本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

巨大倒産

// 「巨大倒産」有森隆 著(さくら舎) 絶頂から奈落へ、優良大企業はなぜ潰れたか! そごう、ミサワホーム、佐世保重工業、安宅産業、セゾングループ、シャープ、三光汽船、大昭和製紙、タカタ。いずれも一世を風靡した「絶対潰れない会社」のはずであったが…

NYの「食べる」を支える人々

// 「NYの「食べる」を支える人々」アイナ・イエロフ 著(フィルムアート社) この本は、個人がそれぞれ自分の言葉で自分語りをするオーラルヒストリーです。料理長もいれば、ラインコック、レストランオーナー、ナイトマネージャー、卸商、チーズのプロ、パ…

逆境を「アイデア」に変える企画術 ~崖っぷちからV字回復するための40の公式~

// 「逆境を「アイデア」に変える企画術 ~崖っぷちからV字回復するための40の公式~」河西智彦 著(宣伝会議) 「ひらかたパーク」でV6岡田准一さんの「ひらパー兄さん」を起用してV字回復を実現し、アウディの日本初3.2秒CMを発案し、北九州の遊園地「スペー…

新悪魔が憐れむ歌

// 「新悪魔が憐れむ歌」高橋 ヨシキ 著(洋泉社) サタニスト*1映画評論家が贈る、衝撃の映画論集、第三弾! 『ツイン・ピークス』の謎の根源に迫り、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』監督に肉薄し、50年代のアメリカ・ポップアイコン"ヴァンパイラ"の…

あなたの知らない「レトロ特撮」の素晴らしき世界

// 「あなたの知らない「レトロ特撮」の素晴らしき世界」山本弘 著(洋泉社) 王道の特撮映画から抜け落ちた「知られざる特撮」「珠玉の特撮」の数々。「特撮映画」といえば、ヒーローものか怪獣映画、SF映画を連想するかもしれないが、怪獣や宇宙人が登場し…

電通巨大利権~東京五輪で搾取される国民

// 「電通巨大利権~東京五輪で搾取される国民」 東京五輪エンブレム盗作問題、五輪招致における裏金疑惑、ネット業務不正請求事件、そして、高橋まつりさんの過労自殺事件……数々の問題を起こしても、巨大利権を掌握する電通の肥大化は止まらない。それは相も…

怖い絵

// ドイツ文学者・中野京子氏が2007年に上梓した『怖い絵』は、「恐怖」をキーワードに西洋美術史に登場する様々な名画の場面を読み解き、隠されたストーリーを魅力的に伝える本としてベストセラーとなりました。 その文庫本が、東京・上野で開催される「怖…

せつない動物図鑑

// 「せつない動物図鑑」ブルック・バーカー 著(ダイヤモンド社) 著者は幼いころから動物好きで、本を読んだり絵を描いたりしつづけてきました。そのうち、しだいに彼らの「せつない」側面に愛おしさを感じるようになったんだとか。 その独特の世界観を、…

宝石の国

コミック担当がこの秋、一押ししている「宝石の国」。 // 「宝石の国」 市川春子著(講談社) アニメ化されることで原作持つ世界観と色彩感がより魅力的に伝わるから、 というのが理由です。 人類が滅亡したあとの世界。 有機物に代わって無機物が進化し人間…

ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。

実際にあった奇跡の逆転劇を紹介する新番組。大手ビール会社の営業マンだった湯澤剛さんは、父親が急逝したため家業の居酒屋を継ぐことに。ところが居酒屋は40億円もの借金を抱えていた上に、客から見放され閑古鳥状態。湯澤さんは過酷な取り立てに苦しみ…

カズオ・イシグロ人気沸騰

再入荷は今月下旬か? // ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ作品は瞬く間に完売。 店内に在庫はありません。店内在庫の問い合わせに書店員は追われています。 版元のハヤカワ営業担当によると、重版の予定は6日午後決まるとのことです。 こちらの映…

超凡・平凡社ライブラリーフェア

// 冗談かっ!と思いました。 書店がはじめたのが平凡社ライブラリー「超凡フェア」。 書店のノリではなく、版元が自ら持ち込んできた企画です。 平凡社ライブラリーは1993年創刊。 古今東西の名著800余冊を刊行してきた、まじめなシリーズなのですけどね。 …

「無印良品」この使い方がすごい!

// 「「無印良品」この使い方がすごい! 」主婦の友社編(主婦の友社) ●買ったはいいけど、うまく使えていない無印良品アイテムがある●気になるけど、イマイチ使い方がわからない無印良品アイテムがある●使い勝手はどうなのか、口コミを知りたい無印良品アイ…

捨て猫に拾われた男

// 「捨て猫に拾われた男 猫背の背中に教えられた生き方のヒント」梅田悟司*1 著(日本経済新聞出版社) 妻様の一言で訪れた里親会に参加した『僕』。その人生に対する考え方は、元野良の黒猫『大吉』との出会いによって一変してしまった。そう、捨て猫を拾…

期待のドラマ、わろてんか本

// 朝の連続テレビ小説、秋の新シリーズが始まりました。 最近好調のNHK大阪放送局が吉本興業の創業者をいじるドラマとあって、 放送関係者の期待が高まります。 期待をよせるのは出版関係者も同じです。 半年にわたって放送される連続テレビ小説は息が長…

