本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 

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大阪ジュンク堂書店大阪本店調べ(4月24日~30日)

 

1「言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲*1 著(新潮社)

この社会にはきれいごとがあふれている。人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない―だが、それらは絵空事だ。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。

2「京都ぎらい」井上章一 著(朝日新聞出版)

「こんなん書いてええのんか?」という衝撃の新京都論。

3「組織の掟」佐藤優 著(新潮社)

あらゆる組織には「掟」がある。暗黙の内に共有され、時に法より重んじられ、破れば代償を払わされる。組織で生き抜く極意とは、この掟を熟知して利用することにある。“最恐”の組織、外務省にいた著者が全ビジネスパーソンに贈る「超実践的処世訓」。

4「風土記の世界」三浦佑之*2著(岩波書店

風土記は古代を知る、何でもありの宝箱。土地のいわれや肥沃状態、古老の言い伝え、天皇の巡行など、バラエティーに富む内容から見える、中央国家と地方との関係とは? ヤマトタケル天皇として描く常陸国、編纂命令から20年も経て提出された出雲国、滑稽譚満載の播磨国など、いくつかの謎を解き明かし、生き生きとした古代世界像に新たな読みで迫る。

5「漢字と日本語」高島俊男 著(講談社

軽妙なエッセイでも知られる中国文学者による漢字論。博覧強記の著者の案内で日本語と漢字の奥深い関係を学ぶ。読んだその日から、つい誰かに話したくなる漢字雑学の数々。中国文学者が漢字と日本語の面白さを洒脱に書き下ろしたPR誌「本」の人気連載、新書化第二弾!

6「闇経済の怪物たち グレービジネスでボロ儲けする人々」溝口敦 著(光文社)

法律スレスレの世界で、荒稼ぎするグレーゾーンの企業家たち…彼らの知られざる実態に、極道取材の第一人者が迫る。

7「ハーバードでいちばん人気の国・日本」佐藤智恵 著(PHP研究所

日本人が想像できないほど、ハーバード大学をいま「日本」が席巻している!

8「原発プロパガンダ」本間龍 著(岩波書店

世界有数の地震大国日本になぜ五四基もの原発が建設され、多くの国民が原子力推進を肯定してきたのか。そこには電気料金から生じる巨大なマネーを原資に、日本独特の広告代理店システムを駆使して実現した「安全神話」と「豊かな生活」の刷り込みがあった。四〇年余にわたる国民的洗脳の実態を追う、もう一つの日本メディア史。

9「本物の英語力」鳥飼玖美子 著(講談社

「英語の壁」を超えるための新常識。

10「すべての疲労は脳が原因」梶本修身 著(集英社

疲労回復物質の存在が明らかになって以来、疲労に関する科学的調査が進んでいる。その結果、私たちが日常的に使う「体が疲れている」とは、実は「脳の疲労」にほかならないことがわかった。

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*1:作家。本名は非公開。早稲田大学第一文学部卒業。元・宝島社の編集者。日本経済新聞で連載を持っていた。海外投資を楽しむ会創設メンバーの一人。

*2:日本文学者、千葉大学名誉教授、立正大学教授。