本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

月額課金で本が読み放題とは

朝日新聞によれば、アマゾンジャパンが、電子書籍を定額で読み放題とするサービスを日本でも始めることがわかったそうです。ブログに書くくらいですからバリューとしてはちょっと高いニュースです。

 

取材に対してアマゾンジャパンは「コメントできない」としていますが、同社の関係者は「準備は進めている」としているようです。料金はおおむね月額1千円前後となる見通しとのことです。

サービスに同意した出版社は複数社あるようで、漫画の場合は各シリーズの第一巻のみとした出版社が多く、文芸書は刊行後数年たった作品が中心のようで、漫画の場合はすでに同様なサービスが開始されています。また、文芸書は数年たてば書店から姿を消したり、文庫本になって再デビューする場合があります。

この書店のように、新刊書や特定のジャンルの読者層を抱えた書店には売り場においていない漫画本や返品済みの本が電子書籍で読み放題になっても、影響はそう多くはありませんが、全国のリアル書店や出版社、そして取次の体力が落ちていくことの方が気になります。

テレビや映画の見放題サービスといっても、本当に見たいコンテンツは別料金です。月額千円で読み放題といっても、読みたい本があるかどうかです。(ネットカフェや新古書店は影響がありそうです)それよりもコンテンツに費やす時間が削られてしまう方が怖いように思います。

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