本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

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「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」川上和人 著(新潮社)

出張先は火山にジャングル、決死の上陸を敢行する無人島だ!知られざる理系蛮族の抱腹絶倒、命がけの日々!すべての生き物好きに捧げる。

「バッタを倒しにアフリカへ」 前野ウルド浩太郎 著(光文社)となぜか混同されて問い合わせが相次いだ本です。こちらの方がハードカバーなのにやや印象が薄いのは「バッタ」と「鳥類」の質感の違いなのでしょうか。アウトドア理系の奮戦記は仰天する事実がてんこ盛りなところが興味をひくのでしょう。

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バッタにしろ鳥にしろ、人間が住みやすいところに奴らは生息していません。そのため研究者たちはインディ・ジョーンズばりの冒険を積み重ねます。タイトルには冒険の道を歩まざるを得ない著者の思いがこめられていて、その意外性が的を得ていると書店員は絶賛しています。 

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。