「「少年ジャンプ」 黄金のキセキ」後藤広喜*1 著(ホーム社)
少年ジャンプの部数を支えた一読者でした。
後藤広樹編集長の名前は「トイレット博士」*2の中で見つけた記憶があります。
漫画家にとって編集者はパートナーだと思っていましたが、実は恐怖の存在であることを漫画家は面白おかしい存在として描いていたのです。
「マガジン」「サンデー」に遙かに及ばない格下の少年誌だった少年ジャンプはその後爆発的に部数を伸ばします。
しかし「下品なマンガ」の中でいじられまくった鬼の編集長がその影の主役だったとはいまだに信じられずにいます。
「ヘタな書評を書こうものなら鉄拳制裁されそうでチョット恐いです(笑)」と、『そしてボクは外道マンになる』の平松伸二さんが週刊文春の書評欄で書いていたように
「『少年ジャンプ』支えた主役は、言うまでもなく漫画家とその作品だ。」とまえがきで断言する筆者の熱い思いが垣間見える著作です。
あわせて読むと、知られざる作家と編集者の関係を垣間見ることができるかもしれません。
653万部という未曾有の記録を達成した週刊「少年ジャンプ」。
空前絶後の部数はどのようにして生まれたのか。600万部達成時の同誌編集長が、掲載された漫画作品のエピソードを交えて、その秘密に迫る。
1970年代、激動の「
週刊少年ジャンプ」でデビューを果たした若き漫画家・
平松伸二。やがて不動の人気連載作家へと成長するが、それは、想像を絶する厳しく険しい道のりであった…。岡山の片田舎で生まれた少年が漫画家を目指し、外道漫画家・「外道マン」に至る漫画家人生をドキュメンタリータッチで描く、著者入魂の一作!!