冒険小説のドラマ化は、映像と活字の相乗効果が期待できます。大人から子どもまで楽しめる内容は多くの人を引きつけます。
3月19日に放送が開始される「精霊の守り人」は、コミックやアニメにもなった期待の作品です。
放送90周年を記念する大河ファンタジー*1とあっては、書店も力が入ります。シリーズを並べたコーナーがお目見えしました。
NHK放送90年を記念した、実写ドラマ化。シリーズ第1作の『精霊の守り人』から最新作『炎路を行く者』まで全12巻の内容が、3年かけて全22回で放送されます。初回は『精霊の守り人』の内容を連続4回で放送。主演は綾瀬はるかさん。
著者は上橋菜穂子さん。12巻からなる代表作「守り人」シリーズは、野間児童文芸賞をはじめ内外から高い評価を得た作品です。
老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託されます。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続けます。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇ります。
私はNHK-BS2で2007年に放送されたアニメ版*2でファンになりました。
『精霊の守り人』だけでなく、番外編の『流れ行く者』なども含めて『天と地の守り人』まで、「守り人シリーズ」全12巻を、来春4話、2年後に9話、3年後に9話という形で、全22回で放映していく予定だそうです。
「風景イメージ」は実に美しく、これらすべてが合わさったとき、どんな映像世界が生まれるのか、とても楽しみです。4Kという美しい映像で展開される『精霊の守り人』のドラマを、楽しんでいただければ幸せです。