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本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

立野純二さんが選んだ今年の三冊

2016私の三冊

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立野純二(朝日新聞社論説主幹代理)さんが選んだ今年の三冊。

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1「トランプ」ワシントン・ポスト取材班 著(文藝春秋

 

トランプ

トランプ

 

ワシントン・ポスト紙の渾身作。共和党候補に勝ち残るまでの詳細をたどる。 

2「沖縄は未来をどう生きるか」大田昌秀 、佐藤優 著(岩波書店

戦後七〇年、「復帰」四四年、米兵による少女暴行事件から二〇年。辺野古の海で新基地建設に抵抗する人びとに振るわれる日本国家の暴力は、歴史の深層に横たわる沖縄への構造的差別を炙り出した。しかし、いま沖縄の人びとはその差別を打ち返し、「沖縄人」としての声をあげ、自らの未来を開こうとしている。鉄血勤皇隊として沖縄戦を体験した元知事と、久米島に母方のルーツを持つ作家が、琉球処分から「復帰」、現代にいたる歴史をたどりつつ、沖縄の課題、そして未来への展望を語り合う。

沖縄は未来をどう生きるか

沖縄は未来をどう生きるか

 

 

3「戦地からのラブレター――第一次世界大戦従軍兵から、愛するひとへ」ジャン=ピエール・ゲノ 著(亜紀書房

結婚したばかりの妻に天国での再会を誓う銃殺前夜の手紙。実家の農家の収穫を心配し、手伝えないことを家族に詫びる手紙。塹壕でのつらい日々を母に、恋人に訴える手紙。ラジオ番組の呼びかけに応えて、納屋や屋根裏に仕舞われた、たくさんの古い手紙が集まった。若い命が意味もなく奪われ続ける第一次世界大戦の戦地にて、必死の思いで綴られた「ラブレター」は、読む者の心をゆさぶらずにはおかない。

第一次世界大戦に参戦したフランス兵たちが戦場で綴った手紙集。