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本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10 2017.04.18

ランキングです。

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東京堂書店神田神保町店調べ(4月18日)

「食べるのが遅い」とか「字が汚い」という強迫観念を植え付けるようなタイトルがランクインしています。人からこんなコト言われたくないと立ち止まってしまったら、編集者の思うツボ。「やり方が汚い」とタイトルを思いつきながら、表紙をめくってしまうわが身も困りものです。「背が低い」「根性が曲がっている」「口が臭い」・・・類書がこれ以上登場してこないことを祈るばかりです。

 

1「ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9」(DRCマーケティング) 

ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9 ([テキスト])

ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9 ([テキスト])

 

 

2「のらもじ まちに出よう もじを探そう」下浜臨太郎、西村斉輝、若岡 伸也 著(エムディエヌコーポレーション

まちのあちこちにひっそりとたたずむ看板の手書き文字は、データとしてきれいに整えられたフォントにはない魅力を持っています。不思議な愛らしさや人間味を湛えたそれら「のらもじ」の、風雨に晒され経年変化し素材と馴染んだ様子に、デザイン的な魅力や、古道具的、民藝的な魅力を積極的に見出だし、それを愛でる。それがプロジェクトの出発点です。発見し、鑑賞し、形状を分析し、フォント化する。誰もが使えるフォントデータとして配布し使ってもらうことで、その魅力を知ってもらう。言わば、タイポグラフィにおける民藝運動です。

のらもじ まちに出よう もじを探そう

のらもじ まちに出よう もじを探そう

 

 

3「蜜蜂と遠雷恩田陸 著(幻冬舎) 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

4「あのころ早稲田で」中野翠 著(文藝春秋

60年代というトンネルの出口は嵐だった―早大闘争、社研、吉本隆明、『青春の墓標』、「ガロ」、GS、喫茶店、ATG、ゴダール、アングラ演劇―あの時代の空気が鮮やかによみがえる。

あのころ、早稲田で

あのころ、早稲田で

 

 

5「勉強の哲学 来たるべきバカのために」千葉雅也 著(文藝春秋

人生の根底に革命を起こす「深い」勉強、その原理と実践。勉強とは、これまでの自分を失って、変身することである。だが人はおそらく、変身を恐れるから勉強を恐れている。思想界をリードする気鋭の哲学者による本格的勉強論。

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

 

 

6「ゲンロン0 観光客の哲学」東浩紀 著(株式会社ゲンロン)

否定神学マルチチュードから郵便的マルチチュードへ――。
ナショナリズムが猛威を振るい、グローバリズムが世界を覆う時代、新しい政治思想の足がかりはどこにあるのか。
ルソー、ローティ、ネグリドストエフスキー、ネットワーク理論を自在に横断し、ヘーゲルパラダイムを乗り越える。
著者20年の集大成、東思想の新展開を告げる渾身の書き下ろし新著。

ゲンロン0 観光客の哲学

ゲンロン0 観光客の哲学

 

 

7「文学ムック たべるのがおそい vol.1」(書肆侃侃房)

小説と翻訳と短歌を中心にした文学ムック
「たべるのがおそい」はじまります。

わたしたちは誰もが重力というものに支配されています。
「たべるのがおそい」は、その重力を少し弱めてみたいと思っています。
読んでいるあいだ、少し動きやすく、歩きやすい、
それがこの一風変わったタイトルの文学誌の目標です。
西崎 憲

 

文学ムック たべるのがおそい vol.1

文学ムック たべるのがおそい vol.1

 

 

8「あの頃 - 単行本未収録エッセイ集」武田百合子武田花 著(中央公論新社

生前出版した作品集以外は、決して書籍にしないこと。そう言い残して亡くなった武田百合子。『富士日記』『犬が星見た』など、没後25年を過ぎてなお読者を魅了し続ける希有な随筆家・武田百合子の単行本未収録作品をこのたび初めて1冊にまとめる。編者は一人娘であり、写真家の武田花

 

9「字が汚い!」新保信長 著(文藝春秋

字の汚さには定評のあるコラムニストの石原壮一郎氏、女子高生みたいな字を書くゲッツ板谷氏、デッサン力で字を書く画家の山口晃氏、手書き文字を装丁に使うデザイナーの寄藤文平氏らに話を聞き、作家や著名人の文字を検証し、ペン字練習帳で練習し、ペン字教室にも通った。その結果、著者の字はどう変わったのか…!?手書き文字をめぐる右往左往ルポ。

字が汚い!

字が汚い!

 

 

10「日本詩歌思出草」渡辺京二 著(平凡社

名著『逝きし世の面影』の著者が若き日より心の拠りどころとし、生きる糧としてきた詩歌を厳選・紹介しながら私的昭和史を綴る、珠玉の歴史・文学エッセイ。

日本詩歌思出草

日本詩歌思出草