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本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

N女の研究

登場したこの本。N女とは何を指すのでしょうか。

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「N女の研究」中村安希 著(フィルムアート社)

近年、有力企業に就職する実力がありながら、雇用条件が厳しいと言われるNPO業界を就職先に選ぶ女性が現れ始めています。NPOで働く女性、略称「N女」です。
N女とは何者なのか。N女の出現の背景には何があるのか、また彼女たちの出現によって今、NPO業界では何が起きつつあるのかを探るべく、中村安希さんはインタビューを続けてきました。

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そこから浮かび上がってきたのは、職場や家庭、地域社会など、かつての共同体が力を失い、分断が進む社会の中で、失業、病気、災害などをきっかけに、あるいは障害や差別によって、人や社会の「つながり」からはじき出される人々が増えつつあるという現実と、そうした人々を社会につなぎとめようと試行錯誤するN女たちが奮闘する姿でした。

さらにN女たちの出現は、結婚や育児によってキャリア人生が大きく左右される女性特有の問題や、男性型縦社会ではなく横のつながりを求める女性性の潜在力など、働く女性の在り方を問いかけています。

・N女の出現は、現代社会に蔓延する「居場所のない不安」を解消する手立てとなりうるのか?
・行政、民間、NPOの間を自由に行き来するN女の存在は、異セクターのつなぎ役として、経営難を抱えたNPOの運営を立て直すことができるのか?
NPOというフロンティアは、働く女性たちの新たな活力の受け皿となりえるのか?

N女たちの苦悩と模索、生き様を通して、NPOの存在意義と未来の行方について考察したノンフィクションです。

年収750万円と212万円、あなただったらどっちを選ぶ?『N女の研究』いよいよ発売です。 – 安希のレポート

集英社の 文芸単行本公式サイト「RENZABURO」に連載(2015.01~2016.04)されていた記事を書籍化したノンフィクションです。

高学歴で行動力もあり、大手企業で結構な年収を貰っていた女性たちの中に特定非営利活動法人に転職するケースが見られます。京都生まれ三重育ち香港在住のライターが

なぜ彼女たちは非営利業界を選んだのか?どんな仕事をしているのか?お給料はぶっちゃけどうなのか?そして、大企業を辞めNPOに転職した私の友人は、その後どうなっちゃたのか・・・。

 志が高かったから? 大企業に疲れたから? あるいはただマゾなだけなのか?という個人的な興味を足がかりに様々な現場で働くN女を取材した労作です。人はパンのみに生きるにあらず・・・物質的なものにより生きるわけではないことが、様々な道を選んだ登場人物を通して感じられる作品です。