本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 

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大阪・紀伊國屋書店梅田本店調べ(6月6日~12日)

 

1「夜を乗り越える」又吉直樹 著(小学館

芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。

夜を乗り越える [ 又吉直樹 ]
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2「壊れた地球儀の直し方」青山繁晴*1 著(扶桑社)

戦勝国アメリカが維持してきた世界秩序が乱れている。だからこそ、アメリカに敗れたために、世界の治安維持から距離を取らされ続けてきたぼくらの〝出番〟である。

3「日本会議の研究」菅野完*2 (扶桑社)

市民運動が嘲笑の対象にさえなった80年代以降の日本で、めげずに、愚直に、地道に、
そして極めて民主的な、市民運動の王道を歩んできた「一群の人々」がいた。

彼らは地道な運動を通し、「日本会議」をフロント団体として政権に影響を与えるまでに至った。
そして今、彼らの運動が結実し、日本の民主主義は殺されんとしている。――

安倍政権を支える「日本会議」の真の姿とは? 中核にはどのような思想があるのか?
膨大な資料と関係者への取材により明らかになる「日本の保守圧力団体」の真の姿。

4「捨てられる銀行」橋本卓*3 著(講談社

「金融検査マニュアル」は廃止、地域の顧客にリスクをとれない銀行は消滅する!新しいビジネスモデルが求められる時代に生き残る銀行とは?金融マン、経営者必読のスクープレポート!

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5「言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲 著(新潮社)

この社会にはきれいごとがあふれている。人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない―だが、それらは絵空事だ。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。

6「もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない」島田裕巳 著(幻冬舎

認知症、寝たきり老人が膨大に存在する今、親の介護は地獄だ。過去17年間で少なくとも672件の介護殺人事件が起き、もはや珍しくもなくなった。事件の背後には、時間、金、手間だけではない、重くのしかかる精神的負担に苦しみ、疲れ果てた無数の人々が存在する。現代において、そもそも子は、この地獄を受け入れるほどの恩を親から受けたと言えるのか?家も家族も完全に弱体化・崩壊し、親がなかなか死なない時代の、本音でラクになる生き方「親捨て」とは?

7「未到 奇跡の一年」岡崎慎司 著(ベストセラーズ

プレミアリーグ優勝を成し遂げたあとの「未到」の境地とは。

8「「憲法改正」の真実」樋口陽一小林節 著(集英社

自民党改憲草案を貫く「隠された意図」とは何か? 護憲派の泰斗と改憲派の重鎮が、自民党草案を徹底分析。史上最高に分かりやすい「改憲」論議の決定版が誕生!

9「京都ぎらい」井上章一 著(朝日新聞出版)

洛中千年の「花」「毒」を見定める新・京都論である。

10「税務署は3年泳がせる。」飯田真弓*4 著(日本経済新聞出版社

 こっそりやってた副業、なぜバレた?副収入の無申告、扶養控除の間違い、調査官の意外な心理…。なぜ不正や申告漏れは隠せないのか。会社員もはまる落とし穴とは何か。マイナンバーの導入で何が起こるのか。元国税調査官が明かす、税務署と税務調査の実態。日経電子版の連載コラムを大幅加筆のうえ書籍化。きっと、あなたもハッとする。

税務署は3年泳がせる。 [ 飯田真弓 ]
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*1:民間シンクタンクの独立総合研究所代表取締役社長、近畿大学経済学部総合経済政策学科客員教授参院選比例代表に出馬

*2:著述家。1974年、奈良県生まれ。一般企業のサラリーマンとして勤務するかたわら執筆活動を開始。退職後の2015年より主に政治経済分野での執筆を本格化させる。

*3:共同通信社経済部記者。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。

*4:税理士・(社)日本マインドヘルス協会代表理事。高卒初の女性国税調査官として採用され、26年間、延べ700件に及ぶ税務調査をする中“税務調査よりも大切なのはその人がその人らしく活き活きとした人生を送ることだ”と気づき平成20年退職。平成25年9月発行『税務署は見ている。』は発売即増刷5万部のベストセラー。