本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

トランプに踊る出版界

米大統領選を控え、3回目の候補討論会が開かれました。誰も明言しませんが、流れは完全に見えているような雲行きです。国際政治関連の棚を独占する「トランプ」本。出版の世界ではヒラリー候補は完全に負けています。f:id:tanazashi:20161020174440j:plain

 

 「トランプ 毒言暴言 ―私には嫌な習慣がある。私は真実を言ってしまうのだ。」桑原晃弥 著(さくら舎)

なぜ、嫌われものトランプに大衆的人気があるのか!アメリカ社会の歪んだ深層がわかる本!

トランプ 毒言暴言 ―私には嫌な習慣がある。私は真実を言ってしまうのだ。

トランプ 毒言暴言 ―私には嫌な習慣がある。私は真実を言ってしまうのだ。

 

「アメリカはなぜトランプを選んだか」開高一希 著(文藝春秋

暴言放言と言われてもその言葉には力がある。全世界が注視する実像に迫る!アメリカ取材30年のジャーナリストが徹底検証するトランプの実像! 

アメリカはなぜトランプを選んだか

アメリカはなぜトランプを選んだか

 

 「トランプ大統領とアメリカの真実」副島隆彦 著(日本文芸社

ポピュリズムアイソレーショニズム(国内問題優先主義)、リバータリアニズムをキーワードに、ドナルド・トランプの人間像を読み解く。アメリカ社会の荒々しい裏側と世界最先端の動きがよくわかる!

トランプ大統領とアメリカの真実

トランプ大統領とアメリカの真実

 

並べてみると、いずれも日本人の著者が書き下ろしたものです。報道関係者に聞くと「詳しい背景が知りたければ、現地メディアや関係者が発信したソースに当たった方が深くて詳しい」と言われました。人物解説にとどまる限り、いずれの本も賞味期限は大統領選までの短い期間といえそうです。