本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

コミック

第19回文化庁メディア芸術祭受賞作品 マンガ部門

2016年度・第20回文化庁メディア芸術祭の審査も大詰めを迎えていることと思います。例年のスケジュールでは、2月上旬には受賞作品展が、東京・乃木坂の国立新美術館で開催される予定です。人気のコミックにはない質感や発見、そして感動に出会えるので今から…

1月の「このマンガがすごい」オンナ編

// 1「動物たち」panpanya 著(白泉社) 2「傘寿まり子」おざわゆき 著(講談社) 3「ミッドナイトブルー」須藤佑実 著(祥伝社) 4「王子が私をあきらめない!」アサダニッキ 著(講談社) 5「ショートケーキケーキ」森下suu 著(集英社) 6「チョコ…

1月の「このマンガがすごい」ランキング・オトコ編

// 1「レイリ」室井大資 、岩明均 著(秋田書店) 2「BOX~箱の中に何かいる~」諸星大二郎 著(講談社) 3「空挺ドラゴンズ」桑原太矩*1 著(講談社) 4「波よ聞いてくれ」沙村広明 著(講談社) 5「めしにしましょう」小林銅蟲 著(講談社) 6「悪魔の…

第7回「このマンガがすごい!」大賞に「ECHOES(エコーズ)」

第7回「このマンガがすごい!」大賞*1に女子高生それぞれの悩みや葛藤を描いた女子バスケマンガ「ECHOES(エコーズ)」が選ばれました。早速注文をかけ、年明けには店頭に飾りたいと書店員は語っています。 // 「ECHOES(エコーズ)」歩(あゆみ)*2著 本書…

家を買うオンナを描いた「プリンセスメゾン」

BSプレミアムで放送されていた「プリンセスメゾン」が12月13日(火)最終回を迎えました。一人暮らしの女性が、コツコツ貯めたお金で自分の家(マンション)を買いたいと夢見ながら、少しずつ変わっていく姿を描いたこのドラマは20代の女性層を中心に静かな…

美しすぎるキャラクターが辿るナゾの旅・寝台鳩舎

コミックコーナーの書店員推薦本です。 // 「寝台鳩舎」鳩山郁子*1 著(太田出版) 戦時下の空に、機密を運ぶ任務を担いながら、無数に散っていった軍鳩(ぐんきゅう)。どこにも帰り着くことができなかった彼らの魂と、少年ダヴィーの心の交流を描く。魂を激…

このマンガがすごい!2017 オンナ編

このマンガがすごい!2017 オンナ編のランキングです。 // 1「金の国 水の国」岩本ナオ 著(小学館) 2「春の呪い」小西明日翔 著(一迅社) 3「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」永田カビ 著(イースト・プレス) 4「深夜のダメ恋図鑑」尾崎…

このマンガがすごい!2017 オトコ編

このマンガがすごい!2017 オトコ編のランキングです。 // 1「中間管理録トネガワ」萩原天晴 著(講談社)*福本伸行 協力 2「私の少年」高野ひと深 著(双葉社) 3「ファイアパンチ」藤本タツキ 著(集英社) 4「うめざわしゅん作品集 パンティスト…

コミック研究コーナー誕生

// 漫画研究会の書架に並ぶような、硬派の漫画関連本を集めました。作品研究や作家のエッセイ、制作プロダクションの内輪話などファン垂涎のラインナップを目指すのだと書店員は語っています。 「貸本マンガと戦後の風景」高野慎三 著(論創社) 「やりすぎ…

この世界の片隅に。まとめて入荷しました。

コミックコーナーに急遽面陳されたのは // 「この世界の片隅に。」こうの史代 著(双葉社)です。 東京国際映画祭の特別招待作品としても上映されるなど、公開を前に関心が高まっています。 原作は、第13回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したこうの史代さ…

ダンジョン飯に舌鼓

コミックの棚が拡張されました。一番乗りしたのがこの本。 // 「ダンジョン飯」九井諒子 著(KADOKAWA/エンターブレイン) ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行け…

「3月のライオン」スタート

棚の一角がコミックの特集コーナーになりました。きっかけとなったのはアニメ放送が始まった「3月のライオン」です。常設コーナーでシリーズ全巻そろえるのは、大型書店も近くにあって、なおかつ売り場が狭いこの店では、とてもリスキーな試みではあります…

アニメ「3月のライオンに期待する」2

羽海野チカさんは幅広い年齢の読者を持つ漫画家です。 アニメの放送がきっかけとなって、さらなる読者が増えそうな手応えがあります。 売り場が小さな書店ですが、最新刊まで揃えたコーナーをつくって応援します。手作りの店内POPで応援します。 // この…

玄人好みのコミックス

ひきつづきコミックの話題から // 書籍扱いのマンガ本はこの書店の客層に重なる部分があります。サブカルチャーの世界でホネのある本を出版し続けているのが太田出版です。この出版社、かなり個性的すぎる過去を持っているので扱う書店も腰を据えてかからな…

「ひとり暮らしの小学生 江の島の夏」が登場

最近寄せられるご要望の中で目立つのがコミック関連の問い合わせです。原作がコミックというドラマや映画が増えているからなのでしょう。書店側でも情報に耳をそばだてなくてはなりません。一般書店ではコーナーや担当書店員を別にして応対しているようです…

ポーの一族 最新作

小学館の少女漫画雑誌「フラワーズ」7月号が各地の書店で売り切れた。という話題を新聞で知りました。あわてて書店に行くと「その通りです。遅かったですね」と書店員。そもそも配本される漫画雑誌の数そのものが少ない書店ですが、その数冊が入荷した瞬間…

京都を応援するコミックがアツい

コミック関連棚の領域が拡大しています。表紙を外に向けて飾る面陳でアピール中のタイトルに、なにが"ついに”なのかわかりませんが、コミック化しちゃったことが書いてあります。「珈琲店タレーランの事件簿」の発行部数は160万部とすごいことになってい…