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本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

1月の「このマンガがすごい」オンナ編

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1「動物たち」panpanya 著(白泉社

あてどない生き様。寄る辺ない生き物。それでも「彼ら」はそこに居る。生き続けてゆく───。panpanya待望の最新刊。日記はもちろんカラーページもたっぷり収録。あなたの目に映るままの森羅万象をご堪能ください。

 

2016年11月刊。「動物」をテーマに、雑誌とそのWEB増刊に掲載された13編に加え、同人誌発表作などを収録。また、用語集や日記なども収められて、panpanyaの妖しくも軽妙で不思議な世界観を堪能できる。

このマンガがすごい!WEB」でも新刊が出るたびに話題となっていた著者の最新作。早くも目ざといマンガファンの心をがっちりつかんでいます。 

動物たち

動物たち

 

 

2「傘寿まり子」おざわゆき 著(講談社

ベテラン作家の幸田まり子は、息子夫婦や孫夫婦との間で住居問題に悩み、老人の自分には居場所がないことを感じる。
家出を決意した彼女は、ネットカフェで暮らし始めるが……?

 

女性向けマンガ誌において忌避されがちな「老い」というテーマにまっこうから挑み、ひとつのエンタテインメントに仕立てた著者の強い意志に共感の声多数!

傘寿まり子(1) (BE・LOVEコミックス)

傘寿まり子(1) (BE・LOVEコミックス)

 

加齢を「絶対悪」とする風潮を積極的に後押ししたりなんとなく肯定したりしている方は、これから老いるしかない自分の人生をどう考えているのだろうか。そして実際、歳をとると人生はつまらなくなってしまうものなのだろうか。そんな疑問に対して本作は全力でNOという。老いを楽しみ、家を失えばネットカフェでマンガを楽しみ、捨て猫を拾えばその存在がまた生きる糧となる。ちなみに本作は「BE・LOVE」(講談社)にて連載中。そういえば『たそがれたかこ』も「BE・LOVE」だ。同誌の明確なメッセージを感じる(小田真琴/女子マンガ研究家)

3「ミッドナイトブルー」須藤佑実 著(祥伝社

2年に1回、会おうと約束していた日に死んだ同級生の幽霊に会う表題作のほか、テレビのアナウンサーを好きになった女子高生を描いた「夢にも見たい」、田舎で出会った不思議な少女の物語「今夜会う人」など、7編を収録した短編集。

シンボリックな青い色で彩られた作品は、過ぎ去りし青春時代を思い出させる、ちょっとせつないノスタルジーが胸にじわりとしみます。 

ミッドナイトブルー (フィールコミックス)

ミッドナイトブルー (フィールコミックス)

 

 

4「王子が私をあきらめない!」アサダニッキ 著(講談社

王家の血筋につながる石油王でもある天才の王子・一文字初雪と、根っからの庶民・吉田小梅。まるで接点のない2人だが、初雪はある日突然、小梅に恋をしてしまう。
愛情表現も積極的かつ大胆な初雪の猛攻に、小梅はすっかり困惑してしまう。

王子が庶民に恋をするという王道展開には、胸きゅん必至! 周囲のキャラクターたちとの軽妙なかけあいも笑わせてくれるのです。

 

 

5「ショートケーキケーキ」森下suu 著(集英社

バスで片道2時間の道のりを通う高校1年生の少女・芹沢天は、友だちの下宿先にこっそり泊まった日、そこに住む男の子の言葉に背中を押され、家を出ることを決心する。

新しい出会いが呼び起こす恋の予感と、さらに動き出すそれぞれの関係性。恋の矢印のゆくえは、はたして……!?

 

ショートケーキケーキ 4 (マーガレットコミックス)

ショートケーキケーキ 4 (マーガレットコミックス)

 

 

6「チョコミミ」園田小波 著(集英社

しっかり者でまじめなチョコと、マイペースで甘えんぼのミミ。性格は違うけれど仲良しの2人が繰りひろげる、おしゃれでポップなガーリー・ギャグ。

連載13年目を迎えるご長寿4コママンガ。第9巻でもゆったりしたほのぼのテイストは変わらず健在! 

チョコミミ 9 (りぼんマスコットコミックス)

チョコミミ 9 (りぼんマスコットコミックス)

 

 

6「初めて恋をした日に読む話」持田あき 著(集英社

親の期待にかなうべく中学高校では成績トップだった春見順子は、大学受験に失敗してからは自信を失い就職活動もパッとせず、31歳の今までぼんやり生きてきた。
彼女は、厳格な父親からろくでなしの烙印を押された不良の高校生と出会ったことで変わっていく。

無気力系女性が自分を取り戻していく様子が、年下男性との淡い恋愛とともに描かれています。

 

初めて恋をした日に読む話 1 (マーガレットコミックス)

初めて恋をした日に読む話 1 (マーガレットコミックス)

 

 

6「ひとりぐらしも神レベル」カマタミワ 著(KADOKAWA

他人から見たら一見雑だけど、楽しくてたまらない主人公・カマタミワのひとり暮らしライフを描く。
今作では苦手な運動やビールにも挑戦したりして、さらなるひとり暮らしスタイルの充実はもはや神ってる!?

ひとり暮らし生活も19年目に突入して、前作をはるかにしのぐ神レベル(?)のライフスタイル……こんなおひとり様生活も悪くない……?

 

ひとりぐらしも神レベル (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

ひとりぐらしも神レベル (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

 

 

10「あのなつ。」 チカ 著(講談社

27歳、高校時代の同窓会に参加した6人が、当時好きだった人の話になる。当時、仲間のひとり・優華がついた嘘によって両想いだったことに気づかなかったたまきと巧海はある朝、高校2年の夏に戻っていた。

大人になった男女が青春をもう一度やり直すタイムトリップものにサスペンス要素も加わって、群像劇の様相も呈して息をもつかせぬ展開にハラハラドキドキします! 

あのなつ。(2) (KCx)

あのなつ。(2) (KCx)

 

  

10「海獣さん」 高梨みどり 著(秋田書店

資格も学歴も職もなし、おまけに引きこもりの息子を持つ45歳のシングルマザー・海子は、ある特殊能力を見こまれて水族館に勤務することになる。

普通のおばさんだった女性が海獣と心を通わせることができるという能力に開花し、壊れかけた家族の再生も達成していく物語。出てくる海の動物たちがかわいらしくて、いやされます。

 

海獣さん(1)(A.L.C. DX)

海獣さん(1)(A.L.C. DX)