本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

映画秘宝のセレクション特集

// 色彩が溢れかえったサイコな装丁といえば、出版関係者が揃って指を指すのが「映画秘宝」の出版物です。赤、黄色、青、ピンク、紫・・・彩度100%のケバだたしさ。ページを開くと"香港九龍城"のごとく埋め尽くされた情報の濃い密度・・・。 棚に並んだ背の…

週間ベスト10 2017.06.06

ランキングです 東京堂書店神田神保町店調べ(6月6日) // 1「「男はつらいよ」を旅する」川本三郎 著(新潮社) 2「箸もてば」石田千*1 著(新講社) 3「老いの荷風」川本三郎 著(白水社) 4「カストロの尻」金井美恵子 著(新潮社) 5「ホサナ」町田…

アタシ社の社会文芸誌「たたみかた」

入り口正面の棚に見慣れないムック本が面陳されています。 「たたみかた」アタシ社 はじめて聞く名前の出版社のムックです。 美容文藝誌『髪とアタシ』の出版社から待望の新雑誌が登場30代のための社会文芸誌『たたみかた』創刊! 「正しさ」と「正しさ」がぶ…

私の知らない技術書の世界 おすすめベスト12

// 先日取扱いを開始したラムダノートの書籍を、関連書も併せて展開しています。関連書には、選書いただいた代表の鹿野さんからのコメント付きです。ぜひ店頭でご覧ください! 技術書に情熱を傾ける熱い棚作りに注目しているのがジュンク堂書店池袋店のPC…

吉祥寺だけが住みたい街ですか?

// 「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」マキヒロチ 著(講談社) 雑司ヶ谷、五反田、錦糸町、駒澤大学、中野…「住みたい街No.1=吉祥寺」は間違っていた!? 吉祥寺で不動産を営む富田双子(ツインズ)はどこにでもある街へと変わっていく吉祥寺に不満たらたら…

辻山良雄さんが薦める文庫 2017.06.04

新しい本に出会うには、信頼できる選者が薦める本を手に取るのが早道です。 // 大型書店「リブロ池袋本店」の元統括マネージャー。同店閉店後に退職し、荻窪に「Title」という自分の店を開いた辻山良雄さんが薦める本です。 「人間とは何か」 マーク・トウェ…

週間ベスト10 2017.06.04

新書・ノンフィクション部門のランキングです。 日販調べ(5月22日~28日) // 1「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」ケント・ギルバート 著(講談社) 2「応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱」呉座勇一 著(中央公論新社) 3「サイコパス」中野信子 …

勉強の哲学 来たるべきバカのために

// 「勉強の哲学 来たるべきバカのために」千葉雅也 著(文藝春秋) 人生の根底に革命を起こす「深い」勉強、その原理と実践。勉強とは、これまでの自分を失って、変身することである。だが人はおそらく、変身を恐れるから勉強を恐れている。思想界をリード…

週間ベスト10 2017.06.03

フィクション部門のランキングです。 東京・八重洲ブックセンター本店調べ(5月21日~27日) 貫井徳郎さんの著作2冊がランクイン。 // 1「宿命と真実の炎」貫井徳郎 著(幻冬舎) 2「劇場」又吉直樹 著(新潮社) 3「素敵な日本人 東野圭吾短編集」東野圭…

人生の終い方 自分と大切な人のためにできること

自分の人生がもう長くないとわかったとき、あなたなら何をしますか。誰に何をのこしますか。あるいはのこさないですか。大きな反響を呼んだ同番組が書籍化されました。 // 「人生の終い方 自分と大切な人のためにできること」NHKスペシャル取材班 編(講談社…

みんなの朝ドラ

// 「みんなの朝ドラ」木俣冬 著(講談社) 朝ドラに「パターン」があると感じるのは、気のせい?2010年代、朝ドラはなぜ“復活”したのか?名作の魅力を解き明かした待望の朝ドラ論! テレビ番組をテーマにした本が出るとわかったら、注目度にかかわらず一定数の…

「ねこ科」岩合光昭

// 「ねこ科」岩合光昭 著(クレヴィス) ねこは野生動物だ。 身近なイエネコをはじめ 1982年撮影のライオンから、2016年撮影の最新ジャガーまで ネコ科動物が勢ぞろい! イエネコ、ヤマネコ、チーター、ヒョウ、ジャガー、カラカル、 サーバル、ライオン、ホ…

