「時は金なり」と昔の人はいいました。
「エッセンシャル思考」グレッグ・マキューン 著(かんき出版)
Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者の99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは!?
放送局員は耳で聞いて意味が通じる言葉づかいに気を遣います。外来語や流行語、若者言葉を安直に使わない所は頑固一徹です。「年寄りか」と突っ込まれそうな気がしますが、幅広い世代を相手に商売しているのですから譲れません。
本書はいわゆるライフハック系の分類に属するビジネス書。LifeHack(ライフハック)とは、情報処理業界を中心とした「仕事術」のことだそうです。そして表題の「エッセンシャル」とは絶対必要なという意味から、「必携思考」ということなのでしょう。
横文字を使うとなんだかとても新しいことのように見えますが、実はありふれた内容を格好つけて表現している場合が少なくありません。見本市のブースなどで耳にする「ソリューション」は「解決策」で十分通じますね。IT業界や広告業界の人と話をすると耳慣れない言葉に惑わされますが、困ったら遠慮なく日本語に直してもらいましょう。(嫌な奴だと思われるかも知れませんが)
書評を見る限り「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という欧米流の自己啓発本のようです。