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週間ベスト10 2017.05.16

ランキングです

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東京堂書店神田神保町店調べ(5月16日)

高橋順子著「夫・車谷長吉」がランキングのトップに来るところが凄い。

 

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1「夫・車谷長吉」高橋順子 著(文藝春秋) 

十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。

夫・車谷長吉

夫・車谷長吉

 

「阿呆になることが一番よいのです。あなたは小利口な人です」朝日新聞で連載した「悩みのるつぼ」で知られる作家、俳人車谷長吉(くるまたに ちょうきつ、1945~2015年)の本。早速重版もかかったようです。 

withnews.jp

2「劇場」又吉直樹 著(新潮社) 

劇場

劇場

 

 

3「映画横丁 第4号(2017.春) 特集:日本酒のある風景」Sunborn 著(ソリレス書店)

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この雑誌は、個人的にミニコミ誌「映画酒場」を発行している月永理絵さん(32)が、映画関連サイト「LOAD SHOW」などを運営するSunbornに持ちかけた企画で、同社にとっては初の紙媒体となる。

「極端な話、映画と酒が好きという動機だけで十分におもしろい。とりあえずは季刊を想定しているが、理想としては毎月の発行を目指したい」と同社の岡本英之さん(36)。【手帖】雑誌「映画横丁」が創刊 - 産経ニュース

 

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映画横丁 第4号(2017.春) 特集:日本酒のある風景

映画横丁 第4号(2017.春) 特集:日本酒のある風景

 

 

4「P+D BOOKS 小説 阿佐田哲也色川武大 著(小学館

「奴とは、ばくち打ちであり、ばくち打ちの奥に至らんと五十年もすごしてきたような、顔をしている人物である」―色川武大は“阿佐田哲也”を冒頭でこう評している。阿佐田哲也なるばくち打ちは『麻雀放浪記』を書き、麻雀新撰組などを結成して世間を煙に巻いた。色川武大名義では『離婚』で直木賞を受賞した作家が、虚にして実、実にして虚の“阿佐田哲也”の素顔に迫った異色作。

P+D BOOKS 小説 阿佐田哲也

P+D BOOKS 小説 阿佐田哲也

 

 

5「ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9 ([テキスト])」(DRCマーケティング) 

ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9 ([テキスト])

ランチパスポート神保町・御茶ノ水・水道橋・飯田橋VOL.9 ([テキスト])

 
 

6「今日の人生」益田ミリ 著(ミシマ社)

むなしい日も、幸せな日も、おいしいものを食べた日も、永遠の別れが訪れた日も……。益田ミリさんの人生がつまり、初めて「死」について書いた著者の転換点となる最高傑作・コミックエッセイ。
今日の人生

今日の人生

 

 

7「後藤明生コレクション3 中期」後藤明生 著(国書刊行会) 

谷崎潤一郎賞受賞作「吉野大夫」ほか、全11作を収録。

 

8「暗い時代の人々」森まゆみ 著(亜紀書房

大正末から戦争に向かうあの「暗い時代」を、翔けるように生きた9つの生の軌跡を、評伝の名手が描き出す!

満州事変勃発から太平洋戦争終結にいたるまでの、あの「暗い時代」。その時、人々は何を考えていたのか、どこが引き返せない岐路だったのだろうか。この本の中でわたしが書いたのは、最も精神の抑圧された、1930年から45年の「暗い時代」に、「精神の自由」を掲げて戦った人々のことである〉(本書まえがきより)

【目次】
第1章 斎藤隆夫 リベラルな保守主義
第2章 山川菊栄 戦時中、鶉の卵を売って節は売らず
第3章 山本宣治 人生は短く、科学は長い
第4章 竹久夢二 アメリカで恐慌を、ベルリンでナチスの台頭を見た
第5章 九津見房子 戸惑いながら懸命に生きたミス・ソシアリス
第6章 斎藤雷太郎と立野正一 「土曜日」の人々と京都の喫茶店フランソア
第7章 古在由重 ファシズムの嵐の中を航海した「唯物論研究」
第8章 西村伊作 終生のわがまま者にしてリベルタン 

暗い時代の人々

暗い時代の人々

 

 

9「映画評論・入門! (映画秘宝セレクション) 」モルモット吉田 著(洋泉社

映画評論家になるためには険しい道のりが待っている。リアルタイムでその映画の質を見極め、ジャッジを下す。『七人の侍』『ゴジラ』から『世界残酷物語』『太陽を盗んだ男』まで、公開当時に喧々諤々の論議を呼んだ。そんな名作の数々について書かれた映画評論を再検証した「リアルタイム映画評論REMIX」を含む、新しい“映画評論”の形。

映画評論・入門! (映画秘宝セレクション)

映画評論・入門! (映画秘宝セレクション)

 

 

 

10「吉本隆明全集〈37〉 書簡集I 」吉本隆明 著(晶文社

 

『試行』単独編集、試行出版部創設、『初期ノート』刊行、「全著作集」刊行開始―。1962‐68年の頃が白熱した核心となる川上春雄宛全書簡を150通余りを収録。あわせて、川上春雄の吉本会見記などの訪問記録ノートやその貴重な収集資料を収録。

吉本隆明全集〈37〉 書簡集I

吉本隆明全集〈37〉 書簡集I