本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 

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大阪・ジュンク堂本店調べ(9月25日~10月1日)

 

1「問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論」エマニュエル トッド 著(文藝春秋

大ベストセラー『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』に続く第2弾! 現代最高の知識人、トッドの最新見解を集めた“切れ味抜群”の時事論集。テロ、移民、難民、人種差別、経済危機、格差拡大、ポピュリズムなどテーマは多岐にわたるが、いずれも「グローバリズムの限界」という問題につながっている。英国EU離脱、トランプ旋風も、サッチャーレーガン以来の英米発祥のネオリベラリズムの歴史から、初めてその意味が見えてくる。本書は「最良のトッド入門」でもある。知的遍歴を存分に語る第3章「トッドの歴史の方法」は、他の著作では決して読めない話が満載。「トッドの予言」はいかにして可能なのか? その謎に迫る! 日本オリジナル版。 

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)

 

 

2「財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済」上念司 著(講談社

財務省のHPに載る700兆円の政府資産は一体、誰の物なのか!?33のQ&Aでスッキリわかる日本の実力。それを隠し続けてきたセコ過ぎる理由も! 

 

3「日本の一文 30選」中村明 著(岩波書店

プロの作家が生みだす、名表現の数々。たったひと言で、意表をつく比喩で、みごとな構成で、読み手を唸らせる。だがひたすら感動するばかりでは勿体ない。それが言語である以上、そこには表現のテクニックがある。著者は日本語の名・水先案内人。誰もが気軽に文章を発表できるようになった今こそ、プロの技を学んでみよう! 

日本の一文 30選 (岩波新書)

日本の一文 30選 (岩波新書)

 

 

4「鋼のメンタル」百田尚樹 著(新潮社)

 最後に勝つのは、精神力だ。

鋼のメンタル (新潮新書)

鋼のメンタル (新潮新書)

 

 

5「人間の煩悩」佐藤愛子 著(幻冬舎

人生は「なぜ自分だけがこんな目に遭うのか?」と思うことの連続で、あらゆる煩悩(心身をわずらわし悩ませる迷いの心)にさいなまれるが、どうすればこれらの悩みから解放されうるのか? 波瀾万丈の日々を生きてきた著者は「逃げずに受け止めることが道を拓く」と喝破する。「苦労を引っかぶって元気よく生きる」「複雑な世を生きぬくコツ」「欲望が涸れると、らくになる」「死んでみなされ、そしたらわかる! 」等々、九十二年の人生経験から人間の本質を的確に突いた一冊。 

人間の煩悩 (幻冬舎新書)

人間の煩悩 (幻冬舎新書)

 

 

6「キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!」田村潤 著(講談社) 

アサヒスーパードライから、ビール王者の座を奪回せよ――地方のダメ支店発、キリンビールの「常識はずれの大改革」が始まった!
筆者はキリンビール元営業本部長。「売る」ことを真摯に考え続けた男が実践した逆転の営業テクニックとは?
地方のダメ支店の逆転劇から学ぶ、営業の極意、現状を打破する突破口の見つけ方! 

 

7「周―理想化された古代王朝」佐藤信弥 著(中央公論新社

紀元前11世紀から前256年まで続いた古代中国の王朝である周。太公望や周公旦などの建国の功臣、孔子老子といった諸子百家、斉の桓公ら春秋の五覇などが名高い。また、封建制や共和制など、周に由来するといわれる政治システムは多く、孔子儒家によって理想化されて伝えられてきた。では、その実態はいかなるものだったのか。近年、陸続と発掘される金文や甲骨文などの当時の史料から、王朝の実像を再現する。 

周―理想化された古代王朝 (中公新書)
 

古代中国の周王朝の歩みを、青銅器に刻まれた銘文や文献から解説する。日本に根付く一周忌や三回忌法要のルーツはこの時代にあるという。

8「爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った」更科功 著(新潮社)

生命誕生から約40億年。変化は常に一定ではなく、爆発的な進歩を遂げる奇跡的な瞬間が存在した。眼の誕生、骨の発明、あごの獲得、脚の転換、脳の巨大化…。数多のターニングポイントを経て、ゾウリムシのような生物は、やがてヒトへと進化を遂げた。私たちの身体に残る「進化の跡」を探りながら、従来の進化論を次々と覆す、目からウロコの最新生物学講座! 

爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書)

爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書)

 

 

9「戦国と宗教」神田千里 著(岩波書店

乱世の英雄たちが入り乱れ、激しい戦争を繰り広げていた戦国時代。日々、不安定な世界の中で激動にさらされていた人々は、心の安寧をどこに求めたのか?大名たちの戦勝祈願、庶民たちの本願寺信仰、そして新しく日本に入ってきたキリスト教―当時の信仰の諸相を、「天道」という観念に注目しつつ読み解く。 

戦国と宗教 (岩波新書)

戦国と宗教 (岩波新書)

 

戦国時代の親交世界を「天道」の観点から読み解く。すると騒動集やキリスト教などが旧作に広まった理由も見えて来るという。

10「言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲 著(新潮社)

 ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)