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本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10

ノンフィクション部門のランキングです。 東京八重洲ブックセンター本店調べ(3月12日~18日) // 1「応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱」呉座勇一 著(日本経済新聞出版社) 2「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」ケント・ギルバート 著(講談社) 3…

ラジオに恋して ぼくらのラジオデイズ

八十年代のFM黄金期を支えたDJのエッセイ集登場。 // 「ラジオに恋して ぼくらのラジオデイズ1980-2016」ルーシー・ケント 著(ゴマブックス) 1988年に開局したJ-WAVEの初代DJルーシー・ケント氏 の初のエッセイ本。ラジオ好き、音楽好きは、懐かしくも…

どんな時でも人は笑顔になれる

今日登場したのがこの本 // 「どんな時でも人は笑顔になれる」渡辺和子 著(PHP研究所) 本書は200万部を超えるベストセラ―『置かれた場所で咲きなさい』の著者で、昨年末に89歳で帰天したノートルダム清心学園理事長・渡辺和子さんの図らずも遺作となった書…

辻山良雄さんが薦める新刊 2017.03.26

新しい本に出会うには、信頼できる選者が薦める本を手に取るのが早道です。 // 大型書店「リブロ池袋本店」の元統括マネージャー。同店閉店後に退職し、荻窪に「Title」という自分の店を開いた辻山良雄さんが薦める本です。 「田舎のパン屋が見つけた「腐る…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(3月21日) // 1「江分利満氏の優雅で華麗な生活」山口瞳 著(小学館) 2「騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編」村上春樹 著(新潮社) 3「騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編」村上春樹 著(新潮社) …

美大生図鑑――あなたの周りにもいる摩訶不思議な人たち

// 「美大生図鑑――あなたの周りにもいる摩訶不思議な人たち」 ヨシムラヒロム*1 著(飛鳥新社) 「付き合いづらいけど、根は純粋(ピュア)」 美大出身のイラストレーター・コラムニストが、美大生の切なさや思いをリアルに描く。思わずうなずく美大あるある73…

鷺巣詩郎 執筆録

// 「鷺巣詩郎 執筆録 其の1 および、壮絶なる移動、仕事年表」鷺巣詩郎*1 著(DU BOOKS) エヴァンゲリオン・シリーズをはじめ、大ヒットを記録した映画『シン・ゴジラ』の音楽も手がけた鷺巣詩郎。氏による初の単著がついに刊行! その文才までをも知らしめ…

週刊文春編集長の仕事術

隣の芝生は黒い。と思わず感じる本。 // 「「週刊文春」編集長の仕事術」新谷学 著(ダイヤモンド社) 【5章「決断/覚悟」】あらゆるビジネスにはリスクが付きものだ。我々が週刊文春を作る上で、いかにリスクと向き合いながら決断を下し、どんな覚悟で記事…

爆笑対談・超老人の壁

// 「超老人の壁」養老孟司、南伸坊 著(毎日新聞出版) 人生の醍醐味は0と1の間にある。人気解剖学者・養老孟司、「本人伝説」の南伸坊のエッセンスが凝縮。何事もデジタル化され便利になった反面、人間が生きづらくなった世の中で、楽しく生きるにはどうし…

ニッカボッカの歌の凄さ

「客注」とはお客様から受ける注文・本の取り寄せのことを指します。取り寄せが可能な書籍は取次のサイトに掲載されています。取次が手持ちの在庫に加えて版元の状態もレジから直接確認できます。ちょっと昔の本でも、注文を受けてから入荷までの期間を店頭…

夜廻り猫が泣ける

ちょっとやるせない気分になったとき、こんな猫の声を聞いたら救われるかもしれません。 息長く売れて欲しい本の一つ。 // 「夜廻り猫」深谷かほる 著(KADOKAWA) 悩んでいる人を探して夜の街をパトロールする猫・遠藤平蔵を描く「夜廻り猫」。遠藤は誰かの…

シャープの中からの風景 シャープ社員がブログに綴った3年間

ああまた出たかという内部告発本。蟻の目で見た企業の現実。著者の素性が明らかではないことから、読み手の読解記述力(リテラシー)が問われる本です。書かれていることを全部事実とは思わないで「方向性はこうなんだろうな」と思いながら読みたい本です。 …