週間ベスト10 2017.05.30

ランキングです 東京堂書店神田神保町店調べ(5月30日) // 1「「男はつらいよ」を旅する」川本三郎 著(新潮社) 2「夫・車谷長吉」高橋順子 著(文藝春秋) 3「わがクラシック・スターたち 本音を申せば」小林信彦 著(文藝春秋) 4「共謀罪の何が問題…

人形の国 

// 「人形の国」弐瓶勉*1 著(講談社) 遺跡層におおわれた巨大人工天体「アポシムズ」。危険な「自動機械」や「人形病」に侵された者たちが彷徨う極寒の地表で暮らすエオ、ビコ、エスロー達は行軍訓練のさなか、強大なリベドア帝国の兵士に追われる不思議な…

週間ベスト10 2017.05.28

文庫部門のランキングです。 三省堂書店全店調べ(5月14日~20日) // 1「アキラとあきら」池井戸潤 著(徳間書店) 2「虚ろな十字架」東野圭吾 著(光文社) 3「君の膵臓をたべたい」住野よる 著(双葉社) 4「ケモノの城」誉田哲也 著(双葉社) 5「…

週間ベスト10 2017.05.27

ビジネス書のランキングです。 福岡・丸善博多店調べ(5月14日~20日) // 1「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」樺沢紫苑 著(大和書房) 2「考え方」稲盛和夫 著(大和書房) 3「遺書 東京五輪への覚悟」森喜朗 著(幻冬舎) 4「道を…

認められたい 精神科医による、幸福に生きるための処方箋

内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしている人は、何もわかっていない // 「認められたい」熊代亨 著(ヴィレッジブックス ) なんでこんなに辛いんだろう?「認められたいって思っちゃダメ?」 「モテなきゃ幸せになれないの?」 「コミュ力がないからうま…

ゾッキA、B

出版社が倒産した時や在庫が飽和状態という時、定価に関係なく投げ売りされた本を指す「ゾッキ本」というのだそうです*1。では、商品として売れている本のタイトルは何を意味しているのでしょうか。 // 「ゾッキA、B」大橋裕之 著(カンゼン) 孤高の天才…

シリーズ発達障害 自分の“苦手”とどうつきあう?

「シリーズ発達障害 自分の“苦手”とどうつきあう?」朝イチで5月から定期的に「発達障害」についての特集を放送しています。したがって読者から関連本の問い合わせも増えています。 // 身体障害と違って発達障害は「見えにくい」障害のため、周囲から何かと…

週間ベスト10 2017.05.23

ランキングです 東京堂書店神田神保町店調べ(5月23日) // 1「P+D BOOKS 小説 阿佐田哲也」色川武大 著(小学館) 2「劇場」又吉直樹 著(新潮社) 3「ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9 ([テキスト])」(DRCマーケティング) 4…

The WINE ワインを愛する人のスタンダード&テイスティングガイド

// 「The WINE ワインを愛する人のスタンダード&テイスティングガイド」マデリーン・パケット、ジャスティン・ハマック 著(日本文芸社) 2013年のインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)でワイン/スピリッツ部門のブロガ…

週間ベスト10 2017.05.21

文芸部門のランキングです。 ジュンク堂書店池袋本店調べ(5月7日~1日) // 1「劇場」又吉直樹 著(新潮社) 2「場面設定類語辞典」アンジェラ・アッカーマン 著(フィルムアート社) 3「かがみの孤城」辻村深月 著(ポプラ社) 4「蜜蜂と遠雷」恩田陸 …

週間ベスト10 2017.05.20

文芸部門のランキングです。 東京青山ブックセンター六本木店調べ(3月20日~26日) // 1「劇場」又吉直樹 著(新潮社) 2「「美人は性格が悪い」って本当! ? ブスが美人に憧れて人生が変わった話。」フジコ 著(大和出版) 3「騎士団長殺し :第2部 遷ろ…

著名人が行っている「5時間ルール」とは

億万長者となった起業家には読書習慣を持った人が多くいるという説。 // 例えば、ウォーレン・バフェットは1日5時間から6時間かけて新聞5枚と企業報告書500ページを読んで過ごしており、ビル・ゲイツは年間50冊の本、マーク・ザッカーバーグは2週間ごとに少…

【悲報】航空ファンの聖地に幕

5月18日(木)首都圏ネットワークの企画で「航空ファン」に愛された書店が閉店というニュース。 首都圏ネットワーク - NHK ▽世界戦直前の心境激白 ボクシング村田諒太 ▽航空ファンの聖地に幕 【キャスター】山田大樹,合原明子,【気象キャスター】檜山靖洋 ht…

