本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

歳末のミステリー

週刊文春の「ミステリーベスト10」が発表されました。今回で39回目になるんですね。国内部門は「王とサーカス」米澤穂信著、海外部門は「悲しみのイレーヌ」ピエール・ルメートル著が一位を獲得しました。年末年始はミステリー本の需要が急上昇します。ふだんは業務に関係する書籍が売れ筋の書店ですが、年末は究極の「徹夜本」に売れ筋書籍の流れが変わります。

国内部門ベスト10

  1. 「王とサーカス」米澤穂信著(東京創元社
  2. 「流」東山彰良著(講談社
  3. 「戦場のコックたち」深緑野分著(東京創元社
  4. 「ミステリー・アリーナ」深水黎一郎著(原書房
  5. 「鍵の掛かった男」有栖川有栖著(幻冬舎
  6. 「片桐大三郎とXYZの悲劇」倉知淳著(文藝春秋
  7. 「新しい十五匹のネズミのフライ」島田荘司著(新潮社)
  8. 「鳩の撃退法」佐藤正午著(小学館
  9. 「キャプテンサンダーボルト」阿部和重伊坂幸太郎著(文藝春秋
  10. 「オルゴーリェンヌ」北山猛邦著(東京創元社
  11. 「さよならの手口」若竹七海著(文春文庫)

追補2016.01.05

文藝春秋電子書籍編集部は、12月10日より『文春e-Books 週刊文春ミステリーベスト10 2015』の無料配信を開始しました。本書は電子書籍のオリジナル作品です。