本屋は燃えているか

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週間ベスト10

文芸・児童・芸能部門のランキングです。f:id:tanazashi:20160213134650p:plain

東京・丸善丸の内本店調べ(2月11日~17日)

 

  1. 「終わった人」内館牧子 著(講談社)ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す──。シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた問題作。
  2. 「おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本」カール=ヨハン・エリーン 著(飛鳥新社)継続して売れてます。
  3. 「家康、江戸を建てる」門井慶喜*1 著(祥伝社)「北条家の旧領関東二百四十万石を差し上げよう」豊臣秀吉徳川家康に囁いた。その真意は、水びたしの低湿地ばかりが広がる土地と、豊饒な現在の所領との交換であった。家臣団が激怒する中、なぜか家康はその国替え要求を受け入れた。
  4. 「つまをめとらば」青山文平 著(文藝春秋
  5. 尖閣ゲーム」青木俊 著(幻冬舎)現実が先か、小説が先か。日本の「今」を圧倒的リアリティとインテリジェンスで浮き彫りにする大型エンタメ小説。
  6. 「女性外交官・ロシア特命担当 SARA」麻生幾 著(幻冬舎)綿密な取材に基いて外交官の本質を暴く! 麻生幾が壮大なスケールで描き出す、書き下ろし超大作。
  7. 「倒れるときは前のめり」有川浩 著(KADOKAWA/角川書店有川浩初のエッセイ集!デビュー書籍刊行前の2003年~現在までの、想いがこもった全94本+小説2編。
  8. 「また、同じ夢を見ていた」住野よる 著(双葉社)友達のいない少女がさまざまな女性との対話を通じて彼女たちの“幸せ"は、どこにあるのか考える。「やり直したい」ことがある、“今"がうまくいかない全ての人たちに送る物語。
  9. ガラパゴス*2相場英雄*3 著(小学館)日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?メモ魔の窓際刑事、再臨場!警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。ガラパゴス化した日本社会の矛盾を暴露する、危険極まりないミステリー。
  10. 「当確師」真山仁*4 著(中央公論新社)選挙という壮大な人間喜劇には、欲望の全てが詰まっている。 「目を背けるな、これが日本の現実だ」

*1:1971年、群馬県生まれ。同志社大学文学部卒(日本史専攻)。2003年に「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞

*2:社会派ミステリー「震える牛」のヒットで知られる作家の新作。自動車産業や非正規労働が今回のテーマ。

*3:1967年新潟生。時事通信社を退社し作家専業になる。BSE問題を扱った2012年の『震える牛』が累計28万部のベストセラーに。2013年『血の轍』が第26回山本周五郎賞候補作、第16回大藪春彦賞候補作になる。

*4:1962年生。小説家。経済小説 『ハゲタカ』シリーズの著者として知られる。