実用書の需要が少ない当店でも、ペットの看取りがテーマのこの2冊は発売と同時に強い関心を呼んでいます。(イヌは今月発売。ネコは昨年発売。イヌの出版にあわせて並べたところネコが売り切れてしまいました)長く連れ添った愛猫・愛犬は家族同様の存在です。飼い主自身の心のケアに役立っているのかもしれません。
2015年発行。うちのネコに長生きしてほしい!最後まで幸せでいてほしい!ご長寿ネコとの「暮らし」と「お別れ」がこの1冊でわかる。終末期における、食事、排泄、運動など、日常のお世話から、病気のこと、そして臨終前後のことなどについて最期の3ヶ月を迎えた愛猫に何をしてあげたらいいのか、そして、「看取り」に関することを分かりやすく図解しています。
看取りケアが必要になった愛犬の、食事、運動、排泄、お手入れといった日々のケアから、病気、認知症、介護、そして臨終前後のことについて、飼い主は何をしてあげたらいいのか、飼い主自身の心身のケアも含め、わかりやすく図解しています。
目次はそれぞれ「ペットの健康を守る10の約束」という章立てでわかりやすくまとめられています。
内容は両書ともに高齢化した愛猫・愛犬の看取りガイドです。看取りケアが必要になった愛猫や愛犬の、食事、運動などの日々のケアから、病気、認知症、介護、そして臨終前後のことについて獣医師の視点から解説されています。
犬や猫は人間以上に早く年を取ります。10歳を超えたあたりが高齢期の境目で、飼い主はそろそろ看取りの心構えを始めなければならないようです。
著者の小林豊和さんと服部幸さんはともに動物病院の専門医です。獣医さんの眼から、具体的にどのようにすればいいのか、飼い主の気持ちに寄り添って具体的な接し方が書かれています。
「飼い主の下した決断はすべて正しい」という著者のことばに励まされた飼い主の方も多く、その言葉からわかるように、結局は飼い主が覚悟を決め、愛情をもって最後を看取ることにつきるようです。
イヌに比べネコの看取りに関心が集まるわけは何か。ネコの飼い主数人に聞いたところ、「イヌは家の中でゴロゴロしているが、ネコは外に出かけてしまうので生態が今ひとつつかめない」「イヌは飼い主に依存するが、ネコは飼い主が依存するから」などプライド高きネコの正体が見えてきました。正体がつかめないものだから気になる。介護したくなるということならば、ネコに学ぶものも多いかもしれません。とくにオトウサンは・・・。