書店ガールを読みました。
書店員が勧める本と書評家が評論する本の違いが書かれています。
自分の趣味には関係なく、売れると思ったら何でも紹介する。それが書店員の真骨頂だ。その辺は、紹介する本でその人の読書観を計られる書評家などとは違うところだ。彼らは署名原稿で書いているから自分の言葉に責任を持つ。しかし、書店員は違う。書店POPには書名がない。だからいくらでも好きなことが書ける。
一般の商店と違って、書店員は商品を手にしながら客とコミュニケーションを図ることはほとんどありません。ですから来店した客の意向がわかりません。お客に希望があったとしても、向こうから声を書けてもらわない限り、意向をくみ取れないのが実態なのだそうです。書店員の仕事は商品を直接対面販売できない商売です。自分の言葉に責任を持たない分、数多くの本を扱えるのかもしれません。