本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

カープに恋して涙して 特番の余波で”本”動く

カープの特番の効果もあり、広島カープの本が動いています。手に取るのは中高年の放送局員です。

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「赤い心」新井貴浩 著(KADOKAWA

8年ぶりに広島カープに復帰し、全力プレーでファンの心をわしづかみにした新井貴浩選手が、自身のカープ復帰の決断や、チームへの想い、2000本安打の期待もかかるなかでの今後の目標など、すべて激白する! 

赤い心

赤い心

 

 

黒田博樹 一球の重み」迫勝則 著(宝島社

なぜ我々は黒田博樹という投手にこれだけ心を動かされるのか――。
メジャーから古巣カープへの復帰、そして40歳を越えたいまでも衰えることのない2015年の黒田の活躍とその生き様を、
熱狂的カープファンで知られる迫氏の筆致で語りつくす一冊です。 

黒田博樹 1球の重み

黒田博樹 1球の重み

 

 

 

記者にしろアナウンサーにしろ、中身の濃い放送を出し続けるためには選手や球団と良好な関係をつくる必要があります。取材の基本は人で、若手の記者やアナウンサーは一流選手よりもむしろ、自分と同世代の若手選手と接触を持ち、そこからスポーツ放送の人生を歩み始めます。カープ本の2冊はベテラン選手の野球人生を見つめた本です。中高年の放送局員の中には、万感の思いで 買い求められた人もいたのではないでしょうか。