教養としての10年代アニメ

// 「教養としての10年代アニメ」町口哲生 著(ポプラ社) 受講条件は週20本の深夜アニメ視聴!?あまりの本気(ガチ)さにネットを中心に話題となった近畿大学の講義が遂に書籍化!! 教養という概念は「人格は形成されるもの」という考えと結びついている。人…

広告業界という無法地帯へ

告発本のように見えますが、好きな仕事に寸暇を惜しむ電通>激励本のような気がします。 // 「広告業界という無法地帯へ」前田 将多 著(毎日新聞出版) 「電通」の理不尽エピソード満載! 「電通新入社員自殺事件」でブログが話題に。元コピーライターによる…

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 丸善丸の内本店本店調べ(3月2日~8日) // 1「国家の矛盾」高村正彦、三浦瑠麗 著(新潮社) 2「応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱」呉座勇一 著(中央公論新社) 3「フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立…

「ブラタモリ」ブーム・古地図で辿るミニツアー・江戸城の全貌 ―世界的巨大城郭の秘密

// 「江戸城の全貌 ―世界的巨大城郭の秘密」萩原さちこ 著(さくら舎) 江戸城の全てと秘密!江戸城は面白い!徳川家康は不毛の地・江戸を、どのようにして世界最大級都市へと発展させたのか?江戸城の秀逸な構造と築城秘話に迫る! 今年度の放送文化賞の話題を…

兵士に聞け 最終章

「兵士に聞け 最終章」杉山隆男 著(新潮社) 中国と対峙する尖閣の「空」と「海」の最前線。頻発する中国の領空侵犯にスクランブル発進を繰り返し、常態化する領海侵犯に24時間体制で哨戒活動を行なう。激しさを増す任務の中で隊員達は何を思うのか。「非常…

平成29年度 第20回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門 受賞作品

平成29年度 文化庁メディア芸術祭 大賞受賞作品が3月16日発表されました。「君の名は。」や「シン・ゴジラ」が受賞しました。マンガ部門は「BLUE GIANT」が大賞を受賞しました。 // 大賞「BLUE GIANT」石塚真一 優秀賞「総務部総務課 山口六平太」高井研一郎…

信じちゃいけない身のまわりのカガク あなたはそれで、本当に健康になれますか?

この本字体がトンデモの雰囲気を漂わせていますが漂わせていますが・・・ // 「信じちゃいけない身のまわりのカガク あなたはそれで、本当に健康になれますか?」渋谷研究所X 著、菊池誠 著(リットーミュージック) もうダマされるのは、終わりにしよう。世…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(3月14日) // 1「東京こだわりブックショップ地図 散歩の達人POCKET 」屋敷直子 著(交通新聞社) 2「騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編」村上春樹 著(新潮社) 3「騎士団長殺し :第2部 遷ろうメ…

〈ポスト・トゥルース〉アメリカの誕生 ―ウェブにハックされた大統領選

// 「〈ポスト・トゥルース〉アメリカの誕生 ―ウェブにハックされた大統領選」池田純一 著(青土社) “世界”を変える稀有な事件の記録。ソーシャルメディア、フェイクニュース、ハッキング、Alt‐Right…今や世界に浸透したウェブは、これまでとは異なる政治の…

週間ベスト10

文学・ノンフィクション部門のランキングです。 三省堂神保町本店調べ(2月27日~3月5日) // 1「騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編」村上春樹 著(新潮社) 2「騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編」村上春樹 著(新潮社) 3「うつヌケ」 田中圭一…

大江戸残酷物語

落語を観に行くと大入り満員。一昔前なら、暇をもてあましたような初老の男たちが散見された演芸場も、いまや観客の主役は若い人や女性客が中心だとか。落語ブームがきっかけで江戸の暮らしに興味を持つ人が増えているようです。 古典落語の楽しみは下町長屋…

メディアのことばを読み解く7つのこころみ

登場したのがこの本。 // 「メディアのことばを読み解く7つのこころみ」名嶋義直 著(ひつじ書房) 言語学者・言語教育者がいまなぜメディア談話を批判的に分析するのか、その意義はどこにあるのかについて、さまざまなアプローチでテレビ・新聞・記者会見…

じぶん書店の衝撃

古本ライターとして知られるフリーライターの岡崎武志さんが、自らの体験をもとにまとめた古書店開業の顛末記。「本屋さんになる! 書店・古書店を独立開業するためのアイデアとノウハウ」。書店の主になる夢を抱く人は本好きなら誰もが抱く夢かも知れません…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(3月7日) // 1「騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編」村上春樹 著(新潮社) 2「東京こだわりブックショップ地図 散歩の達人POCKET 」屋敷直子 著(交通新聞社) 3「騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタ…

