文学・ノンフィクション部門のランキングです。
三省堂書店神保町本店調べ(8月29日~9月4日)
三省堂神保町本店と東京堂神田神保町店は歩いてすぐの距離にある大型書店です。ランキングを比較すると、登場する本が違っていることが多く、驚かされます。本の流行は少なからず書店が関わっていることを実感します。
- 1「危険なビーナス」東野圭吾 著(講談社)
- 2「何様」朝井リョウ 著(新潮社)
- 3「不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life」伊集院静 著(講談社)
- 4「陸王」池井戸潤 著(集英社)
- 5「コンビニ人間」村田沙耶香 著(文藝春秋)
- 6「海の見える理髪店」荻原浩 著(集英社)
- 7「罪の声」塩田武士 著(講談社)
- 8「〆切本」左右社編集部編 (左右社)
- 9「統合失調症がやってきた」ハウス加賀谷、松本キック 著()
- 10「洗えば使える泥名言」西原理恵子 著(文藝春秋)
1「危険なビーナス」東野圭吾 著(講談社)
弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である夫の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てばたつほど彼女に惹かれていく。
2「何様」朝井リョウ 著(新潮社)
生きていくこと、それは、
何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。
光を求めて進み、熱を感じて立ち止まる。
今秋映画公開予定『何者』アナザーストーリー集。
3「不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life」伊集院静 著(講談社)
愛する人と別れ、大切な家族をなくし、夢破れ、道を失っても、人はまたいつか、ちがう幸せを手にする。生きる勇気が湧いてくる。感動の1冊!
不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life
- 作者: 伊集院静
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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4「陸王」池井戸潤 著(集英社)
長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。
5「コンビニ人間」村田沙耶香 著(文藝春秋)
現代の実存を問い、
正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
6「海の見える理髪店」荻原浩 著(集英社)
伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。
7「罪の声」塩田武士 著(講談社)
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。
8「〆切本」左右社編集部編 (左右社)
しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです――。
本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわる
エッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集"とでも呼べる本です。
いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと
「〆切、背中を押してくれてありがとう! 」と感じるはずです。
だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための
“しめきり参考書"でもあります。
装丁が秀逸
9「統合失調症がやってきた」ハウス加賀谷、松本キック 著()
人気絶頂の最中、突然芸能界から姿を消した一人の芸人--。「タモリのボキャブラ天国」「進め! 電波少年インターナショナル」など人気番組にレギュラー出演していたお笑いコンビ「松本ハウス」は、ハウス加賀谷の統合失調症悪化により、1999年活動休止。その後入院生活を経て症状を劇的に改善させた加賀谷は、10年ぶりの芸人復帰を決意する。相方・松本キックの視点を交えながらコンビ復活までの軌跡が綴られる、感動の一冊。
リリー・フランキー推薦!
「馬鹿は死ななきゃ治らない。でも、生きてりゃ治る馬鹿もある。夢あるねぇ」
10「洗えば使える泥名言」西原理恵子 著(文藝春秋)
サイバラの人格を形作る土台となった身近な人の「金言」集です。その一部を紹介すると――。
「前科とお金、どっちが大事?」……バイトしていた白夜書房の編集長の言葉。猥褻図画を載せて何度も警察に捕まった氏は、「前科なんていくら増えてもいいじゃない。お金が儲かるんですよ」と繰り返した。
「半分も払ったのに」……雀士・小島武夫の言葉。麻雀の負け分をめったに払わない氏は、「半分も払えば返したも同じ」という考え方だった。でも、誰からも愛されたという。
「病気は作んなきゃ」……高須氏の言葉。氏が「包茎は悪いこと」という認識を世に広めることに成功し、「包茎手術の第一人者」となった経験から。
歴史上の偉人とかビジネスの成功者の名言みたいに輝かしいものではありません。どっちかというとゲスだったり、身もフタもなかったり、ワケわかんなかったりするような言葉ばっかりです。でも、サイバラの人生の糧となった〝言葉の劇薬〟です。