平台の景色が変わり始めました。
店先で平積みするハードカバーは作家ごとにだいたいの売れ方が予想できるそうです。ひいきの作家をお持ちのお客さんが多いのかもしれません。文芸書は文化・エンタメ系の放送局員に人気があります。著作が出るタイミングで作家ご本人がテレビ出演されるケースも増えているような気がします。
- 「軽薄」金原ひとみ*1 著(新潮社)十代の終わりに、ストーカーと化した元恋人に刺された過去を持つカナ。29歳のいま、裕福な年上の夫と幼い息子、仕事での充足も手にし、満たされた日々を送っていた。そこに、アメリカから姉一家が帰国。未成年の甥から、烈しい思いを寄せられる。危うさを秘めた甥との破滅的な関係は、彼らと、彼らを取り巻く人々をどこに運ぶのか。
- 「カエルの楽園」百田尚樹 著(新潮社)著者自らが「私の最高傑作」と断言。
- 「まく子」西加奈子*2 著(福音館書店)直木賞受賞後初の書き下ろし。究極ボーイ・ミーツ・ガールにして、誰しもに訪れる「奇跡」の物語。
- 「ガンルージュ」月村了衛*3 著(文藝春秋)(アクションorサスペンスor興奮に)手に汗を握りつつ、泣いて笑ってしんみりと。私の持てる技術をありったけ投入した、あなたのためのエンターテインメントです。
好き嫌いは人それぞれあるので「なぜこれが」と思うことは正しいことです。