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本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

東大VS京大 入試文芸頂上決戦

受験の時期を狙って出版?今日登場したのがこの本。

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「東大VS京大 入試文芸頂上決戦」永江朗*1原書房

戦後教育がはじまった年から2016年春までの約70年分、東大と京大の国語入試問題を読んでみた。どんな文芸作品が選ばれるのか?

東大と京大の問題の違いは校風の違い?どちらの問題がおもしろいか?約70年分を読み比べてみたら……世相と教育と国語との関係をさぐる文芸エッセイ。

問題集を惹起させるようなチープなデザイン。読解問題に使われた長文がずらりと並んで、読者を悪夢の青春時代にプレイバックするようなコピーが踊る帯・・・。

受験参考書の棚と間違えそうなこの本は、書評を見て初めて文芸エッセイ集だということがわかりました。

受験の時期を狙って意図的に仕組んだものなら、相当優秀な編集者かもしれませんが、当店のように受験生がほぼ立ち寄らない書店の場合は、元大学生。それも国立大卒業同等レベルOB社会人に届くような方法で売っていかなくてはなりません。そう考えてみると、本を売ること自体が難度の高い問題集のようにも見えてきてなりません。

*1:フリーライター『51歳からの読書術』のタイトルは、かつて作家・小林信彦さんのエッセイ『人生は五十一から』を読んで、「大人の文化」を意識したことから。取り上げるのは、和歌や漢詩、哲学書から絵本まで、ジャンルを問わない本の魅力や、読書にまつわるツールの活用方法など幅広い