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週間ベスト10

ランキングです。 

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東京堂書店神田神保町店調べ(11月22日)

 

1「新・人間革命 第28巻」池田大作 著(聖教新聞社出版局) 

新・人間革命 第28巻

新・人間革命 第28巻

 

 

2「ぼくのミステリ・クロニクル」戸川安宣 著(国書刊行会

東京創元社で長く編集者として活躍し、伝説の叢書「日本探偵小説全集」を企画する一方で、数多くの新人作家を発掘し戦後の日本ミステリ界を牽引した名編集者、戸川安宣。幼い頃の読書体験、編集者として関わってきた人々、さらにはミステリ専門書店「TRICK+TRAP」の運営まで、「読み手」「編み手」「売り手」として活躍したその編集者人生を語りつくす。

ぼくのミステリ・クロニクル

ぼくのミステリ・クロニクル

 

 

3「ホグワーツMAP付き ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版」J.K.ローリング 著(静山社)

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4「時間と死――不在と無のあいだで」中島義道*1 著(ぷねうま舎)

──七歳のころから「私(ぼく)が死ぬとしたら人生には何の意味もない」という叫び声が私の体内に響いていた。 (「はじめに」より)

そこにあると思っている客観的世界も、流れてやまないと信じられている時間も、「不在」なのではないか──常識の骨組みを、一つ一つ抜き去ってきた哲学者が、ついに「私」の死の問題に挑戦する。
客観的な世界が仮象なら、死は世界からの消滅ではない。死とは、不在から無への転換、不在である「私」がほとんど失うもののない転換なのだ。

時間と死――不在と無のあいだで

時間と死――不在と無のあいだで

 

 

5「闇の平蔵」逢坂剛 著(文藝春秋

悪党や、手下たちさえ顔を知らない火盗改・長谷川平蔵。不届きにも「闇の平蔵」を名乗る者が現われて……ハードボイルド時代小説。

闇の平蔵

闇の平蔵

 

 

6「〈ふつう〉から遠くはなれて ――「生きにくさ」に悩むすべての人へ 中島義道語録」中島義道 著(青春出版社

不器用に生きる人への「生き方」指南の書『カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ』、
仕事としっくりいかず、生きがいを見いだせない人に向けた『働くことがイヤな人のための本』、
日常的にふりかかる「嫌い」の現実と対処法を説いた『ひとを〈嫌う〉ということ』など、
仕事、孤独、人間関係、対話、日本社会論…と、多岐にわたるテーマに思索をめぐらし、
これまで65冊の本を書いてきた著者の主要著書20冊より人生に役立つ名文章をまとめた著者初の名文集。
「死」に対する恐怖をはじめ、自身の独特の生きにくさを真摯に見つめ探究し尽くした著者の言葉は、
すべての人にとって、「よく生きる」ための示唆に富んでいます。
往年のファンにはもちろん、著者の本をはじめて手にとる人にも楽しめる、
「ためになる毒」に満ちた珠玉の一冊です。

 

7「万年筆インク紙」片岡義男 著(晶文社

自分の思考が文字となって紙の上に形をなす。頭の中にうかんだ小説のアイディアをメモするための万年筆、自分の思考をもっとも良く引き出してくれるインクの色、そして相性のいいノートブックとは──。作家・片岡義男が道具から「書く」という仕事の根幹について考えた刺激的な書き下ろしエッセイ。

万年筆インク紙

万年筆インク紙

 

 

8「あひる」今村夏子 著(書肆侃侃房)

あの第155回芥川賞候補作、待望の単行本化!
文学ムック「たべるのがおそい」創刊号に掲載された注目の表題作ほか、書き下ろし2編を収録

あひる

あひる

 

 

9「天子蒙塵 第一巻 」浅田次郎 著(講談社

清朝最後の皇帝・溥儀は、紫禁城を追われながらも、王朝再興を夢見ていた。イギリス亡命を望む正妃と、史上初めて中華皇帝との離婚に挑んだ側妃とともに、溥儀は日本の庇護下におかれ、北京から天津へ。そして、父・張作霖の力を継いだ張学良は失意のままヨーロッパへ。二人の天子は塵をかぶって逃げ惑う。ラストエンペラー・溥儀と二人の女。時代の波に呑み込まれた男女の悲劇と壮大な歴史の転換点を描く。

天子蒙塵 第一巻

天子蒙塵 第一巻

 

 

10「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子 著(小学館

2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。

九十歳。何がめでたい

九十歳。何がめでたい

 

 

*1:哲学者、作家。元電気通信大学教授。マスコミ曰く「戦う哲学者」。専攻はドイツ哲学、時間論、自我論。イマヌエル・カントが専門