日経新聞(2016/7/24)、毎日新聞(8/21)、読売新聞(8/21)、朝日新聞(8/28)週刊文春(9/1号)、文藝春秋(9月号)、週刊新潮(8/25号)ほか各紙誌絶讃紹介した本が再入荷
「ボクシングと大東亜 東洋選手権と戦後アジア外交」乗松優 著(忘羊社)
鉄道王・小林一三の実弟にして「聖地」後楽園を率いた国粋主義者、稀代のフィリピン人興行師と共に暗躍した裏社会の顔役、キリスト者として平和の架け橋となった東洋王者、メディア王・正力松太郎、そして昭和の妖怪・岸信介…関係者の証言や資料をもとに、大戦中100万人以上が犠牲となったフィリピンとの国交回復をめぐる葛藤と交流の軌跡を描く。
著者・乗松優氏*1が、15年間にわたって国内外の関係者の元を訪ね積み重ねた証言をもとにまとめた労作です。敗戦によってアジアへの足がかりを失った日本が、興行師やヤクザ、国士、政治家たちの野望が入り混じった〈東洋選手権〉を通して国際舞台に復帰していく過程をスリリングに解き明かします。
ボクシングと大東亜 [ 乗松優 ]
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本を世に出した忘羊社は、2013年に創業したばかりの福岡市にある地方出版社です。同社のサイトを見るとわかるように、地元文化財やアート系の本が多く、点数もまだ多くありません。ですから、力の入った本が出版されると応援したくなります。
代表の藤村興晴*2さんは、福岡の「石風社」から独立した出版人です。石風社は地域に根ざしながら世界に目を向けて出版活動を続ける社風で知られていますが、そのDNAを受け継いだ活躍が期待されます。
http://tenjin-univ.net/teacher/11199/
神保町の東京堂書店でトークショーも予定されています。
10/14(金) 『ボクシングと大東亜〜東洋選手権と戦後アジア外交』(忘羊社)刊行記念 乗松優さん講演―—フィクサーがつないだボクシング外交秘話 | 東京堂書店 最新情報