本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10 2017.05.07

文額・ノンフィクション部門のランキングです。 

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三省堂書店神保町本店調べ(4月24日~30日)

 

1「みみずくは黄昏に飛びたつ」川上未映子村上春樹 著(新潮社)

ただのインタビューではあらない。『騎士団長殺し』の誕生秘話、創作の極意、少年期の記憶、フェミニズム的疑問、名声と日常、 そして死後のこと……。誰もが知りたくて訊けなかったことを、誰よりも鮮烈な言葉で引き出した貴重な記録。11時間、25万字 におよぶ、「作家✕作家」の金字塔的インタビュー。

みみずくは黄昏に飛びたつ

みみずくは黄昏に飛びたつ

  

2「蜜蜂と遠雷恩田陸 著(幻冬舎

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

3「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち田中圭一 著(KADOKAWA

著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付けられる、画期的なドキュメンタリーコミック!

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

 

tanazashi.hatenablog.com

4「母の記憶に」ケン リュウ 著(早川書房

不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。それはとてつもなく残酷で、愛に満ちた決断だった…母と娘のかけがえのない絆を描いた表題作、帝国陸軍の命で恐るべき巨大熊を捕らえるため機械馬を駆り、満州に赴いた探検隊が目にしたこの世ならざる悪夢を描いた「烏蘇里羆」、脳卒中に倒れ、入院した母を、遠隔存在装置を使用して異国から介護する息子の悲しみと諦念を描く「存在」など、今アメリカSF界でもっとも注目される作家が贈る、優しくも深い苦みをのこす物語16篇を収録した、待望の日本オリジナル第二短篇集。

母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 

 

5「断裁処分」藤脇邦夫 著(ブックマン社)

誰が最後に「本」を救うのか。 読みだしたら止まらない!
謎だらけの出版業界の仕組みをリアル過ぎる筆致で描いた、今までにない出版業界小説!
一寸先は闇の出版業界から、そろそろ足を洗いたいと思っている出版社、書店、取次会社、エージェント、作家ほかすべての関係者へ。
その決断は、この本を読んでからにしてください。

断裁処分

断裁処分

 

 

6「陳寿三国志』 2017年5月 (100分 de 名著) 」渡邉義浩 著(NHK出版)

3世紀の中国では、魏・蜀・呉が天下を三分して覇を競った。小説『三国志演義』には英雄や豪傑が鎬を削る様子が描かれるが、実際は「名士」と呼ばれる知識人層の活躍も大きかった。正史として書かれた『三国志』を『演義』と比較しながら、動乱の時代の史実に迫っていく。

陳寿『三国志』 2017年5月 (100分 de 名著)

陳寿『三国志』 2017年5月 (100分 de 名著)

 

 

7「みかづき森絵都  著(集英社

「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師たちの物語が始まる。
胸を打つ確かな感動。著者5年ぶり、渾身の大長編。

みかづき

みかづき

 

 

8「BUTTER」柚木麻子 著(新潮社)

木嶋佳苗事件から8年。獄中から溶け出す女の欲望が、すべてを搦め捕っていく――。男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕た女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。

BUTTER

BUTTER

  

9「世界文学大図鑑」ジェイムズ キャントン 著(三省堂

ギルガメシュ叙事詩』から、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』まで、古今東西の「世界文学」の主な潮流を、豊富な図版を用いてわかりやすく案内。本編100編あまり、各時代ごとにさらに200を超える作品を紹介している。いわゆる「必読書リスト」ではなく、読者を次の一冊へと誘う本。

世界文学大図鑑

世界文学大図鑑

10「貘の耳たぶ」芦沢央 著(幻冬舎

自ら産んだ子を自らの手で「取り替え」た、繭子。常に発覚に怯え、うまくいかない育児に悩みながらも、息子・航太への愛情が深まる。一方、郁絵は「取り違えられた」子と知らず、保育士として働きながら、息子・璃空を愛情深く育ててきた。それぞれの子が4歳を過ぎたころ、「取り違え」が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子たちの行方は…。切なすぎる「事件」の慟哭の結末。渾身の書き下ろし!

