ネコでゆるーく歴史が学べる

 コミックをほとんど扱わない書店ですが、放送番組とつながりがあるなら話は別です。一列しかないコミック棚の、それも目の高さに表紙を向けて陳列中なのが「ねこねこ日本史」そにしけんじ 著（実業之日本社）です。

４月から始まる新番組。ニュースだドラマだと話題になるのはゴールデンタイムの番組ばかり。でもマイナーな番組の中にも原石のような番組が続々誕生しています。ＥＴＶでスタートするのがアニメ「ねこねこ日本史」です。

卑弥呼が！信長が！龍馬が猫だって！？
ねこ達のもう一つの日本史がゆる〜く展開！

もしもあの偉人が猫だったら？みんなが知っている歴史上の人物が猫になって登場。自由気ままな猫達によるほのぼの歴史コメディー。ゆる〜く歴史が学べる（かもしれない）！

この番組はNHK Eテレの「天てれアニメ枠」にて毎週水曜日に放送されます。初回放送は4月６日（水）午後6時45分。つまり今日です。監督は河村友宏、アニメーション制作はジョーカーフィルムズが担当します。

「テレビを見る前に本を買ってください」と書店員。さっそく読んでみました。

まさにネコブームにただ乗りした感満載の表紙です。しかし作者は「ねこピッチャー」でヒットを飛ばしたそにしけんじさん。ゆるいところは折り紙付きです。

「ねこねこ日本史」は、卑弥呼や織田信長、坂本龍馬ら歴史上の偉人たちが「もし猫だったら」というコンセプトのもと、擬人化ならぬ“擬猫化”して描いた4コママンガ。現在、実業之日本社のWebマンガサイトCOMICリュエルにて連載されており、2月9日には単行本2巻が刊行される。

「単なるコミックなら力をいれなかったかもしれない」と書店員が言うには、活字では覚えにくい歴史上の人物も、キャラクターにしてしまえば覚えやすいという、「教育的な視点」が入っているからだと言います。そういえば、漫画の合間に豆知識のコラムも充実しているため、子どもを持つ放送局員が買って帰る姿も見られるとか。

版元は実用書に強い実業之日本社。テレビが先か、本が先か・・・ネコブームに便乗して密かにヒットを狙います。

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