本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10

ランキングです。 

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東京堂書店神田神保町店調べ(8月30日)

 

1「戦争まで : 歴史を決めた交渉と日本の失敗」加藤陽子 著(朝日出版社

かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われた。
より良き道を選べなかったのはなぜか。日本近現代史の最前線。

この講義の目的は、みなさんの現在の日々の生活においても、将来的に大人になって社会人になった後においても、交渉事にぶちあたったとき、なにか、よりよき選択ができるように、相手方の主張、それに対する自らの主張を、掛け値なしにやりとりできるように、究極の問題例を挙げつつ、シミュレーションしようとしたことにあります。(「講義の終わり」により) 

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

 

 

2「〆切本」夏目漱石ほか(左右社)

「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」
「鉛筆を何本も削ってばかりいる」
追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……
〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。
夏目漱石から松本清張村上春樹そして西加奈子まで
90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。
泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント! 

〆切本

〆切本

 

 

3「文庫本宝船」坪内祐三 著(本の雑誌社

週刊文春」の人気連載「文庫本を狙え! 」の第566回(2009年3月5日号)から第885回(2016年3月31日号)までの320本を集めた一冊。『文庫本を狙え! 』『文庫本福袋』『文庫本玉手箱』に継ぐシリーズ第4弾。

ジャンルを横断し、読みどころを鋭く解き明かす、全方位的文庫本ガイド。 

文庫本宝船

文庫本宝船

 

 

4「危険なビーナス」東野圭吾 著(講談社

弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である弟の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てば経つほど、彼女に惹かれていく。 

危険なビーナス

危険なビーナス

 

 

5「漂うままに島に着き」内澤旬子 著(朝日新聞出版)

乳癌になり、離婚した。狭い家が嫌になり、東京を捨てることを決めた。40代、独身。地方移住の顛末記。 

漂うままに島に着き

漂うままに島に着き

 

 

6「永六輔の伝言 : 僕が愛した「芸と反骨」」矢崎泰久 著(集英社

これまで多くの表現者たちと出会い、見送った永六輔。彼らに共通したのは自由と平和を愛する精神と反骨の心意気だった。彼らの熱く一途な生き様を活写した本書は、我々に生きる知恵と勇気をくれる。 

 

7「学術書の編集者」橘宗吾 著(慶應義塾大学出版会)

名古屋大学出版会の編集長として、数々の記念碑的な企画を世に送り出し、
日本の学術書出版を牽引する著者が、編集・本造りの実際について縦横に語る、
現役編集者必携、志望者必読のしなやかな鋼の如き編集論。 

学術書の編集者

学術書の編集者

 

 

8「芸能人寛容論 : テレビの中のわだかまり」武田砂鉄 著(青弓社

「cakes」の人気連載、芸能人批評「ワダアキ考」がついに書籍化。約50人を厳選し、増補。新たに「堂本剛」「宮崎あおい」ほか5人の書き下ろしを追加。回り道を重ねて芸能人の生態を観察、テレビの向こう側に私たちが感じるわだかまりを力の限りで受け止める。現代社会の「空気」をつかみ取り、テレビと私たちの緊張関係を取り戻す。2015年話題の1冊『紋切型社会』の著者が、放牧された芸能人を苛烈に問い直す1冊。

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

 

 

9「THIS IS JAPAN : 英国保育士が見た日本」ブレイディ みかこ 著(太田出版

100万PVライターのニッポン潜入記。日本人は「中流の呪い」がかかっているのか? 

 

10「町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう」町中華探検隊 編(リットーミュージック

 なにげなく通っていた町の中華食堂。もしかして、最近数が減っている?

昭和の古きよき食文化を記録するため、男たちが立ち上がった!

『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』の北尾トロを中心に結成された「町中華探検隊」。彼らの使命は、高齢化の荒波にさらされて滅亡の危機にある個人経営の大衆的中華料理店の研究・記録だ。半チャンラーメン発祥の店に行ってみたり、早稲田・神保町など中華料理店密集地帯でハシゴしてみたり、化学調味料に思いを馳せてみたり。登場する店も超個性的。夫婦で出前をする店、チャンポンを食べたことがないのに作る店、未亡人が経営する店……。大量の中華料理の向こう側に見えてきたのは、戦後日本の食文化の歴史だった——。人気ライターたちによる、異色の食べ歩きエッセイ。
カバーイラストは、『東京都北区赤羽』でおなじみの清野とおるが担当。 

町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)

町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)