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週間ベスト10

文学・ノンフィクション部門のランキングです。 

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三省堂書店神保町本店調べ(11月14日~20日)

 

1「国際交易の古代列島」田中史生 著(KADOKAWA / 角川学芸出版

日本列島の古代人は、海を越え、国際社会とさかんに交易を行っていた。彼らは交易を通して異文化とどう交わり、社会はいかにして変容をとげたか。東アジア海域の連鎖的で広域的な社会関係、首長層のネットワークと威信財となったモノの動き、海商の誕生と活発化、貴族たちが唐物に群がる背景などから、多様でグローバルな古代社会の実態を探り、王権や国家間の外交史として語られがちな国際交流を、交易史から通史的に捉えなおす。

国際交易の古代列島 (角川選書)

国際交易の古代列島 (角川選書)

 

 

2「ホグワーツMAP付き ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版 」J.K.ローリング 著(静山社)

8番目の物語。19年後。 

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3「コンビニ人間」村田 沙耶香 著(文藝春秋

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

4「マチネの終わりに」平野啓一郎 著(毎日新聞出版)

結婚した相手は、人生最愛の人ですか?ただ愛する人と一緒にいたかった。なぜ別れなければならなかったのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。 

マチネの終わりに

マチネの終わりに

 

 

5「夜行」森見登美彦 著(小学館

夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』『きつねのはなし』代表作すべてのエッセンスを昇華させた、森見ワールド最新作!旅先で出会う謎の連作絵画「夜行」。この十年、僕らは誰ひとり彼女を忘れられなかった。

夜行

夜行

 

 

6「追いかけるな 大人の流儀5」伊集院静 著(講談社

追いかけるから、苦しくなる。追いかけるから、負ける。追いかけるから、捨てられる。人はすべて、一人で生まれ、一人で去っていく生き物である。失なったものはかえってこない。本物の大人はそんなことはしない。――シリーズ累計140万部超の大ベストセラー第五弾。

追いかけるな 大人の流儀5

追いかけるな 大人の流儀5

 

 

7「四月になれば彼女は」川村元気 著(文藝春秋

4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と―。天空の鏡・ウユニ塩湖で書かれたそれには、恋の瑞々しいはじまりとともに、二人が付き合っていた頃の記憶が綴られていた。ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれる。愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか―。失った恋に翻弄される、12カ月がはじまる。

四月になれば彼女は

四月になれば彼女は

 

 

8「あひる」今村夏子 著(書肆侃侃房)

読み始めると心がざわつく。
何気ない日常の、ふわりとした安堵感にふとさしこむ影。
淡々と描かれる暮らしのなか、綻びや継ぎ目が露わになる。

あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在り様を、あたたかくそして鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3編を収録。

あひる

あひる

 

 

9「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子 著(小学館

本書『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。

九十歳。何がめでたい

九十歳。何がめでたい

 

 

10「クローバーナイト」辻村深月 著(光文社)

何が“普通”になるのかは、誰にもわからないのだ。ママ友の不倫疑惑、熾烈な保活、過酷なお受験、驚愕のお誕生会、そして―。保育園に通う一男一女を抱える鶴峯家。家族の幸せを守るべく、新米騎士が右往左往しながら奮闘中!VERY連載時から話題沸騰!!直木賞作家、待望の最新刊!

クローバーナイト

クローバーナイト