【悲報】ブックファースト渋谷公園通り店閉店

渋谷センター街に隣接した書店"ブックファースト渋谷店"が閉店のお知らせを掲示しました。ちょっとショックです。 // この店は、みずほ銀行渋谷支店のあるビルの地下1階と2階が店舗になっていて、通勤の客でいつも賑わう書店でした。大手取次であるトーハン…

週間ベスト10 2017.05.16

ランキングです 東京堂書店神田神保町店調べ(5月16日) 高橋順子著「夫・車谷長吉」がランキングのトップに来るところが凄い。 // 1「夫・車谷長吉」高橋順子 著(文藝春秋) 2「劇場」又吉直樹 著(新潮社) 3「映画横丁 第4号(2017.春) 特集:日本酒の…

スー女が支える大相撲の本

雑誌の売り上げが伸び悩む出版業界。その中で人気を集めているのが大相撲関連の雑誌です。 // 大相撲関連の出版物は常連の固定客によって支えられてきました。売り上げが伸びた理由はもちろん新横綱の稀勢の里によるものなのですが、大相撲を愛好する女性客…

うんこ漢字ドリル

大の大人も夢中になるのか? 話題の学参書を試しに入れてみたら新しもの好きの放送局員に大受けしました。 // 「うんこ漢字ドリル」は小学1年から6年向けの参考書。漢字ドリルです。版元は文響社。3月下旬に発売したシリーズはすでに累計100万部に達し、売…

週間ベスト10 2017.05.14

総合部門のランキングです。 八重洲ブックセンター本店調べ(4月30日~5月6日) // 1「ストレスオフ組織のつくり方」恒吉明美 著(扶桑社) 2「ワシントン緊急報告 アメリカ大乱」吉野直也 著(日経BP社) 3「女性を可愛く美しく撮るための究極メソッド」…

深海生物の「なぜそうなった?」がわかる本

// 深海の生物が捕獲されたというテレビ番組が放送され話題となりました。 『ザ!鉄腕DASH!』でTOKIO城島茂と山口達也が幻のサメ生け捕り 強運に驚きの声|ニフティニュース その影響もあってか、在庫確認の問い合わせが寄せられた本があります。 「深海生…

3年でプロになれる脚本術

ハリウッド映画の脚本術は「ヒットのための黄金律」をまとめたものでした。セオリーを分析した”ゲーム攻略本"のようなものです。一度ハリウッド流の脚本術を読んでしまうと映画の見方が180度(悪い方に)変わってしまうので注意した方が良さそうです。い…

あてなよる 簡単・絶品おつまみ帖

番組が放送されると引き合いが増えるので、番組ガイドが手放せないのがこの書店の特徴です。 // 「あてなよる 大原千鶴の簡単・絶品おつまみ帖」大原千鶴 著(NHK出版) 人気料理研究家・大原千鶴さん 初のおつまみ本! NHK BSプレミアムの人気番組『あてなよ…

お笑い芸人&作家又吉直樹さんの新作「劇場」発売。

// 小説「火花」で芥川書を受賞したお笑い芸人の又吉直樹さん。「火花」は累計300万部を突破しました。又吉さんの新作長編小説「劇場」が11日(木)単行本として発売されました。 サイン会を終えたばかりの又吉さんのインタビュー番組などが放送されることも…

週間ベスト10 2017.05.09

ランキングです 東京堂書店神田神保町店調べ(5月9日) // 1「みみずくは黄昏に飛びたつ」川上未映子、村上春樹 著(新潮社) 2「映画横丁 第4号(2017.春) 特集:日本酒のある風景」Sunborn 著(ソリレス書店) 3「筒井康隆コレクションVI美藝公」筒井康…

一汁一菜でよいという提案

売れ行きが堅調なジャンルといえば料理のレシピ本です。ネットにも献立情報が溢れかえっていますが、ネットで話題を集めた出版物がヒットするなど、この分野は"ウインウイン"の関係が続いているように見えます。 // 一度にまとめてつくって数回に分けて食べ…

『マーマーマガジン』を発行するエムエム・ブックス

東京堂のランキングに初登場した「マーマーマガジン」とはいったいどういう雑誌なのか?この本の版元「エムエム・ブックス」とはいったいどういう出版社なのか、関心を持ちました。 しらべると、植林された杉林に着物のようなホームウエアが並んだ写真を発見…