魂でもいいから、そばにいて

体験談を黙って聴くだけでも被災された方々を支えることができます。 // 「魂でもいいから、そばにいて」奥野修司 著(新潮社) 「今まで話せませんでした。死んだ家族と“再会”したなんて……」「津波に流された愛娘の魂は、三年後、母と祖母のもとに戻ってき…

文芸誌「新潮」4月号 又吉直樹「劇場」効果で完売御礼

// 又吉直樹の新作「劇場」が掲載された「新潮 4月号」が3月8日に発売されました。新潮社はかなり強気の姿勢で販売戦略をたてたようです。 芥川賞作家・又吉直樹さん(36)の小説第2作「劇場」を一挙掲載する「新潮」4月号の発行部数が、文芸誌としては極め…

田中圭一「うつヌケ」「ペンと箸」

制作者のあいだで話題の本 // 「うつヌケ」田中圭一 著(KADOKAWA)「ペンと箸」田中圭一 著(小学館) 著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付け…

全国書店員が選んだおすすめコミック2017

日本出版販売株式会社「全国書店員が選んだおすすめコミック2017」事務局発表のランキングです。 「発刊5巻以下」(2016年11月時点)のコミックで、全国の書店員が「多くの人に読んでほしい」と選んだ上位作品を発表する、今回で12回目を迎えるマンガ賞です…

球春到来・プロ野球選手名鑑

ワールドベースボールクラシック(2017年3月6日(月)~3月22日(水))でいつもより少し早く始まった今年の野球シーズン。 // オープン戦が始まる頃になると売れだすのが「プロ野球選手名鑑」です。各球団に所属する選手の記録が手帳ほどの小さな本に詰め込まれ…

月間ベスト10

月間ランキングです。 日販調べ(1月26日~2月22日) // 1「蜜蜂と遠雷」恩田陸 著(幻冬舎) 2「コーヒーが冷めないうちに」川口俊和 著(サンマーク出版) 3「君の膵臓をたべたい」住野よる 著(双葉社) 4「コンビニ人間」村田沙耶香 著(文藝春秋) …

小原篤が薦める「闘病マンガ」の世界

マンガ家が病気と闘う自分を描いた「闘病マンガ」。朝日新聞の小原篤記者は「私が最近読んで面白かった「闘病マンガ」をいくつかご紹介しましょう」と薦めています。 その魅力は、知らない世界を知る面白さ(怖いもの見たさ含む)であり、健康のありがたさが…

3月の「このマンガがすごい」ランキング・オンナ編

// 1「タイムスリップオタガール」佐々木陽子 著(ほるぷ出版) 2「ぱらのま」kashmir 著(白泉社) 3「にれこスケッチ」鴨居まさね 著(祥伝社) 4「スタンドバイミー・ラブレター」増田里穂 著(集英社) 5「魔女くんと私」縞あさと 著(白泉社) 6…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(2月28日) // 1「騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編」村上春樹 著(新潮社) 2「騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編」村上春樹 著(新潮社) 3「神田神保町書肆街考: 世界遺産的“本の街”の誕生から…

家族最後の日

今日登場したのがこの本 // 「家族最後の日」植本一子*1 著 (太田出版) タイトルだけ読むと絶望的な気持ちにさせられますが、ここでいう家族とは3世代にわたる家族のようです。 ここでいう家族とは、石田さんと子どもたちと植本さん、という家族だけでなく…

類は友を呼ぶ「住友銀行暗黒史」「野村證券第2事業法人部」

自分のカネではないものを扱ううちに、一部の人の中にはカン違いする人が出てきます。カネは弱い人をたぶらかす魔物です。末端の人がカン違いすると監獄が待ちかまえていますが、ある程度の地位にいる人たちがグルになるとやっかいなことになります。おかし…

3月の「このマンガがすごい」ランキング・オトコ編

// 1「不滅のあなたへ」大今良時*1 著(講談社) 2「とんがり帽子のアトリエ」白浜鴎*2 著(講談社) 3「映像研には手を出すな!」大童澄瞳 著(小学館) 4「ゴールデンゴールド」堀尾省太*3 著(講談社) 5「BEASTARS」板垣巴留 著(秋田書店) 6「田…

