本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

#大野正人「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」

// 「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」大野正人 著(文響社) 子どもの頃いつのまにか読んでいた「偉人伝」。子どもの頃は素直に信じた人物も、今振り返ると、この人ってそんなに偉人だったのか?と疑問符をつけるクセがついてしまいました。どんなに優秀…

#細田守「未来のミライ」

// 「未来のミライ」細田守 著(KADOKAWA) 7月20日に公開予定の細田守監督の最新作「未来のミライ」。 とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃんに、生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、…

#田中優介「スキャンダル除染請負人」

// 「スキャンダル除染請負人」田中優介 著、田中辰己 監修(プレジデント社) スキャンダル除染請負人 企業の危機管理コンサルティングで有名なリスク・ヘッジ社長が初めてのビジネス小説を書いた。 すべて実際に使われている手法や実存したリアクションが…

#ヨシダナギ「HEROES ヨシダナギBEST作品集」

// 「HEROES ヨシダナギBEST作品集」ヨシダナギ 著(ライツ社) 珍獣ハンターイモトなど、女性冒険家の活躍がお茶の間の話題を独占するこの時代。 世界中のヒーロー(少数民族)を撮影し続けるフォトグラファー「ヨシダナギ」の集大成となる一冊! がついに登場…

「北欧に学ぶ小さなフェミニストの本」

// 「北欧に学ぶ小さなフェミニストの本」Sassa Buregren 、サッサ ブーレグレーン 著、枇谷 玲子 訳(岩崎書店) 現実を見つめ、問題点をどう克服するか。価値観を押し付けず多様な価値観の中で、どのように社会性を養い、自分の意見を主張しながらも相手の…

#加藤哲郎「731部隊と戦後日本――隠蔽と覚醒の情報戦」

// 「731部隊と戦後日本――隠蔽と覚醒の情報戦」加藤哲郎 著(花伝社) テレビでよく見るタレントの名前や、昨日食べたご飯のことも、人間は年を取ると記憶がかなり曖昧になります。しかし、若い頃の思い出でも、写真や記録が残っていれば、その時起きたこと…

#永井浩「「ポスト真実」と対テロ戦争報道――メディアの日米同盟を検証する」

// 「「ポスト真実」と対テロ戦争報道――メディアの日米同盟を検証する」永井浩 著(明石書店) 可能な限り事実を伝えることが放送局で働く者の義務であり、使命であることはいうまでもありません。しかし、油断をすると後ろから刺されるようなこともあります…

#Hana「全身ユニクロ! 朝、マネするだけ」

// 「全身ユニクロ! 朝、マネするだけ」Hana 著(ダイヤモンド社) Ameba blog of the year受賞した著者は、総フォロワー数26万人 の人気インフルエンサーです。 着回しに悩む若い女性向けに絞り込んだコーディネートブログは一見の価値あり。 かつて誰もが…

#宇田智子「市場のことば、本の声」

// 「市場のことば、本の声」宇田智子*1著(晶文社) お目当ての本を買いに行って、その本が見つからず、その代わりに傲然別のものを発見することがあります。セレンディピティというのだそうですが、古本屋には、偶然の出会いが満ちあふれています。 価値あ…

#大久保直和「テレ東のつくり方」

// 「テレ東のつくり方」大久保直和*1 著(日本経済新聞出版社) テレビ東京の強いところは『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』『未来世紀ジパング』ではなく、「池干し特番」であり「もやサマ」であり「充電バイク旅」であるように思います。人が気がつか…

#古賀純一郎「アイダ・ターベル ロックフェラー帝国を倒した女性ジャーナリスト」

// 「アイダ・ターベル ロックフェラー帝国を倒した女性ジャーナリスト」古賀純一郎*1 著(旬報社) 「神から金儲けの能力を与えられたのだから、できるだけもうけ、仲間達のために使う、これが私の義務だ」と言って、手段を選ばぬ金儲け主義に走った20世…

#スズキ ナオ、パリッコ 「酒の穴―酒をみつめる対話集」

// 「酒の穴―酒をみつめる対話集」スズキナオ *1、パリッコ*2著(シカク出版) BSで放送中の「酒場放浪記」。これが番組ディレクターの間でよく話題になります。 というのも、出演者を一人確保し、店の了解をとってしまえばとりあえず番組ができるという超…

#渡辺有子「料理と私」

// 「料理と私」渡辺有子*1* 放送局の料理番組を陰で支えるのは料理助手というエキスパートのみなさんです。 ほとんどが女性で、管理栄養士の資格を持つ料理のプロです。 番組の講師をつとめるのは、料理人やシェフ、料理研究家のみなさんです。 それぞれが…

#はらだ有彩「日本のヤバい女の子」

// 「日本のヤバい女の子」はらだ有彩 著(柏書房) 「ヤバい」という言葉は最近様々な意味で使われていて、本来使われていた意味がなんだったのか思い出せないほどです。 安易に使い続けると語彙力がやせ細るのではないかと人ごとながらちょっと心配になり…

#Q.B.B. 、久住昌之「古本屋台」

// 「古本屋台」Q.B.B. 、久住昌之 著、久住卓也 イラスト(集英社) 「孤独のグルメ」の次に原作者の関心が向かった先は古本屋でした。 ただ、古本屋はものが動かないし、人と人の会話が成立しにくいので映像化がしにくい。 ならばと考えたのでしょう「屋台…

