本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

文庫本のベスト5

文庫本のベスト5です。

ドラマ関連本が1位、4位と5位に入っているところに放送局らしさを感じます。

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 一気読みの読者が多いといわれているのが、吉田修一氏の「怒り(上・下)」。

2月5日発売と同時に読者の注目を浴びました。メディア側もチャンスとばかりに映像作品を用意しています。映画化の告知も売れ行きに影響を与えているのでしょうか。

映画は監督・脚本:李相日、渡辺謙宮崎あおい妻夫木聡松山ケンイチ池脇千鶴森山未來綾野剛らの出演で9月に公開予定です。

1.「怒り(上・下)」吉田修一 著(中央公論新社
殺人現場には、血文字「怒」が残されていた。事件から1年後の夏、物語は始まる。逃亡を続ける犯人・山神一也はどこにいるのか?

2.「フォルトゥナの瞳」百田尚樹 著(新潮社)
本屋大賞受賞後初の長編小説。ミリオンセラーを連発する著者が、満を持して選んだテーマは「愛」と「死」と「選択」を巡る、人間の「運命」の物語。

 

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3.「笑うハーレキン」道尾秀介 著(中央公論新社

ハレーキンとはイギリスの演劇で道化役者のことだそうです。「たくらみとエールに満ちた、エンターテインメント長篇」とあります。

4.「剣と紅」高殿円 著(文藝春秋
戦国の世、女地頭と呼ばれた徳川四天王井伊直政の養母、井伊直虎。彼女の熾烈な一生を描く歴史エンターテインメント。作者はライトノベル作家として知られています。

NHKの来年の大河ドラマのタイトルは「おんな城主 井伊直虎」です。原作はなく連続テレビ小説ごちそうさん」の脚本家・森下佳子さんが脚本を担当するそうです。

5.「昨夜のカレー、明日のパン 」木皿泉 著(河出書房新社

脚本家の木皿泉による小説。木皿の小説処女作。第27回山本周五郎賞候補作、第11回本屋大賞で2位にランクインしました。