美術・デザインコーナーに登場した本はタイトルからして愚直。でも誰にでもわかりやすく説明することはとても難しいことだと思います。
「ホワット・イズ・ディス?:むずかしいことをシンプルに言ってみた」ランドール・ マンロー 著(早川書房)
ものごとの仕組みやなりたちは、専門家しかわからない、
むずかしい言葉でなくては説明できないものだろうか・・・・・・
マンガで科学を解説するのが得意なマンローさんはそう考えた。
そして、棒人間マンガとイラストと、小学生にもわかる言葉だけで、
こういうややこしいものを説明する本をつくった。生き物の細胞のなか
原子力発電所
ヘリコプターの飛ぶ仕組み
国際宇宙ステーション
法律の文章
宇宙を調査に行った宇宙船・・・・・・あなたが言葉でしか知らないものごとは、実はこんなふうにできていた!
思いがけない表現から生まれるユーモアとマンガとイラストが楽しい、
ベストセラー『ホワット・イフ?』の著者による世界のトリセツ。
ランドルー・マンローで調べると検索ページトップに並ぶのが全米一の科学ブログです。著者のランドルー・マンロー*1がどんなにバカバカしい疑問にも、科学を使って妄想たっぷりに解説するところが人気を呼ぶ全米No1人気の科学ブログだそうです。
Q.星の王子さまの星は快適に住めるか?
Q.マシンガンで人は空を飛べるか?
そのマンローさんが小学生にもわかる言葉だけで、ややこしいものを説明しているところが本書の魅力です。今をときめく池上彰さんも子ども向けのニュース解説が、ニュースの言葉がわからないと悩む年配視聴者層をつかみブレイクしたように、わかりやすく語ることが放送局員の使命といえます。
こどもだけでなく、大人の学び直しにも役立つ本のようにも感じます。