本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

SMAP解散と、本屋ができること

解散の報を受け、連休明けに問い合わせが殺到するはずです。関連本を調べてみました。在庫はあるかな?

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放送局員は、ゴシップや三面記事にはあまり興味を示しません。ウラ付けが不確かな情報や、広く知れ渡ってしまった話題は商品ではないと自覚しているからでしょう。

それより、これから生まれてくるであろう変化を先取りする方向に興味を示すはずです。社会現象となった存在の背景や、解散がもたらす文化的な意味を掘り起こしにかかるはずです。ですから、語れる言葉を持った人に関する情報を書店は提供しなくてはなりません。書店は一時情報は提供できませんが、一時情報を持つ人の情報は提供できます。

SMAPは終わらない~国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」」矢野利裕 著(垣内出版)

発行のタイミングは絶妙すぎますが、矢野利裕*1、柳樂光隆*2中森明夫*3と並べばかなりの確率で手にとってもらえるように思えます。番組の取材はまずは人捜しからが鉄則です。

SMAPは終わらない~国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」

SMAPは終わらない~国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」

 

批評家・矢野利裕による、あの国民的グループへの緊急エール! ! 2016年1月、日本全体を揺るがした S M A P解散騒動。『S M A P×S M A P』(フジテレビ系)でのメンバー謝罪会見を端に、矢野利裕が音楽総合サイト『リアルサウンド』で執筆したコラム「 S M A Pは音楽で“社会のしがらみ"を越えるか? ジャニーズが貫徹すべき “芸能の本義"」の大反響を受け、緊急出版。世界にひとつだけの「S M A P」の存在と今後を、音楽と芸能から紐解いた“S M A P論"の決定版。
論考&ゲスト放談でS M A Pを徹底考察》 S M A Pの音楽に詳しい編集者・橋本徹氏とJazz評論家・柳樂光隆氏を迎え、これまで深く語られなかったS M A Pの音楽的魅力を深堀り! また、アイドル評論家・中森明夫氏を迎えてA K Bとジャニーズ、日本独自のアイドル文化についての白熱論議! その他論考&ディスクレビュー、あらゆる視点でS M A Pを語り尽くしました!

 

*1:1983年生まれ。ライター、DJ、イラスト。共著に、大谷能生速水健朗・矢野利裕『ジャニ研!』(原書房)、宇佐美毅・千田洋幸編『村上春樹と一九九〇年代』(おうふう)などがある

*2:ジャズとその周りにある音楽について書いている音楽評論家。1979年島根県出雲生まれ。世界にも類を見ない現在進行形のジャズ・ガイド・ブック「Jazz The New Chapter」シリーズ監修者。現在、第3弾「Jazz The New Chapter 3」が好評発売中。CDジャーナル、JAZZJapan、intoxicateミュージック・マガジンBRUTUSユリイカなどに執筆。ライナーノーツ多数

*3:コラムニスト、編集者。 三重県志摩市出身。おたくという語の育ての親。ペンネームは、中森明菜からとったもの