貘の耳たぶ

貘の耳たぶ

 

 

成毛眞さん激賞 他の追随を許さない、まさに「独走」状態の一冊

万雷の拍手で迎えたい「奇書」でした

魂を揺さぶる良書

面白いだけではありません。

東京別視線さんのツイートで知った奇書がこの本。Amazon書評欄でも高い評価です。書評を寄せる人たちのコメントがみな生き生きしているのは、子どもが大好きなテーマをクソ真面目に扱っているからなのでしょう。人を選ぶ本なので、読みたい人にだけにおすすめします。

 

「ヤマケイ文庫 くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを」伊沢正名 著(山と渓谷社 

21世紀の奇書誕生!
意識的野糞を始めて35年。
元菌類写真家・伊沢正名氏は、糞土師(ふんどし)として、連続野糞記録3000日、のべ1万回以上の大記録を樹立した。

一見、奇行とも思えるその行為の背景には、食べることばかり関心をもち、排泄物には興味を持たない、表層的エコロジーブームへの強烈なアンチテーゼがあった。

 「表層的エコロジーブーム」と突きつけられると、ぐうのねも出せなくなります。子どものような純粋さでこの問題と正面から、愚直に付き合ったのが著者のすごいところです。 

成毛眞:本書は、おそらく世界中を見ても類書がまったくない、唯一無二の本。そのテーマからして他の追随を許さない、まさに「独走」状態の一冊だよね。であるからして、この本の最後に誰かがしたり顔して何か付け加えたって、蛇足もいいところで、むしろ本書の価値を落とすばかりだと思うんだ。そこで、われわれHONZが愛するこの世にも稀なる作品をせめて応援させてもらうため、代表と編集長による、おそらく本邦初の「対談式文庫解説」を敢行したいというわけです。伝説の奇書『くう・ねる・のぐそ』文庫化記念! 対談式文庫解説 - HONZ

 

ハリネズミの願い

マイナス志向、ネガティブ志向だって生きていける”哲学書”だとか。

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ハリネズミの願い」トーン テレヘン 著(新潮社)

親愛なるどうぶつたちへ。きみたちみんなをぼくの家に招待します。……でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。ある日、自分のハリが大嫌いで、つきあいの苦手なハリネズミが、誰かを招待しようと思いたつ。さっそく招待状を書き始めるが、手紙を送る勇気が出ない。もしクマがきたら? カエルがきたら? フクロウがきたら? ――臆病で気難しいハリネズミに友だちはできるのか? オランダで最も敬愛される作家による大人のための物語。

寄せ集めの知識をつなげただけの「自己啓発書」が書棚を独占している場面を見ると、その書店の経営方針が気になってしまいます。出ては消えていく新刊書の売り上げを伸ばすことも大切ですが、 ヒット作の類書の類いを豊富に揃えても、精神の貧困を感じさせてしまっては書店の存在意義が問われます。そこへ登場したのが谷川俊太郎さんが二一世紀のイソップと評するこの作品。評価が割れるところが注目の作品です。

ハリネズミの願い

ハリネズミの願い

 

 

谷川俊太郎×長山さき「大笑いしているうちにぎくっとして、突然泣きたくなる本をめぐって」 | イベント | Book Bang -ブックバン-

【書評】詩人、中原かおりが読む『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン著、長山さき訳(1/2ページ) - 産経ニュース

 

ヤバい決算書

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「ヤバい決算書」長谷川正人*1著(日本経済新聞出版社

破綻、倒産、粉飾…「ヤバい」企業の決算書を使った迫真の解説。東芝、シャープ、ソフトバンク三菱商事三井物産など、すべて実名で登場します。危ない会社の見分けかたから、最新のキーワードまでをざっくり紹介。明日から決算書の見方が変わります!

阪神タイガースのタテジマを連想する黄色と黒の配色は、デザインの世界では「警戒色」と呼ばれる威嚇的な配色です。表紙には歓楽街の客引きのようないかがわしさをたたえた俗語が踊ります。書店員はどぎついデザインの本を見ると、内容はさておき見た目で判断してしまうことがあるので、危うくこの本はその他多数のキワモノコーナーに並べられそうになりました。

この本は、列記とした経営分析本。それも駆け出しの経済記者には教科書のような本だと聞いて、あるべき位置に並べ直しました。

資金繰りが安定しているか」といったベーシックな経営分析にとどまらず、「粉飾」「不祥事などの経営リスク」「巨額買収の影響」など、類書ではあまり触れられないポイントについても解説をしているのが特徴です。

ターゲットは投資家向けの本のようですが、”ヤバい”目に遭った企業がすべて実名で登場するところが当店にとっては注目です。放送の仕事は経済を中心とした世の中の動きと連動しているため、ニュース企画などの制作者の間で役に立ちそうとにらんでいます。

ヤバい決算書

ヤバい決算書

 

 

*1:1958年東京生まれ。1981年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業し、同年、大手コンサルティング会社に入社。これまで市場調査業務、証券アナリスト業務、経営コンサルティング業務、財務研修講師業務等に従事。会計・財務に関わる研修・講演を勤務先の若手コンサルタント、大手企業ビジネスマン、大学院生など多数に展開するほか、テレビ番組で解説者もつとめる

平和な時代の産物「四十七士大戦」

地域をディするコミックだとちょっと取り上げにくいなと考えていたら、意外な展開になっていることがわかり、考え直したコミックスがこの作品

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「四十七士大戦」一二三 著(泰文堂)

某コーヒーショップがようやく1店舗建っただけで県をあげて大騒ぎとなった、あの鳥取(注:他意はないですよ)が主人公となり、アクの強い他県たちを相手にバトルするシーンは必見!

