本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

映画をディープに愉しむ本

本日お目見えした本がこちら

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「悲運の映画人列伝 ~あの映画人は今 (映画秘宝COLLECTION)」映画秘宝編集部(洋泉社

栄光、悲劇、復活! 青春スターに筋肉野郎、爆裂監督と豪快プロデューサー! 80年代を中心に、映画界で光り輝いた人々光と影をつづる、衝撃の人名簿!

 私はたまに映画を見る程度のライトな映画ファン(ただし劇場版アニメに偏重)なので、映画制作一般にわたって蘊蓄を傾けるだけの知識も気力も体力もありません。でも裏話を読むと、一度見た映画がもう一度見たくなるから不思議です。

「放送局の人たちは映画が大好きなのです」と日頃口にする書店員は、この本をわざと目立つところに置いたに違いありません。いつのまにか、映像書籍コーナーの一部が整理され「映画秘宝」の文字が躍る四人組が肩を並べていました。

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この書店に並ぶ映画関連の書籍は、フィルムアート社やDUブックスなどが目立ちます。観客志向というより制作者志向というそろえ方です。

本書の編者「映画秘宝編集部」も映画ファンに向けて書いているように見えますが、ターゲットは映画ファンの中でも制作者に関心がある人もしくは業界関係者を相手にしているようにも見えます。その証拠に、同社のツイッターをると熱量の高さがビシビシ伝わってくる気がします。