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本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

じぶん書店の衝撃

書店ルポ

古本ライターとして知られるフリーライター岡崎武志さんが、自らの体験をもとにまとめた古書店開業の顛末記。「本屋さんになる! 書店・古書店を独立開業するためのアイデアとノウハウ」。書店の主になる夢を抱く人は本好きなら誰もが抱く夢かも知れません。

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リアルな出版物を販売する「書店」を開業するには、本を売ることに対する情熱に加え、出版物の流通にある程度知識が必要だといわれます。さらに委託販売を担保するため、相当な自己資金(取次に払う保証金)が必要になります。 

tanazashi.hatenablog.com 

ですから「引退後は書店を開業したい」と考える中高年に手が届くのは、古物販売免許を取得して開く古書店ということになります。 

インターネットを経由した商取引が普及し、加えて電子書籍が普及を見せる昨今。

ルールに縛られない新しいサービスが始まるようです。それは・・・

http://www.mediado.jp/wp-content/themes/basic-theme/image/screen_20170309_001.png

 

講談社などが計画しているのが「じぶん書店」。ユーザーが本を選んで電子書店を開設・運営するというシステムです。説明図を見る限り、アマゾンなどのアフィリエイトバナーを自分のブログに貼って仲介手数料をいただく方法のようにも見えます。商品はダウンロードして読む電子書籍に限られ、紙の本は除外されています。 

株式会社講談社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:野間省伸)は、スマートフォンだけで自分の電子書店を開設できるブラウザーベースのサービス「じぶん書店」を 4 月にリリースいたします。サービスシステムの開発・運営は株式会社メディアドゥ(本社:東京都千代田区、代表取締役:藤田恭嗣)との共同で行います。
書店開設を希望されるユーザーは会員登録を行い、講談社が展開している電子書籍約 32,000 点の中から売りたいタイトルを選び、推薦コメントを入れるだけで、簡単に自分の電子書店を開設することができます。開設に費用は一切かかりません。
販売促進活動のメインは SNS。簡単にシェアできる機能を提供します。
ブラウザーベースのサービスなので、シェアされた記事を見た人がその書籍に興味を抱いたら、アプリをダウンロードする等の手間もなく、すぐに試し読みが可能です。その場で会員登録をすれば購入もできます。
電子書籍が売れた場合、10%のアフィリエイトコインが書店運営ユーザーに振り出されます。このコインは電子書籍の購入や、書店の拡張にも使えるほか、エクスチェンジサービスと連携しているので、他のポイントやマイルに替えることも可能です。
サービスリリース時には、講談社から作品を出版している作家の皆さまの書店や、編集者の書店も開設予定です。将来的には他の出版社の作品や、動画や音楽等のデジタルコンテンツも取り扱っていくことを
想定しております。是非新サービスにご期待ください。

http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/20170309jibun.pdf

 

電子書籍が売れた場合、10%のアフィリエイトコインが書店運営ユーザーに振り出されます」

と書かれているように、料率はアマゾンのkindle(8%)と比べてやや高めに設定されている点が注目されます。アマゾン一人勝ちの業界にあえて一石を投じたように見えます。

「アプリをダウンロードする等の手間もなく、すぐに試し読みが可能」

消費者の側から見ると気になるのが、プラットフォームです。この部分の記載は不透明です。電子書籍のプラットフォームについては各社入り乱れての縄張り争いが続いています。kindlekoboでも読めるのか?細かく見ると気になります。

ともあれ、大量の本の中から一冊を選ぶ選書家(キュレーター)の方たちがこのサービスを使いこなすようになるとかなり有望です。目利きの選書家をブックマークしておけば、自分が読みたい本がかなり手に入れやすくなるからです。ふらっと入ったリアル書店で思いがけない本に出会うように、選書家との出会いがきっかけとなり本の選び方も変わってくるかも知れません。サービスの行方を注目したいと思います。

 

sgenji.jp