夏期休業で版元の動きが鈍いこともあり、せっかくいただいた宣材を使って売り出したのがこの本。
「芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり」武田砂鉄 著(青弓社)
「cakes」の人気連載、芸能人批評「ワダアキ考」がついに書籍化。約50人を厳選し、増補。新たに「堂本剛」「宮崎あおい」ほか5人の書き下ろしを追加。回り道を重ねて芸能人の生態を観察、テレビの向こう側に私たちが感じるわだかまりを力の限りで受け止める。現代社会の「空気」をつかみ取り、テレビと私たちの緊張関係を取り戻す。2015年話題の1冊『紋切型社会』の著者が、放牧された芸能人を苛烈に問い直す1冊。
「紋切型社会──言葉で固まる現代を解きほぐす」(朝日出版社)第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞で知られるライターの最新著書です。書評はまだあまり見かけませんが、こんな評価を受けています。
本作はその対象が芸能人となっています。
芸能人自身を深く考察したり、
相対的な立ち位置について考察してみたり。
前作が社会問題にタッチする内容が多く
どうしてもシニカルな視点となっていたのに対して、
本作では完全にそこがオモシロに転化していました。
なんせタイトルからしてパンチラインのつるべ打ち。
僕が好きなタイトルをいくつかピックアップします。・ファシズム化する石原さとみの唇
・ファンキー加藤とニッポンの労働
・高橋ジョージのリーゼントハラスメント
・吹石一恵をブラトップだけで語るなどうですか?あなたの胸がざわついているのが目に浮かびます。