本屋は燃えているか

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週間ベスト10

ビジネス書部門のランキングです。 

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オリコン調べ(5月16日~22日)

 

5位に登場した本の中で、著者の田村氏は「リーダーはメンバーから信頼されないのが普通だ」と言います。リーダー自身が「理念」と「ビジョン」と「戦略」を部下に示し、本気でコミットする姿勢を見せることが必要だと説きます。小さな現場から改革をボトムアップ的に始めて、最後は全社を巻き込む大きなうねりを作り出すことにつなげるという姿勢は、掟に縛られた組織の中でなかなか行動に移せないのが普通です。本書に書かれていない水面下の積み重ねを想像することが大切だと思います。

1「結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる」藤由達藏 著(青春出版社

「すぐやることの大切さ」を無意識に感じ取っている人が多いにもかかわらず、行動力が大事とわかっていても、なかなか行動できないもの。それはなぜか? 理由は、人間の心にブレーキをかけ行動力を下げてしまう3つの「不安」を感じてしまうから。口だけでなかなか行動できない人、考えすぎて行動にうつせない人…こんな先送り、先延ばしの自分を変えるにはどうしたらいいか?数多くの人々に行動力を高める指導をしている著者の独自のノウハウで、10秒で行動に移す方法と不安を消す方法を紹介する。

2「超一流の雑談力」安田正 著(文響社)

たとえば、「声は、ドレミファソラシドの『ファ』か『ソ』」「『なるほどですね』『そうですね』は話を聞いていない人の反応」「『なぜですか?』は愚問」など、全38項目でそのテクニックを紹介していきます。さらに、日常で雑談力を鍛えるためのトレーニング方法も収録しており、初心者からある程度話し方に自信がある人まで、すぐに実践できるノウハウが詰まった一冊です。

3「語彙力こそが教養である」齋藤孝 著(KADOKAWA/角川書店) 

ビジネスでワンランク上の世界にいくために欠かせない語彙力は、あなたの知的生活をも豊かにする。読書術のほか、テレビやネットの活用法など、すぐ役立つ方法が満載!読むだけでも語彙力が上がる実践的な一冊。

4「大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる」井堀利宏 著(KADOKAWA/中経出版

東大で20年間教えてきたミクロ・マクロ経済学を1冊に凝縮!需要曲線からケインズ経済学ゲーム理論まで。1日30分、20項目をおさえるだけ!

5「キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! 」田村潤*1 著(講談社

大切なのは「現場力」と「理念」。組織のなかでリーダーも営業マンもひとつの歯車として動いてしまうと、ますます「勝ち」からは遠ざかってしまう。そんなときこそ、「何のために働くのか」「自分の会社の存在意義は何なのか」という理念を自分で考え抜くことが、ブレイクスルーの鍵となる。必死に現状打破を求め続ける、すべての営業マンに送る本!


 

6「図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ: 今日、結果が出る! 」鶴野充茂 *2著(三笠書房

50万部突破のベストセラーが、「オール2色&オール図解」でさらにわかりやすく、パワーアップして新登場!人は「正論」で動かない。「話し方」で動く。たとえば、「結論で始まり、結論で終わる」――。それだけで話は、「わかりやすく、強く」なる!


 

7「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」山崎元大橋弘祐 著(文響社) 

僕「先生、金融のこと詳しくないし、これからもお金のことを勉強しないと思いますけど、お金の運用なんてして大丈夫なんですか」
先生「大丈夫。君みたいなド素人でも、ポイントさえおさえれば年間プラス5%くらいの運用なら目指せるよ」

本書はこんなコミカルな会話形式で展開しますので、金融の知識がなくても楽しくお金のことが学べます。

8「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」堀江貴文 著(SBクリエイティブ)

本書では、生き急いでいるようにも見える堀江氏に、人生を後悔しない生き方のヒントをいただきました。プライド、言い訳、バランス……。どんな方でも、自分を生きにくくしているものに、きっと気づくはずです。

9「組織の掟」佐藤優 著(新潮社)

あらゆる組織には「掟」がある。暗黙の内に共有され、時に法より重んじられ、破れば代償を払わされる。組織で生き抜く極意とは、この掟を熟知して利用することにある。“最恐”の組織、外務省にいた著者が全ビジネスパーソンに贈る「超実践的処世訓」。

10「人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」」田坂広志 著(光文社)

なぜ、欠点の多い人間が好かれるのか?「嫌いな人」は、実は、自分に似ている、人間関係がこじれていく「本当の理由」、心がぶつかったときこそ、「絆」を深める好機、どうすれば、本当の自信と強さが身につくのか?今すぐ実践できる「7つの技法」。

*1:キリンビール株式会社代表取締役副社長。1995年に支店長として高知に赴任した後、四国4県の地区本部長、東海地区本部長を経て、2007年に代表取締役副社長兼営業本部長に就任。高知支店で「常識はずれの大改革」を敢行してアサヒビールからエリアトップの座を奪い返した。成功の原点は「ブランドはメーカーのものではなくお客さまのもの」という気付きだ。

*2:1972年大阪府生まれ。筑波大学(心理学)、米国・コロンビア大学大学院(国際広報)卒業。在英国日本大使館国連機関、ソニー等を経て独立。一貫して「コミュニケーション」をテーマに幅広い経験を積む。現在は、コミュニケーション教育事業・ビーンスター(株)の代表、自己演出プロデューサーとして、ビジネスマンに効果的なコミュニケーション技術を提供