若者向け番組担当者が手に取っていかれます。
「アイドル歌手やタレントさんの演奏会で、ファンの皆さんが投げかける合いの手のような声援」とでもいうのでしょうか。タイトルからして秘密倶楽部の入り口で、組織の一員であることを証明する合い言葉めいたタイトルの本です。
歌舞伎の名ゼリフで、呼吸の間や所作が決まった瞬間など芝居の最中に客が発する「声援」と理解するとよくわかります。「大向こう」の常連客が発する「待ってました」とか「成駒屋」とかいうアレです。最近のライブ演奏会などで、聞かせどころのサビの近くでファンが楽しむ姿を見かけます。伝統芸能の歌舞伎も始まった当時は前衛だったと考えると、エンターティンメントの現場に脈々と流れる精神文化すら感じます。
ドルヲタ歴1年になって分かった!現場で楽しめる特殊MIX | もっとヲタクを楽しみたい
「アイドルとヲタク大研究読本 イエッタイガー」ぺろりん先生*1 著(カンゼン)
「アイドルとヲタクの絆と距離感」をテーマに
アイドルとヲタクを大研究するシリーズ読本第2弾がついに登場!
名だたる有名アイドルがファンとの絆について
存分に語ったロングインタビューを多数掲載。
『現代ヲタクの基礎知識』では、300項以上の用語を解説。
「ガチ恋」や「DD」「大切なお知らせ」「○○界隈」「イエッタイガー」
「タイテ」「カギ開け」といった基本的な用語だけでなく、
「BONDS」「淡路島」「最前管理組合」といった時事ネタも扱っています。
【Amazon.co.jp限定】アイドルとヲタク大研究読本 イエッタイガー ヲタクすごろくポスター付き
- 作者: ぺろりん先生
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2017/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者のぺろりん先生は、アイドルグループ「ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)」のメンバーで、鹿目凛として活動しているアイドルタレントさんです。特技はマンガ。
ぺろりん先生として活動していたらそのマンガが話題になりフォロワーが急増し、指原莉乃さんなどにフォローされて話題になりました。
若い人の間でも、世代が違うと共通言語も微妙に違ってくるため、言葉の理解は欠かせません。ぺろりん先生はそこの所を抑えて、世代間の橋渡しとなるような本を出されたのだと思われます。スマホに視聴時間を奪われ続ける放送業界の人間は、知っていて当然の用語辞典にばけるかもしれません。
◎第二章 ヲタクの生態と思考
●現代ヲタクの基礎知識
300項以上のアイドルとヲタク用語を集めて徹底解説
イラストはLINEのスタンプでも人気。イラストを見ていたら、なんとなく大好きだった「となりの801ちゃん」を思い出してしまいました。
ぺろりん先生の歌を聴け!
*1:鹿目 凛(かなめ りん、1996年9月21日 - )は、日本の女性アイドル。女性アイドルグループ・ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)のメンバー。また、「ぺろりん先生」(ぺろりんせんせい)名義で、4コマ漫画やイラストを発表している