本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

日本最高峰のVFXクリエィター集団「白組読本」

今日再入荷したのがこの本

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「白組読本」公野勉 著(風塵社

ALWAYS 三丁目の夕日」「STAND BY ME ドラえもん」などで知られるVFXの制作プロダクションが 創立40年を越えた株式会社白組です。

手描きのアニメーションから発し、CMを制作し、VFXのスタジオでありながら映画を撮り、ついにIPビジネスに挑戦するまでに成長してきた。その島村社長をはじめとする白組スタッフ7名と外部プロデューサー3名〈阿部秀司(前・ROBOT代表取締役)、沢辺伸政(小学館)、川村元気(東宝)〉へのインタビューを中心に、白組の創作の秘密に迫る。山崎貴、岩本晶、八木竜一といった人気映画監督に通底する島村イズムとはなにか。ヒット作品の背景を語る。日本の映像業界を牽引する、トップ映像制作集団の全貌!

www.nhk.or.jp

12月29日に白組に所属する監督のドキュメンタリー「日本のVFXを変えた男 ヒットメーカー 山崎貴の挑戦」が放送されたこともあり、放送局員からの照会が増えました。文教大学教授で映画プロデューサーの公野勉氏が白組のスタッフや共に仕事をしてきたプロデューサーのインタビューを通じて、同社の映像づくりの考え方や歴史を紐解いています。会社の年表と照らし合わせながら読みすすめると、一種の映像技術史を辿るような気持ちになる本といえます。f:id:tanazashi:20170111150648j:plain

見開きの写真でわかるように、制作現場は最先端のITオフィスというより作業場です。ひとり一人のクリエィターが自分の目指す映像表現を模索している中で、たまたまCGやVFXに行き着いたという証言は、現場の写真が正確に物語っているように見えます。 

白組読本

白組読本