ブルータス「危険な読書」で紹介された危険を取り扱う書店。一番危なかった本とは何か書店員に聞きました。
「カストリ書房」*1台東区千束4-11-12。遊郭・赤線関連の書物も扱い、風俗にちなんだオリジナルステッカーなどのグッズも。
「なぜここだけ、異質な空気が流れているのか知りたくなって、全国の赤線街もフィールドワークするようになった」というのがカストリ出版創業者の渡辺豪さん。渡辺さんが吉原の風俗街にオープンしたのがこの店です。
「昭和エロ本 描き文字コレクション」橋本慎一 著(カストリ出版)
昭和4年生まれ、今年87歳の現役描き文字職人 橋本慎一氏が、昭和30年代以降、新樹書房『週刊特報』『漫画Q』を中心に手掛けた、貴重なエロ本の描き文字コレクション集。
■橋本慎一氏インタビュー
昭和一桁生まれの現役描き文字職人 橋本慎一氏へ、取り下ろしインタビュー。これまでの経歴や新樹書房での描き文字職人に至るまでの軌跡を聴き取り。
■『漫画Q』創刊号からの「エロ挿絵」を附録
〝最狂のエロ本〟と名高い、新樹書房『漫画Q』で挿絵も手掛けていた橋本慎一氏作による目次ページ挿絵を特別附録。現在では極めて入手困難な『漫画Q』創刊号から約30点の挿絵を収録。
■藤木TDC・解説
昭和文化・風俗史に造詣の深い、藤木TDC氏による「描き文字」の分かりやすい解説。
■比嘉健二・初エッセイ
稀代のサブカルチャー誌編集長 比嘉健二氏にとって初となる、書き下ろしエッセイ『あい竜太郎』を収録。
エロ本や実話誌を手掛けてきた比嘉氏がこれまで見てきた〝忘れられた天才描き文字職人〟のエピソード。
「赤線全集」渡辺寛 著(カストリ出版)
戦後の色街〝赤線〟──
全国350箇所もの売春街をルポタージュした唯一無二の奇書『全国女性街ガイド』。昭和30年、その『全国女性街ガイド』発行後ほどなく消息を絶った謎の作家、渡辺寛が遺した赤線ルポタージュの数々がついに集成&復刻。
家族へのインタビューに成功。半世紀を超えて渡辺寛の半生が明らかになる。
本人直筆のプライベート日記を別冊収録。『赤線跡を歩く』の著者、木村聡氏を迎えての座談会など、圧倒的なボリュームと多面的な角度から、〝渡辺寛・赤線史〟を辿る決定版。
「全国遊廓案内<復刻付録版>」日本遊覧社 編(カストリ出版)
遊廓を網羅した『全国遊廓案内』を完全復刻! 昭和5年(1930)に発行された当著は、当時の外地(台湾、朝鮮、関東州)を含む日本各地250超の遊郭を紹介しており、遊里史を知る上で第一級の史料です。
カストリ出版のあやしい出版物