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本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 札幌・コーチャンフォー新川通り店調べ(2月5日~11日) // 1「テレビじゃ言えない」ビートたけし 著(小学館) 2「それでもこの世は悪くなかった」佐藤愛子 著(文藝春秋) 3「日本の武器で滅びる中華人民共和国」兵頭二十八…

週間ベスト10

ノンフィクション部門のランキングです。 八重洲ブックセンター本店調べ(2月5日~11日) // 1「暮らしを彩る和紙オリガミ」山梨明子 著(実務教育出版) 2「始動! 江戸城天守閣再建計画」松沢成文 著(ワニブックス) 3「ヤバいくらい通じる英会話の法則…

「黒書院の六兵衛」がベスト入り

// 「黒書院の六兵衛」浅田次郎 著(文藝春秋) 江戸城明け渡し迫る中、開城のため、官軍のにわか先遣隊長として、送り込まれた尾張徳川家・徒組頭の加倉井隼人。勝安房守に伴われ宿直部屋で見たのは、無言で居座る御書院番士だった。ここで悶着を起こしては…

ITナビゲーター2017年版にみる「新しい世界」

// 「ITナビゲーター2017年版」野村総合研究所ICTメディア産業コンサルティング部 編(東洋経済新報社) 2022年に向けて、ICT・メディア市場で何が起こるのか?AI(人工知能)、IoTで日本企業はチャンスを活かせるか?IT市場の成熟、構造変化の先を徹底予測!携帯…

はじめての海外文学・とっておきの17冊

翻訳書の魅力を伝えるにあたって、翻訳者だけがいくら声高に叫んだところで、たいした効果はない。ほかのだれよりも何よりも必要なのは、現場で本を売ってくれる書店員さんたちの力である。 越前敏弥 出版翻訳あれこれ、これから 第7回:「はじめての海外文…

推薦文が熱い!はじめての海外文学

積読書店員ふぃぶりお (@fiblio2011) | Twitter // 先日帰宅途中、東京・世田谷の蔦谷家電に立ち寄ると海外文学作品を集めた”島”が目に飛び込んできました。どこかの出版社が企画したフェアかなと思って近づくと、様々な出版社から出た個性的な海外文学作品…

WIRED Vol27 特集・長沼伸一郎インタビュー

2月17日発売の「WIRED Vol27」が動いています。 // 「WIRED Vol27」の表紙を飾る「Before and After Scienceサイエンスのゆくえ」というタイトル。理系というより哲学に近い香りが漂ってきます。 「人類に自由や進歩や豊かさをもたらしてくれるはずだった"科…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(2月14日) // 1「屈折くん」和嶋慎治 著(シンコーミュージック) 2「デザインのひきだし30」グラフィック社編集部 編(グラフィック社) 3「慨世の遠吠え 2」内田樹、鈴木邦男 著(鹿砦社) 4「本屋、は…

最新科学で読み解くニッポンの子育て

// 「ママたちが非常事態!?: 最新科学で読み解くニッポンの子育て」NHKスペシャル取材班 編(ポプラ社) 「夫へのイライラが止まらない」「母親であることに自信を持てない」「なんの地獄かと思った」 ニッポンの子育ては、なんでこんなにツラいのか?育児の…

マンガ大賞2017ノミネート作品はこれだ

マンガ大賞のノミネート作品です。 マンガ大賞実行委員会によって主催される漫画賞。選考員は、実行委員が直接声をかけたマンガ好きの有志たち。書店員をはじめとするさまざまな職業の方が、手弁当で集まってこのお祭りを支えています。友達に勧めたくなる漫…

又吉直樹さん、村上春樹さんの新作登場

3月7日発売の文芸誌「新潮」4月号(新潮社)の売れ行きに書店員は注目しています。「新潮」は文学や音楽、映画、写真、絵画などトップクラスの表現者たちによる刺激的な原稿が満載された月刊誌です。どちらかというと玄人筋に好まれる雑誌で、しっかり固定客…

家族が支える伝統芸・成田屋の食卓

棚に並んだのは歌舞伎の本。といっても役者さんが毎日食べている家庭の味の本です。 // 「成田屋の食卓」堀越希実子 著(世界文化社) 十二代目市川團十郎夫人が初めて明かす、成田屋(團十郎家)の家庭料理。春夏秋冬一年を通じ、團十郎、海老蔵も食べてきた…