#小山奈々子、野口幸子「ジジの合鍵―雑貨屋ジジとアーティストの10年」

// 「ジジの合鍵―雑貨屋ジジとアーティストの10年」小山奈々子、野口幸子 著(kukui books) 奇妙な本です。 タイトルからうかがえるのは、女性二人による雑貨店経営の本のようです。 店を経営した10年と年月で括られているのは、過去形の物語なのでしょうか…

#ドナルド R キルシュ「新薬の狩人たち――成功率0.1%の探求」

// 「新薬の狩人たち――成功率0.1%の探求」ドナルド R キルシュ 著(早川書房) 「勝負を有利に運べる知識や技術を備えているが運に翻弄される」著者は創薬の研究をギャンブル中のギャンブル・ポーカー・プレイヤーに例えます。 テレビや新聞などで大きく報道…

#片田珠美「被害者のふりをせずにはいられない人」

// 「被害者のふりをせずにはいられない人」片田珠美 著(青春出版社) コミュニケーション障害には二通りあるといいます。一つは人付き合いが苦手で、必要以上に空気を読んで行動するタイプ。 もう一つはその逆で人の話を聞き入れず他人に対して攻撃的な態…

#影山裕樹「あたらしい「路上」のつくり方 実践者に聞く屋外公共空間の活用ノウハウ」

// 「あたらしい「路上」のつくり方 実践者に聞く屋外公共空間の活用ノウハウ」影山裕樹ほか 著(DU BOOKS) 国土交通省が地域行政担当向けに「都市空間における公共空間の利活用に関するアンケート」を行なうなど、近年流行の屋外公共空間でのイベントづく…

#大貫美鈴「宇宙ビジネスの衝撃――21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ」

// 「宇宙ビジネスの衝撃――21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ」大貫美鈴*1 著(ダイヤモンド社) 半年間国際宇宙ステーションに滞在していた金井伸茂さんが無事地球に生還しました。 宇宙での研究成果を伝えるニュースがテレビ画面を飾っていま…

#ダグ・スティーブンス「小売再生 ―リアル店舗はメディアになる」

// 「小売再生 ―リアル店舗はメディアになる」ダグ・スティーブンス 著(プレジデント社) アマゾンの台頭により小売業界は改変を迫られています。 商店に陳列された商品と価格をチェックして、アマゾンに注文する人を知っています。 価格と配送、決済手段を…

#想田和弘「THE BIG HOUSE アメリカを撮る」

// 「THE BIG HOUSE アメリカを撮る」想田和弘*1 著(岩波書店) 6月に東京渋谷のシアターイメージフォーラムほかで公開予定の映画「ザ・ビッグハウス」。 全米最大のアメフトスタジアム「ザ・ビッグハウス」に集い、働く人々にカメラを向けるという”記録映…

1989年12月29日、日経平均3万8915円: 元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

// 「1989年12月29日、日経平均3万8915円: 元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実」近藤駿介*1著(河出書房新社) 株価が史上最高に達した平成元年の出来事です。 一年後の大納会の株価は2万3848円と、4割以上値を下げてしまいました。…

#是枝裕和「万引き家族」

// 「万引き家族」是枝裕和 著(宝島社) 是枝監督は放送局の入社試験に立て続けに落ちた経験があるとちょっと悔しそうに語っていました。 制作能力がある人が下手に放送局に入らなくてよかったと中高年の放送局員がつぶやいていました。 ある程度の年齢に達…

#佐渡島庸平「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜」

// 「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜」佐渡島庸平 著(幻冬舎) 天気のいい日は表参道の青山ブックセンターまで足を伸ばして本を探します。 ところが「青山ブックセンターが閉店」という話。 www.nikk…

#福田猛「投資信託 失敗の教訓」

// 「投資信託 失敗の教訓」福田猛*1 著(プレジデント社) 投資は失敗するからやめなさい。と言っている本ではありません。 著者はファイナンシャルプランナー。財テクを指南する立場のプロフェッショナルです。なぜこんな物言いをするのでしょうか。 危な…

#安田峰俊「八九六四 「天安門事件」は再び起きるか」

// 「八九六四 「天安門事件」は再び起きるか」安田峰俊 著(KADOKAWA) 「撮影していたらフィルムを没収された」とベテランのカメラマンが話していました。 夥しい数の人たちが埋め尽くした広場を、大勢の人が取り囲み、大騒ぎになっています。その場に立ち…

#東将吾「その医用画像、異論あり」

// 「その医用画像、異論あり」東将吾 著(ダイヤモンド社) 科学番組の難しいところは、ものごとをやさしく描くことだと言います。 ベテランの番組担当者になるほど、話ぶりがわかりやすくなるのは、 常にそのことが頭から離れないからかもしれません。 企…

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」

// 「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」津川友介 著(東洋経済新報社) 事実をして語らしめるというのは番組作りの鉄則だといいます。 書籍についてもおなじことです。 出典が明記されていない本はいくら説得力のある内容であっても信憑性はな…

#菊澤研宗「改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか」

// 「改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか」菊澤研宗 著(朝日新聞出版) 日本軍の不条理を分析した『組織の不条理』につづき、著者が現代の不条理を分析した本です。 醸成される“空気”、放置される非効率、はびこる不正、まかり通る無責任、…