どこか垢抜けない雰囲気を感じる本。
「観光立国論: 交通政策から見た観光大国への論点」 戸崎肇 著(現代書館)
東京五輪に向けて沸騰する「観光」を問う。元日本航空パイロットならではの現場感覚が冴え渡る。今、最も必要な「観光論」はコレだ!
「売れるか売れないか」といったら「売れない方」といったところ、書店員は「それでも推す」といって面陳することになったのがこの本。
タイトルに「論」を付けたところから、商売を投げたようなオーラを感じます。乗り物が描かれた表紙は子ども向けの乗り物絵本のようにも見えますが、写真が細かく整然と配置されているのでおもしろみもありません。
2020年の東京オリンピックに向けて、官民あげて観光業の成長を企図している日本。しかし、まったく見通しの立たない原発事故の収束、インフラ整備をはじめ、日本の観光は課題山積である。そもそも現在の日本は、世界中からの観光客を迎え入れる条件を満たしているのか?原点に立ち返って深く問い直した画期的な観光論!
五輪を控え、観光の行方は記者たちの話題となるだろうし、勉強好きな人たちは版元の名前に反応するかも知れない。版元のサイトに掲載された紹介やツイートを見て選んだと書店員は主張します。
『観光立国論――交通政策から見た観光大国への論点』(戸崎肇 著)https://t.co/PMEjvGEc27交通政策の最新動向からニューツーリズムの背景にある社会変化の解説まで、幅広く分かりやすく論じる! ※写真は、丸善丸の内本店 pic.twitter.com/Z0bynTCSzb
— 現代書館 (@gendaishokan) 2017年8月23日
表紙くらいはもうすこし何とかできたのではないかと思いました。