週間ベスト10

文庫部門のランキングです。 大阪・紀伊國屋書店梅田本店調べ(1月30日~2月5日) // 1「阪急電鉄 スゴすぎ謎学: 私鉄界のお手本カンパニーは上質で奥深い魅力がいっぱい!」小佐野カゲトシ 著(河出書房新社) 2「沈黙」遠藤周作 著(新潮社) 3「盲目的…

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 丸善丸の内本店調べ(1月26日~2月1日) // 1「トランプ時代」三浦瑠麗*1 著(潮出版社) 2「キャスターという仕事」国谷裕子 著(岩波書店) 3「人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長」吉川洋 著(中央公論新社…

どこか過剰で、何かが過激なアウトサイダーたちによる「アナーキー日本映画史」

番組制作者は例外なく映画が大好きです。それも少し毛色が変わった作品を好む傾向があります。観客として作品を楽しむというよりも、自分がこの作品に携わるとしたらどのような立ち位置で公開まで持って行くかといった、作り手側の意識が働きます。 「お金を…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(2月7日) // 1「本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録」辻山良雄 著(苦楽堂) 2「音の糸」堀江敏幸 著(小学館) 3「ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・ 飯田橋VOL.8」 (Sweet Thick Ome…

2月の「このマンガがすごい」ランキング・オンナ編

// 1「春の呪い」小西明日翔 著(一迅社) 2「カードキャプターさくら クリアカード編」CLAMP 著(講談社) 3「コレクターズ」西UKO 著(白泉社) 4「オタシェア!~エロゲ女子X腐女子Xルームシェア~」小針タキ 著(フロンティアワークス) 5「吉野朔…

桜庭一樹さんが奨める、吉野朔美さんの5作品

作家・桜庭一樹さんが奨める吉野朔美さん。 // 吉野朔実(よしの・さくみ)さん(1959~2016)は「少年は荒野をめざす」「ジュリエットの卵」などの代表作で知られる漫画家です。彼女の最後の作品「吉野朔実作品集 いつか緑の花束に」が出版され静かな反響を…

星野源の魅力満載「そして生活はつづく」と「働く男」

新聞の書評・コラムのページを開くと「そして生活はつづく」(星野源 著)が取り上げられていました。書評に取り上げられてから注文するようではいけませんが、取り上げられ方と実際の売れ方を見比べて軌道修正するのは書店員にとっては恥でもなんでもありま…

確定申告の本ベスト5

確定申告の本売れ筋の5冊です。 // 確定申告の時期を控え、その手の書籍が動き始めました。勤め人が多い職場ですのでほとんどの人は申告とはあまり縁がありません。フリーランスの制作関係者や住宅などを購入しはじめる年代や退職世代が手に取られます。 知…

週間ベスト10

フィクション部門のランキングです。 丸善丸の内本店調べ(4月7日~13日) // 1「言葉はこうして生き残った」河野通和 著(ミシマ社) 2「ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋 Vol.8 」 (Sweet Thick Omelet) 3「Y先生と競馬」坪松…

高峰秀子が愛した男

// 「高峰秀子が愛した男」斎藤明美*1 著(河出書房新社) 5歳の時から、小学校にも通えず、血縁を養うために働き続けた高峰秀子。日本映画に名を刻む大女優が選んだ男は、名もなく貧しい青年だった。なぜ、女はこの男を選んだのか、この男の何を愛したのか―…

自主制作漫画展示即売会「コミティア」の冊子「ティアズマガジン」を手に入れる

一見商業誌のように見えますが、これは自費出版の冊子(カタログ&ガイドブック)です。 // 「ティアズマガジン(TIA'S MAGAZINE)」 (COMITIA119) 一般的な同人誌即売会では『カタログ』と称されているもので、コミティアでは『ティアズマガジン』(TIA'S…

主人公のぶっとんだ行動が西加奈子過ぎる・文庫本 「舞台」登場

// 「舞台」西加奈子 著(講談社) 29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることす…

2月の「このマンガがすごい」ランキング・オトコ編

// 1「人間仮免中つづき」卯月妙子 著(小学館) 2「約束のネバーランド」白井カイウ 著(集英社) 3「幼女戦記」東條チカ 画、カルロ・ゼン 作(KADOKAWA) 4「姉なるもの」飯田ぽち。著(KADOKAWA) 5「乙嫁語り」森薫 著(KADOKAWA / エンターブレイ…

キングダム 45

// 「キングダム」原泰久 著(集英社) 時は紀元前――。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!! 2013年、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞!今回は48…

