本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

雑誌はネットで探す時代

出版科学研究所によると、電子書籍の市場規模は1502億円で、そのうち8割1149億円をコミックが占めていることがわかりました。雑誌は125億円です。対前年比79%増という突出ぶりは目立ちます。紙の雑誌の販売金額7801億円を比較すると比率はわずかですが、消費者が電子雑誌をどう評価していくかが気になります。

 

電子書籍のサービスには記事一本から購入できる「バラ売り」があります。読みたいときに読みたい記事だけ読めるサービスは音楽配信の便利さと重なります。

雑誌の価値も変わりつつあります。注目したいのはバックナンバーです。読み逃した雑誌を探しに新古書店を歩き回ったことがあります。リアル書店では見つけにくいバックナンバーもネットで簡単に探し出すことができるようになりました。古雑誌にも価値が生まれています。あくまでも古書ですので欠品覚悟というリスクはありますが、アマゾンで探すと価格も一冊数円配達代の方が高くつくのにはびっくりです。読まなくてもいい雑誌はしばらく待ってまとめ買いする方が経済的です。