週間ベスト10

経済・経営・ビジネス書部門のランキングです。 東京八重洲ブックセンター本店調べ(2月12日~18日) // 1「「言葉にできる」は武器になる。」梅田悟司 著(日本経済新聞出版社) 2「カルロス・ゴーンの経営論 グローバル・リーダーシップ講座」公益財団法…

第21回手塚治虫文化賞 候補8作品

第21回手塚治虫文化賞 「クジラの子らは砂上に歌う」梅田阿比 著(秋田書店) 「ゴールデンカムイ」野田サトル 著(集英社) 「SAD GiRL」高浜寛 著(リイド社) 「昭和元禄落語心中」雲田はるこ 著(講談社) 「トクサツガガガ」丹羽庭 著(小学館) 「ど…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(2月21日) // 1「デザインのひきだし30」グラフィック社編集部 編(グラフィック社) 2「果てしなき追跡」逢坂剛 著(中央公論新社) 3「芥川賞の偏差値」小谷野敦 著(二見書房) 4「本屋、はじめました―…

「ブルマーの謎」から見える日本庶民生活史

表紙タイトルからは、トンデモ研究にのように見えますが実は貴重な日本庶民史の研究報告です、 // 「ブルマーの謎: 〈女子の身体〉と戦後日本」山本雄二 著(青弓社) ブルセラブームを契機に批判を受け、1990年代以降に学校現場から姿を消したブルマーは、…

「騎士団長殺し」とは絵画のようです

早くも3刷りが決まったそうです。 // 「騎士団長殺し」村上春樹 著(新潮社) 予約注文分を除いて、配本された全品を通路側に山積みしました。昨夜のクロ現や今朝のニュースでは、徹夜してまで発売初日に読んでしまうという人を見ましたが、この店はそんな…

復興ストレス:失われゆく被災の言葉

なぜ生き延びた被災者が罪の意識に苦しみ、支援者が燃え尽き、遠くにいる人までが無力感にとらわれるのか。震災のトラウマが及ぼす複雑な影響を理解し、向き合い、支え合うためのヒントをさぐります。 // 「復興ストレス:失われゆく被災の言葉」伊藤浩志*1 …

クロ現にも登場「騎士団長殺し」の売れ行き

// 「騎士団長殺し」村上春樹 著(新潮社) 結構な数の予約があった村上春樹さんの新作「騎士団長殺し」。この本は「協定品」に指定されているため発売日まで公開はできません。予約分と店頭販売分は当日店頭に並べる予定です。すでに予約された方の傾向を見…

鉄腕アトムを作ろう!

// 人工知能の研究が進んだ未来、書店の店先も変わりそうな予感がします。書籍本体に組み立て用の部品が付いた「おまけ付きのムック本」にロボットが登場しました。生誕90周年を迎える手塚治虫の「鉄腕アトム」をドライバー1本で組み立てる「週刊 鉄腕アトム…

コンテ集も版元品切れ「この世界の片隅に」

19日(日)新宿ピカデリー3の11時の上映回がほぼ満員。依然衰えを見せない作品です。ストーリーに目を奪われた初回。謎ときや解釈を楽しんだ2回目。ストーリーを頭に入れて臨んだ3回目は、隅々に仕掛けられた余白を味わいながら楽みました。改めて「一粒で…

書評七福神の今月の一冊【新刊書評】1月

翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人が選んだ1月のベストです。 d.hatena.ne.jp (ルール)この一ヶ月で読んだ中でいちばんおもしろかった/胸に迫った/爆笑した/虚をつかれた/この作者の作品をもっと読みたいと思った作品を事前相談なしに各自が…

足で稼いだ秘密満載「東京喫茶帖」

趣味・実用コーナーに並んだのがこの本 // 「東京喫茶帖」飯塚めり(カンゼン) イラストで東京の喫茶店を案内するカフェガイドです。 今日行きたくなる、珠玉の54軒を紹介! 喫茶の名店で贅沢なひとり時間を 喫茶好きのイラストレーターである著者が、大好き…

はじめての海外文学・ビギナー編

「推薦文が熱い!はじめての海外文学」に思いのほか多くの反響が寄せられました。「ツイッターで見た」という方も多く、本記事はどうやらプロデュース元に注目していただけたようです。紙面を借りてお礼申し上げますとともに、海外文学・翻訳書にご興味ある…