福永信さんが薦める三冊

新しい本に出会うには、信頼できる選者が薦める本を手に取るのが早道です。 // 福永信*1さんが薦める三冊 「終幕のゆくえ」眉村卓 著(双葉社) 「黄金の時刻の滴り」辻邦生 著(講談社) 「文庫版 書楼弔堂 破暁」京極夏彦 著(集英社) 「終幕のゆくえ」眉…

週間ベスト10

総合部門のランキングです。 トーハン調べ(1月22日~28日) // 1「蜜蜂と遠雷」恩田陸 著(幻冬舎) 2「九十歳。何がめでたい」 佐藤愛子 著(小学館) 3「それでもこの世は悪くなかった 」佐藤愛子 著(文藝春秋) 4「どんなに体がかたい人でもベター…

もっと私らしく生きていける場所がある!「移住女子」

移住といっても、アメリカで今話題の「移民」ではありません。でも移動する人の気持ちは同じです。 // 「移住女子」伊佐知美 著(新潮社) もっと私らしく生きていける場所がある! 家賃が高い、通勤がしんどい、おまけに子育ても大変。そんな都会から地方へ…

ブルータスが推す 日常のひずみを垣間見る3冊

ブルータス「危険な読書」で紹介された日常の歪みを垣間見る文学。写真家の橋本一子さんが選んだ「ノートリミングの世界」にこそ本当の面白さが潜んでいる本。 // 「チクタク食卓」高山なおみ*1 著(アノニマスタジオ) 料理家として活躍する高山なおみが自…

ブルータスが推す 日常のひずみを垣間見る3冊

ブルータス「危険な読書」で紹介された日常の歪みを垣間見る文学。編集者の末井昭さんが選んだ「ノートリミングの世界」にこそ本当の面白さが潜んでいる本。 // 「ゼロ発信」赤瀬川原平 著(中央公論新社) 2000年問題が騒がれていた時、ゼロからのスタート…

スター・ウォーズ 制作現場日誌 「スター・ウォーズ」エピソード1~6の舞台裏を記録した写真集

// 「スター・ウォーズ 制作現場日誌 ーエピソード1~6ー CREATING THE WORLDS OF STAR WARS 365 DAYS」 ジョン・ノール(ILM VFXスーパーバイザー)著(玄光社) スターウォーズファン垂涎の本。原語版「Creating the Worlds of Star Wars: 365 Days」John Kno…

ブッキング作業の必需品「日本タレント名鑑」

個人情報というより、エンタメ産業に特化したハローダイヤルといってもいい”芸能界紳士録"です。最新版が出ました。 // 「日本タレント名鑑 (2017) 」 毎年1回発行。約11,000名(組)のタレント・モデルの顔写真/プロダクション約2,000件の連絡先を完全掲載!…

新宿歌舞伎町 路地の奥で夜な夜な俳句を詠む人々

ナレーションなし。撮影が凄い。骨のあるドキュメンタリーに涙する。 ハートネットTV「新宿歌舞伎町俳句一家 屍(しかばね)派」 新宿歌舞伎町。東洋の不夜城と言われるこの危険と隣り合わせのこの街で夜な夜な詩句活動を行う集団を見た! (ルポ迫真) 写…

「権力に迫る「調査報道」 原発事故、パナマ文書、日米安保をどう報じたか」

「この部屋に巨大な象がいる*1」と声を上げるのがジャーナリズムの役割です。 「権力に迫る「調査報道」 原発事故、パナマ文書、日米安保をどう報じたか」高田昌幸 著、大西祐資 著、松島佳子 著(旬報社) 調査報道は、瀕死のジャーナリズムを救えるのか?前…

週間ベスト10

ビジネス部門のランキングです。 東京・文教堂浜松町店調べ(1月15日~21日) // 1「地域でいちばんピカピカなホテル」宝田圭一 著(あさ出版) 2「アフリカで超人気の日本企業」山川博功*1 著(東洋経済新報社) 3「やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあ…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(1月24日) // 1「ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・ 飯田橋VOL.8」(Sweet Thick Omelet) 2「「共謀罪」なんていらない?! ---これってホントにテロ対策?」山下幸夫、斎藤貴男、保坂展人、足立昌…

「イエッタイガー」を知ってるかい?知らなきゃコレを読め。

若者向け番組担当者が手に取っていかれます。 「アイドル歌手やタレントさんの演奏会で、ファンの皆さんが投げかける合いの手のような声援」とでもいうのでしょうか。タイトルからして秘密倶楽部の入り口で、組織の一員であることを証明する合い言葉めいたタ…

