本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

映画を原作本で読んでみよう

 最近売れ筋の「映画原作本」が棚に並びました。面陳です。

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 (筆者注:「私を話さないで」はテレビドラマです)

  1. 「家族はつらいよ」小路幸也 著(講談社)長年連れ添った妻の誕生日の夜、平田周造は離婚届を突き付けられた。翌朝、犬の散歩に出ようとすれば次男は結婚したい相手がいると言い出し、家に戻れば長女が亭主と別れたいと泣いている。二世帯住宅でひらかれた家族会議は予想もしない展開に!?「男はつらいよ」から20年、山田洋次監督が『男はつらいよ』シリーズ以来ひさびさに手がけるコメディを小説化!
  2. 「十字架」重松清 著(講談社)いじめを苦に自殺した少年の両親や同級生たちの20年間にわたる苦悩や葛藤を小出恵介主演で描いた映画の原作本。
  3. 「火星の人」アンディ・ウィアー 著(早川書房)映画「オデッセイ」原作。 有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。

背表紙だけ見せてならべる「棚差し」では売れない本も、こうして並べると買っていく人が増えます。本屋は「衝動買い」で成り立っているといわれますが、実感します。