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ITナビゲーター2017年版にみる「新しい世界」

 

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「ITナビゲーター2017年版」野村総合研究所ICTメディア産業コンサルティング部 編(東洋経済新報社

2022年に向けて、ICT・メディア市場で何が起こるのか?AI(人工知能)、IoTで日本企業はチャンスを活かせるか?IT市場の成熟、構造変化の先を徹底予測!携帯電話業界の構造改革の行方は?巨大SNSプラットフォームの勢力図はどうなるのか?AI(人工知能)の発展と日本企業が進むべき道は?VR(仮想現実)が描く新たな現実とは?

本書では、「デバイス」「ネットワーク」「プラットフォーム」「コンテンツ配信」「ソリューション」など、従来の市場領域の発展と統合、境界が曖昧になっていることを鑑みて、2016年以降を見越した構造変化を予想している。

毎年幕張で開催される家電見本市や、放送機器展を見てきましたが、ここ数年出品する企業の入れ替わりが激しくなっています。大型ディスプレイや撮影機材といった映像関連産業が姿を消し、代わりに通信インフラや通信に繋ぐIOT、自動車関係が急増しています。ここ数年展覧会の主役となっているのが人工知能(AI)です。ソフトバンクのイベントで孫正義会長が力説していたように、コンピューターの性能と通信の進捗で、「日本の労働人口の49%が人工知能やロボットで代替可能に」なる世界はすぐそばまでやってきています。

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IT業界の動向を分野単位で概説しているのがこの本。ざっと動向を把握して見本市などでリアルな変化を見比べていくと、消えてゆくもの育つものが体で理解できるようになります。これまでの仕事が人工知能に置き換わったとしても、その仕事を支えるためには新たな仕事が生まれます。いままでの仕事に安住せず、好奇心を持って新しい世界に挑むことが大切だと実感します。 

ITナビゲーター2017年版

ITナビゲーター2017年版

 
 

2017年度版でのトピックは、「携帯電話業界の構造改革」、「巨大SNSプラットフォーム」、「AI」、「VR」、「ブロックチェーン」、「C2Cシェアリングエコノミー」、「スポーツICT」、「インバウンド」、「個人情報の越境規制対応」

携帯電話の構造改革や個人情報の越境対策は五年後にはそういうことはあったなというものになるのかもしれない。AI、VR、ブロックチェーン、シェアリングエコノミーなどは誰もがそう考えているところではあるけれども、五年後順調に世の中に浸透していっているのかもしれない。