女同士の関係の極北を描く「ナイルパーチの女子会」

当店の売れ筋一位に躍り出たのがこの本。 // 「ナイルパーチの女子会」柚木麻子 著(文藝春秋) 丸の内の大手商社に勤めるやり手のキャリアウーマン・志村栄利子(30歳)。実家から早朝出勤をし、日々ハードな仕事に勤しむ。彼女の密やかな楽しみは、同い年の…

店頭を彩る「蜜蜂と遠雷」

部数の確保ができました。 // 「蜜蜂と遠雷」恩田陸 著(幻冬舎) 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっ…

丹念に辿ると、世界の仕組みが見えてくる。「人質の経済学」

動きが出始めたのがこの本。 // 「人質の経済学」ロレッタ ナポリオーニ 著(文藝春秋) すべての発端は9・11後にアメリカで成立した愛国者法だった。ドル取引のすべてを金融機関は米政府に届けることになり、コロンビアの麻薬組織は北アフリカのユーロ決済…

ブルータスが推す 危険な本屋大賞2016 模索社

ブルータス「危険な読書」で紹介された危険を取り扱う書店。一番危なかった本とは何か書店員に聞きました。 // 「模索社」*1市民運動団体の作ったパンフレット・ニュース、同人誌・個人誌、政治党派の機関紙類、そして社会・人文書を中心とした出版社の本な…

東京堂書店で売れた文庫BEST100  11~20

売れた文庫BEST 11~20。 東京堂書店神保町店で文庫フェアが開催中。テーマは書店で売れた本のランキングです。A42枚のリストが配布中です。一般的な書店には見られない売れ方をしているところがさすが本の街です。 東京堂書店(2016年1月~11月売り上げ実…

「えんとつ町のプペル」を手に入れる

いろいろな意味で今話題の本です。2,000円という価格は出版のあり方を考える意味でも面白い設定です。一冊だけ手に入ったので早速読んでみました。 // 「えんとつ町のプペル」にしの あきひろ 著(幻冬舎) ペン一本で描いたモノクロ絵本で世界を圧倒したキ…

明治警察を描いたサーベル警視庁

新人記者の初仕事は警察担当。夜討ち朝駆けで鍛えられたベテラン記者は、警察小説で駆け出しの頃を思い出すのだそうです。 // 「サーベル警視庁」今野敏 著(角川春樹事務所) 明治38年7月。国民が日露戦争の行方を見守るなか、警視庁第一部第一課の電話のベ…

週間ベスト10

総合部門のランキングです。 東京・青山ブックセンター本店調べ(1月7日~13日) // 1「えとえとがっせん」石黒亜矢子 著(WAVE出版) 2「DRAFT宮田識 仕事の流儀」宮田識 著、花澤裕二 編集(日経BP社) 3「「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブラン…

フジテレビ凋落の全内幕

一年を通じて鉄板といっていいほど堅い動きをするのがマスコミ関連の本です。 // 「フジテレビ凋落の全内幕」中川一徳、伊藤博敏、安田浩一、窪田順生、林克明 著(宝島社) 長らくテレビ界の「覇者」だったフジテレビの視聴率が下げ止まらない。昨年の年間視…

このライトノベルがすごい2017

// 1「りゅうおうのおしごと!」 2「Re:ゼロから始める異世界生活」 3「とある魔術の禁書目録シリーズ」 4「ソードアート・オンライン」 5「ゴブリンスレイヤー」 6「メロディ・リリック・アイドル・マジック」 7「ゲーマーズ!」 8「弱キャラ友崎く…

東京堂書店で売れた文庫BEST100  1~10

売れた文庫BEST 1~10。 東京堂書店神保町店で文庫フェアが開催中。テーマは書店で売れた本のランキングです。A42枚のリストが配布中です。一般的な書店には見られない売れ方をしているところがさすが本の街です。 東京堂書店(2016年1月~11月売り上げ実…

ブルータスが推す 危険な本屋大賞2016 カストリ書房

ブルータス「危険な読書」で紹介された危険を取り扱う書店。一番危なかった本とは何か書店員に聞きました。 // 「カストリ書房」*1台東区千束4-11-12。遊郭・赤線関連の書物も扱い、風俗にちなんだオリジナルステッカーなどのグッズも。 「昭和エロ本 描き文…