池上冬樹さんが薦める新刊 2017.05.07

// 「アーサー・ミラーⅣ 転落の後に/ヴィシーでの出来事」アーサー ミラー 著(早川書房) 「宝を探す女」逢坂剛 著(KADOKAWA) 「ナオミとカナコ」奥田英朗 著(幻冬舎) 「アーサー・ミラーⅣ 転落の後に/ヴィシーでの出来事」アーサー ミラー 著(早川…

週間ベスト10 2017.05.07

文額・ノンフィクション部門のランキングです。 三省堂書店神保町本店調べ(4月24日~30日) // 1「みみずくは黄昏に飛びたつ」川上未映子、村上春樹 著(新潮社) 2「蜜蜂と遠雷」恩田陸 著(幻冬舎) 3「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」田中圭一…

成毛眞さん激賞 他の追随を許さない、まさに「独走」状態の一冊

万雷の拍手で迎えたい「奇書」でした 魂を揺さぶる良書 面白いだけではありません。 東京別視線さんのツイートで知った奇書がこの本。Amazon書評欄でも高い評価です。書評を寄せる人たちのコメントがみな生き生きしているのは、子どもが大好きなテーマをクソ…

ハリネズミの願い

マイナス志向、ネガティブ志向だって生きていける”哲学書”だとか。 // 「ハリネズミの願い」トーン テレヘン 著(新潮社) 親愛なるどうぶつたちへ。きみたちみんなをぼくの家に招待します。……でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。ある日、自分のハリが大…

ヤバい決算書

// 「ヤバい決算書」長谷川正人*1著(日本経済新聞出版社) 破綻、倒産、粉飾…「ヤバい」企業の決算書を使った迫真の解説。東芝、シャープ、ソフトバンク、三菱商事、三井物産など、すべて実名で登場します。危ない会社の見分けかたから、最新のキーワードま…

平和な時代の産物「四十七士大戦」

地域をディするコミックだとちょっと取り上げにくいなと考えていたら、意外な展開になっていることがわかり、考え直したコミックスがこの作品 // 「四十七士大戦」一二三 著(泰文堂) 某コーヒーショップがようやく1店舗建っただけで県をあげて大騒ぎとなっ…

第三回日本翻訳大賞受賞作品

第三回日本翻訳大賞作品「すべての見えない光」「ポーランドのボクサー」が届きました。 // 小説、詩、エッセイ、評論など、日本語に翻訳された新訳作品を対象とした賞が日本翻訳大賞です。 私たちは最終的に日本語に翻訳されて出版されたものを手に取ります…

週間ベスト10 2017.05.02

ランキングです 東京堂書店神田神保町店調べ(5月2日) // 1「みみずくは黄昏に飛びたつ」川上未映子、村上春樹 著(新潮社) 2「銀漢亭こぼれ噺ーそして京都」伊藤伊那男 著、 (発行:北辰社 発売:星雲社) 3「ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道…

月刊「ニューメディア」別冊の2冊が大売れしています。

一般書店にはほぼ絶対といっていいほど見当たらないのに、放送局で売れている本。 // 「IPライブ伝送制作システムの解説書」 主要IPライブ伝送技術提案と標準規格、国際動向、導入事例、構築課題など(筆者敬称略)● IPライブ伝送技術規格の国際動向 パナソ…

辻山良雄さんが薦める新刊 2017.04.30

新しい本に出会うには、信頼できる選者が薦める本を手に取るのが早道です。 // 大型書店「リブロ池袋本店」の元統括マネージャー。同店閉店後に退職し、荻窪に「Title」という自分の店を開いた辻山良雄さんが薦める本です。 「国のない男」カート・ヴォネガ…

週間ベスト10 2017.04.30

総合部門のランキングです。 日販調べ(4月17日~23日) // 1「蜜蜂と遠雷」恩田陸 著(幻冬舎) 2「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」ケント・ギルバート 著(講談社) 3「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子 著(小学館) 4「か「」く「」し「」ご…

U-29「書店店長・ライター」に共感しました

// 川代紗生さん(24)は、福岡市にある書店の店長。店のブログの人気ライターとしても活躍している。そんな彼女がこの冬挑んだのは小説を書くこと。その理由とは? 4月25日に放送されたNHKのドキュメンタリー番組は書店員が主役でした。 人生デザイン U-…

ananの噓

// 「ananの噓」酒井順子 著(マガジンハウス) an・anにダマされて、女は大人になる。創刊から45年。アンアン2000号までを振り返る!巻末スペシャル対談:江原啓之さんと語る、「アンアンの嘘」のホント。 2016年4月13日(水)発売号で女性ライフスタイル誌『…