本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

単行本のベスト5

新年度を控え、出版の季節が始まります。

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単行本の売れ筋ベスト5です。半藤一利*1上野千鶴子*2氏の著作は安定して売れます。一般書店では売れ筋首位の「天才」は3位というところが興味深いところです。

  1. 「B面昭和史 1926-1945」半藤一利 著(平凡社)国民はいかにして戦争になびいていったのか?政府や軍部の動きを中心に戦前日本を語り下ろした『昭和史1926‐1945』(=A面)と対をなす、国民の目線から綴った“もうひとつの昭和史”
  2. 「あの日」小保方晴子 著(講談社)真実を歪めたのは誰だ?STAP騒動の真相、生命科学界の内幕、業火に焼かれる人間の内面を綴った衝撃の手記。
  3. 「天才」石原慎太郎 著(幻冬舎)反田中の急先鋒だった石原が、今なぜ「田中角栄」に惹かれるのか。幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、角福戦争の内幕、ロッキード事件の真相、田中派分裂の舞台裏、家族との軋轢…。毀誉褒貶相半ばする男の汗と涙で彩られた生涯!
  4. 「もの言うキャスター 大越健介がみた「現代」」大越健介 著(主婦と生活社NHKニュースウオッチ9』キャスターとして、報道人として、ひとりの常識人として。ニュースの現場、自分自身と向き合いながら4年余にわたって紡ぎ続けた言葉たち―。池上彰さんとのスペシャル対談収録!!
  5. 「おひとりさまの最期」上野千鶴子 著(朝日新聞出版)「在宅ひとり死」のススメ。何でもあり、どんな死に方もあり!身近な友人の死を経験して「次はいよいよ私の番だ!」と切実な関心のもとに、医療・看護・介護の現場への取材から得た収穫を、惜しみなく大公開。

*1:1930年生。作家、随筆家。近現代史、特に昭和史に関し人物論・史論を、対談・座談も含め多く刊行している。

*2:1948年生。社会学者。専攻は、家族社会学ジェンダー論、女性学。東京大学名誉教授、立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘教授