おい、マジか。池上彰の「ニュースを疑え!」

// 「おい、マジか。池上彰の「ニュースを疑え!」」池上彰 著(文藝春秋) 池上彰さんの著作史上もっとも“品のない”タイトルの本作。いったいどんな報道に対して「おい、マジか。」という痛烈な批判がなされたのか? ぜひ確かめてください。 タイトルからわか…

ネット時代の取材学

// 「ネット時代の取材学」藤井誠二*1 著(IBCパブリッシング) 「取材」はマスコミ専門職のための技術ではなく、子どもでも大人でも使える「学びの方法」であり、「人と関わるための技術」である。 目次:人に会って話を聴く/ 「取材」とはなにか?/ 社会の…

人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?

// 「人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?―――最強の将棋AIポナンザの開発者が教える機械学習・深層学習・強化学習の本質」山本一成 著 (日本評論社) 人工知能は今、プログラマの手を離れ、既存の科学の範疇を超え、天才が残した棋譜も必要とせ…

パリコレで数学を

// 「パリコレで数学を」阿原一志 著(日本評論社) ファッションブランドが「ポアンカレ予想」に挑む。幾何化予想の提唱者ウィリアム・サーストンより贈られた「8つの宇宙の絵」の謎に迫る! 著者の阿原一志さんは明治大学総合数理学部先端メディアサイエン…

戦略の地政学 ランドパワーVSシーパワー

// 「戦略の地政学 ランドパワーVSシーパワー」秋元千明 著(ウェッジ) アメリカやロシア、中国は地政学をどのように利用しているのか?日本の地政戦略とは?そして、沖縄の位置づけとは?覇権ゲームの時代を地政学で読み解く。地政学的な視点を持てば、日本の…

週間ベスト10 2017.09.26

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店2017/9/26調べの週間ベストセラーです。 // 1「湖底の城 呉越春秋 8巻」宮城谷昌光 著(講談社) 2「アナログ」ビートたけし 著(新潮社) 3「女性号 SINCE 1891」早稲田文学増刊 川上未映子/責任編集…

犬しぐさ犬ことば

// 「犬しぐさ犬ことば」雲がうまれる 著(ワニブックス) 糸井重里さん絶賛! ツイッターで人気沸騰中の、柴犬を擬人化した可愛くてあるある感溢れる作品が、待望の書籍化!2年間に投稿された1000点以上のイラスト+コピーから、犬好きの心をとらえてやまない…

森のノート

// 「森のノート」酒井駒子 著(筑摩書房) 日常の暮らしの片隅にそっとたたずむ、密やかな世界を愛する人、集合! 絵本作家・酒井駒子さんの静謐な作品と不思議なエッセイで織りなす初めての画文集。 書店員の中では密かな話題というか、気になる本として注…

10月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編

宝島社「このマンガがすごい!」編集部が運営するマンガ情報サイト『このマンガがすごい!WEB』。選者が選んだ10月のランキングが発表されました。 // 1「月曜日の友達」阿部共実 著(小学館) まばゆい中学生ガールミーツボーイ物語! みんなが少しずつ大人…

ケーキツアー入門   おいしいケーキ食べ歩きのススメ

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがまさに当てはまるのが ブロガー発の出版物の人気ぶりです。 【謹告】えー、このたび、私Nyaoが本を出すことになりました。「ケーキツアー入門」というタイトルです。表紙と書籍情報を掲載しますので、本屋さんに見…

健康格差

// 「健康格差」マイケル・マーモット 著(日本評論社) 健康は所得だけではなく教育や環境などの社会的要因(SDH)で決まる。そのエビデンスと処方箋を第一人者がユーモアたっぷりに紹介。 格差社会の何が問題かというと、格差を放置しておくといつかその報い…

接待の手土産

朝から晩まで本を相手にしている書店員は、 人様を接待をすることも、受けることもともに縁が無い生活を送っています。 しかし、おいしいお菓子やお土産の情報が載っている本を聞かれることがあります。 困ったなと思っていたところ、強い援軍がやってきまし…

週間ベスト10 2017.09.19

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店2017/9/19調べの週間ベストセラーです。 // 1「私たちの星で」梨木香歩、師岡カリーマ・エルサムニー 著(岩波書店) 2「R帝国」中村文則 著(中央公論新社) 3「マスカレード・ナイト マスカレード」東野圭吾 …

10月の「このマンガがすごい!」ランキング オンナ編

宝島社「このマンガがすごい!」編集部が運営するマンガ情報サイト『このマンガがすごい!WEB』。選者が選んだ10月のランキングが発表されました。 // 1「マロニエ王国の七人の騎士」岩本ナオ 著(小学館) マロニエ王国の女将軍・バリバラには七人の息子が…

眩(くらら)

ドラマとの比較が楽しみな原作本です。 // 「眩(くらら)」浅井まかて 著(新潮社) 偉大すぎる父・北斎、兄弟子・渓斎英泉への叶わぬ恋、北斎の名を利用し悪事を重ねる甥―人生にまつわる面倒ごとも、ひとたび筆を握れば全て消え去る。北斎の右腕として風景…