宝島社の運営する5月の「このマンガがすごい!」おんな編ランキング6位に入りました。自虐マンガというジャンルがあるならば、魔夜峰央の「翔んで埼玉」が有名です。県民の触れられたくない部分に塩を擦り込むような表現が連発するところが似ています。

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本書の面白いところは、評価があらぬ方向から寄せられたことです。それは、散々な扱いを受けている鳥取県。県庁から発信される自治体サイトで"好意的に"取り上げられたのです。仰天した書店員は「番組ネタになるのでは」と読者の興味を先回りするかのように注文を検討しはじめたのです。

鳥取県が主人公の漫画『四十七大戦』の連載開始/報道提供資料/とりネット/鳥取県公式ホームページ

鳥取県が主人公に抜擢された理由

・「鳥取県は全国人口最少にもかかわらず、少子化対策に意欲的に取り組んでおり、また平井知事のパーソナリティにも興味をひかれ、鳥取県自体が逆境を跳ね返す漫画の主人公となるのが面白いのでは」と作者が閃いた。
 ・作者が地方消滅を救うヒーローを思いついたのは、増田寛也著『地方消滅』の影響とのこと。 

提供課等:観光交流局まんが王国官房   担当/係名:まんが王国戦略担当 
電話番号:0857-26-7801  FAX番号:0857-26-8307

 

公的機関のお墨付きでふるさとをディすれるところに平和な日本の良さを感じます。こんな平和な気分がいつまでも続くといいです。

第三回日本翻訳大賞受賞作品

第三回日本翻訳大賞作品「すべての見えない光」「ポーランドのボクサー」が届きました。

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小説、詩、エッセイ、評論など、日本語に翻訳された新訳作品を対象とした賞が日本翻訳大賞です。 私たちは最終的に日本語に翻訳されて出版されたものを手に取りますが、翻訳された出版物はかなりの点数にのぼる上、原作はさまざまな言語で書かれています。作品の評価基準を決めるのもたいへんな賞ではないかと思います。

不思議なことに翻訳者を顕彰する賞はこれまでほとんどありませんでした。そこで「もっと翻訳者に光があたるように」と翻訳家の西崎憲が発起し、設立を決めたのが<日本翻訳大賞>です。

このプロジェクトは、2014年にクラウドファンディングにより設立されたことを知るにつけ、賞から発せられる熱量の強さがわかります。

翻訳家に光を!日本初、翻訳家がつくる翻訳賞「日本翻訳大賞」の設立プロジェクトをご支援ください! - クラウドファンディングのMotionGallery

「すべての見えない光」アンソニー・ドーア 著/藤井光 訳(新潮社)

ラジオから聞こえる懐かしい声が、若いドイツ兵と盲目の少女の心をつなぐ。ピュリツァー賞受賞作。孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの技術兵となった少年。パリの博物館に勤める父のもとで育った、目の見えない少女。戦時下のフランス、サン・マロでの、二人の短い邂逅。そして彼らの運命を動かす伝説のダイヤモンド――。時代に翻弄される人々の苦闘を、彼らを包む自然の荘厳さとともに、温かな筆致で繊細に描く感動巨篇。 

すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)

すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)

 

 

ポーランドのボクサー」エドゥアルド・ハルフォン /松本健二 訳(白水社) 

少数派的状況を生きる自身のルーツを独特のオートフィクション的手法で探究。ユダヤグアテマラの鬼才による日本オリジナル短篇集。

ポーランド生まれの祖父の左腕には、色褪せた緑の5桁の数字があった――アウシュヴィッツを生き延び、戦後グアテマラにたどり着いた祖父の数奇な物語をめぐる表題作ほか、異色の連作12篇。

「彼方の」――グアテマラシティの大学で短篇小説の授業を講じる「私」は、隠れた詩才をもつ学生フアン・カレルと出会うが、ある日を境にフアンは突然授業に出てこなくなる。彼の身を案じる「私」は、フアンの実家を訪ねて先住民の村に向かう。

「エピストロフィー」――アンティグアで開かれた文化フェスティバルで、「私」はセルビア人ピアニストのミラン・ラキッチと知り合う。自由な精神の持ち主であるミランの演奏に魅了された「私」は、彼がジプシーの血を引いていることを知る。

 

 

ポーランドのボクサー (エクス・リブリス)

ポーランドのボクサー (エクス・リブリス)

 

 

