本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

やりたいことがある人は未来食堂に来てください

【2017.06.18】小雨のぱらつく東京・青山。著者の出版記念トークを聴きに行きました。

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会場は150人程度の人でほぼ満員。

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情熱的で理詰めの話をされる小林せかいさんと、読書家の知識人の出口治明さんの掛け合いが祖父と孫の対話のようにほほえましく展開。詰めかけた観客は熱心に聞き入っていました。

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はじめ本を書くつもりはなかった小林さんをその気にさせたのは祥伝社の編集担当者(右の女性)の力に寄るところが大きかったそうです。活字から受けるパワーから想像した以上のエネルギーを、トークショーでいただくことができました。

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小林産が営む「未来食堂」は、神保町駅から歩いて5分のところにある日本教育会館の地下1階にあります。定休は日月。土曜日営業しているのは、平日は仕事を抱えて動けない一般の方々向けのサービスなのだそうです。

 

テレビ東京系「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」「WBS」出演! 「日経WOMAN」ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017 受賞した著者の新刊本です。

「久々に「まとも」なビジネス書に出会いました」と出口治明氏(ライフネット生命保険会長)が書評した話題の本です。

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「やりたいことがある人は未来食堂に来てください 「始める」「続ける」「伝える」の最適解を導く方法」小林せかい 著(祥伝社

東京にあるカウンター12席の小さな食堂。
なぜ、この食堂を手伝うと夢がかなうのか?
超合理的経営システムで注目! 元エンジニア店主が初めて明かす、
「壁」を乗り越える行動と考え方 

東京工業大学理学部数学科卒業。日本IBM、クックパッドで6年半エンジニアとして勤めたのち、1年4カ月の修業期間を経て、2015年9月、東京都千代田区一ツ橋に、カウンター12席の「未来食堂」を開業。メニューは日替わり1種のみ、着席3秒で食事ができる、決算や事業書を公開、「ただめし」「まかない」「さしいれ」「あつらえ」などユニークで超合理的な仕組みを考え、飲食業に新風を吹き込む。こういった活動が評価された」・・・経歴を見ただけでガッツとファイトとスピリッツを感じる女性がこの本の著者小林せかいさんです。小林さんは2015年10月地下鉄神保町駅の近くにカウンターで12席ほどのこじんまりしたお店をはじめました。一日一種類のメニュー。自分の好みの味付けを指定すれば「好みの献立」をつくってもらえる"あつらえ"というシステム。お金がない人は働くことで"まかない"を食べることができるという仕組み。これまでの飲食店にはない視点が多くのファンを捉えてきました。 

 やりたいことを実現するには、どうしたらいいのか。小林さんの考え方の原点には自身が抱えた偏食の経験があったといいます。

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「『万人にとって美味しい』ではなく『その人にとって美味しい』を提供できるお店はどうだろうと思いつきました。偏食の自分だからこそ、できる飲食店があるのではないかと。ここが未来食堂の原点になっています」

miraishokudo.com

小林さんの取り組みを賞賛したのが実業界きっての読書家で知られる出口治明ライフネット生命保険会長)さんです。二人の対談が東京・青山にある青山ブックセンターで開かれます。青雲の志を持つ若者(かつて若者だった人も含む)にお奨めするトークイベントは6月18日(日)開催予定です。

www.aoyamabc.jp