本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

勉強の哲学 来たるべきバカのために

f:id:tanazashi:20170602154855p:plain

 

「勉強の哲学 来たるべきバカのために」千葉雅也 著(文藝春秋

人生の根底に革命を起こす「深い」勉強、その原理と実践。勉強とは、これまでの自分を失って、変身することである。だが人はおそらく、変身を恐れるから勉強を恐れている。思想界をリードする気鋭の哲学者による本格的勉強論。

勉強とは何か?哲学者が書いた「自己啓発本」という話題性も伴い、発売から2ヶ月で5刷45,000部と売れている本です。

勉強すると「知識」が増えます。「知識」が増えると自分の中身が「重く」なります。知識を身につけた人は、集団の中でつい「その場」にそぐわないことを口走ってしまいます。すると、周囲から「浮く」事になります。「浮いた」ことは、集団から疎外されるというネガティブな立場になることを意味しますが。その反面、その集団の持つある種の「引力」に縛られず、自由に浮かび回ることができるのです。周囲から「キモイ」人になると同時に、自由(=「浮遊性」)を獲得することだと筆者は言います。

f:id:tanazashi:20170602161140p:plain

新しい発想を生み出すためには、自分から逸脱しないかぎりは到達できない・・・そんな提言が新しもの好きの放送局員の間でも話題となっています。

 

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために