表紙の人物を見てフラッと連想したのが仮面ライダーでした。"バッタを倒し"にというコピーが想起させたのかもしれません。目を凝らして見直すとどう見ても写真の人物はライダーではありません。でもなんとなしに著者のサービス精神が感じられる一冊です。
「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎 著(光文社)
バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。それが、修羅への道とも知らずに…。『孤独なバッダが群れるとき』の著者が贈る、科学冒険就職ノンフィクション!
無味乾燥に見える論文も、著者がその論文に格闘する姿が見えてくるとグッと近い存在に見えてきます。「それは邪道だ」と言われるかもしれませんが、メディアがドンドン拡張し、手軽に発信ができる時代に読者が求めているのは「その周辺の事情」も含めた物語です。
人に対する関心が感動に切り替わり、その道を目指す志になる。そんなきっかけで専門家になった人は少なくありません。