日本翻訳大賞とは

12月1日~翌年の12月末までの13ヶ月間に発表された翻訳作品中、最も賞讃したいものに贈る賞。一般読者の支援を受けて運営し、選考にも読者の参加を仰ぐ。選考委員は金原瑞人岸本佐知子柴田元幸西崎憲松永美穂の各氏。  

第三回日本翻訳大賞受賞作 決定 | 日本翻訳大賞公式HP

週間ベスト10 2017.05.02

ランキングです

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東京堂書店神田神保町店調べ(5月2日)

 

 

1「みみずくは黄昏に飛びたつ」川上未映子村上春樹 著(新潮社) 

ただのインタビューではあらない。『騎士団長殺し』の誕生秘話、創作の極意、少年期の記憶、フェミニズム的疑問、名声と日常、 そして死後のこと……。誰もが知りたくて訊けなかったことを、誰よりも鮮烈な言葉で引き出した貴重な記録。11時間、25万字 におよぶ、「作家✕作家」の金字塔的インタビュー。

みみずくは黄昏に飛びたつ

みみずくは黄昏に飛びたつ

 

 

 

2「銀漢亭こぼれ噺ーそして京都」伊藤伊那男 著、 (発行:北辰社 発売:星雲社) 

俳人協会新人賞受賞の俳人にして、酒亭・銀漢亭亭主が始めて語る俳句と京都を巡る半生記。仕事で赴任した京都、京都生まれの妻を娶り、俳句を始めてからの京都。バブルの崩壊により事業から撤退し、俳人居酒屋の亭主としての再出発。そして、妻を亡くしてからの京都……。喜びと悲しみを交錯させながら、俳人はどう生きてきたのか。★吉田類(酒場放浪記)推薦!!

銀漢亭こぼれ噺ーそして京都

銀漢亭こぼれ噺ーそして京都

 

 

3「ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9」(DRCマーケティング) 

ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9 ([テキスト])

ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9 ([テキスト])

 

 

4「映画横丁 第4号(2017.春) 特集:日本酒のある風景」Sunborn 著(ソリレス書店)

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この雑誌は、個人的にミニコミ誌「映画酒場」を発行している月永理絵さん(32)が、映画関連サイト「LOAD SHOW」などを運営するSunbornに持ちかけた企画で、同社にとっては初の紙媒体となる。

「極端な話、映画と酒が好きという動機だけで十分におもしろい。とりあえずは季刊を想定しているが、理想としては毎月の発行を目指したい」と同社の岡本英之さん(36)。【手帖】雑誌「映画横丁」が創刊 - 産経ニュース

 

https://www.facebook.com/eigayokocho/

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映画横丁 第4号(2017.春) 特集:日本酒のある風景

映画横丁 第4号(2017.春) 特集:日本酒のある風景

 

 

 

5「今日の人生」益田ミリ 著(ミシマ社)

むなしい日も、幸せな日も、おいしいものを食べた日も、永遠の別れが訪れた日も……。益田ミリさんの人生がつまり、初めて「死」について書いた著者の転換点となる最高傑作・コミックエッセイ。

今日の人生

今日の人生

 

 

6「東京の編集者―山高登さんに話を聞く」山高 登 著(夏葉社)

夏葉社は1976(昭和51)年生まれの島田潤一郎さんが吉祥寺でひとり営んでいる、2009年9月に創業した出版社です。 

http://natsuhasha.com/

 

 

7「蜜蜂と遠雷恩田陸 著(幻冬舎) 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

8「ゲンロン0 観光客の哲学」東浩紀 著(株式会社ゲンロン)

否定神学マルチチュードから郵便的マルチチュードへ――。
ナショナリズムが猛威を振るい、グローバリズムが世界を覆う時代、新しい政治思想の足がかりはどこにあるのか。
ルソー、ローティ、ネグリドストエフスキー、ネットワーク理論を自在に横断し、ヘーゲルパラダイムを乗り越える。
著者20年の集大成、東思想の新展開を告げる渾身の書き下ろし新著。

ゲンロン0 観光客の哲学

ゲンロン0 観光客の哲学

 

 

9「murmur magazine for men 第3号」(エムエム・ブックス)

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文筆家で詩人の服部みれいさんが編集長を
務める雑誌『マーマーマガジン』。
冷えとりや自然農法、塩浴や断食、心と身体のつながりなど、
エシカルでホリスティックなアイデアを紹介し、
女性を始め圧倒的な支持を集めています。

この『マーマーマガジン』を発行するエムエム・ブックスが、
編集部も含めて丸ごと岐阜県美濃市に移転してから早4か月。
このたび、エムエム・ブックス初となる
セレクトショップ「エムエム・ブックス みの」が、
同じく美濃にオープンしました。

 

本書はその第三号

mm books 

10「BUTTER」柚木麻子 著(新潮社)

結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。

BUTTER

BUTTER