本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10 2017.09.12

ランキングです。

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東京堂書店神田神保町店2017/9/12調べの週間ベストセラーです。

 

 

 

1「相撲見物 バイリンガルで楽しむ日本文化」伊藤勝治 著(青幻舎)

相撲界で50年活躍した名物行司による相撲の楽しみ方パーフェクトガイド。NHK「大相撲」英語解説者による英訳付。

2「今のアメリカがわかる映画100本」町山智浩 著(サイゾー

「トランプ現象」はなぜ起こったのか?アメリカ激動の10年が、映画でわかる!

3「源氏物語 上 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 全30巻」池澤夏樹 著(河出書房新社

恋に生き、切なさに、嫉妬に、美しさに涙する―日本文学最大の傑作が、明瞭な完全新訳で甦る。

4「古典名作本の雑誌 別冊本の雑誌 ; 19」(本の雑誌社

読書の王道。一家に一冊永久保存版!

新刊・エンタメが中心だった「本の雑誌」が、ついに読書の王道に挑む?! 創刊42年、四十にして惑わずということで、読んだフリをしてきた(であろう)古典名作と真正面から向き合う別冊を刊行!

海外は、イギリス、フランス、ドイツなど国やエリア別に、国内は中古、中世、近世、明治など時代ごとに、そしてエンターテイメントは、ミステリ(国内/海外)、SF(国内/海外)、ノンフィクションなど25のジャンルにわけ、強力な評者の元、それぞれ約古典名作を20作ずつ紹介! 年表や座談会など読み物ページも充実。10代の若者から死ぬまでの読んでおきたいと読書回顧の人々まで、永遠不朽のブックガイドが誕生!

 

 

5「売春島 「最後の桃源郷渡鹿野島ルポ」高木瑞穂*1 著(彩図社

“売春島"。
三重県志摩市東部の入り組んだ的矢湾に浮かぶ、人口わずか200人ほどの離島、周囲約7キロの小さな渡鹿野島を、人はそう呼ぶ。

4travel.jp


島内のあちこちに置屋が立ち並び、島民全ての生活が売春で成り立っているとされる、現代ニッポンの桃源郷だ。
この島にはまことしやかに囁かれるさまざまな噂がある。
「警察や取材者を遠ざけるため客は、みな監視されている」
「写真を取ることも許されない」
「島から泳いで逃げようとした売春婦がいる」
「内偵調査に訪れた警察官が、懐柔されて置屋のマスターになった」
「売春の実態を調べていた女性ライターが失踪した」
しかし、時代の流れに取り残されたこの島は現在疲弊し、凋落の一途を辿っている。
本書ではルポライターの著者が、島の歴史から売春産業の成り立ち、隆盛、そして衰退までを執念の取材によって解き明かしていく。
伝説の売春島はどのようにして生まれ、どのような歴史を歩んできたのか?
人身売買ブローカー、置屋経営者、売春婦、行政関係者などの当事者から伝説の真実が明かされる!

gendai.ismedia.jp

6「騙し絵の牙」塩田武士 著(KADOKAWA

大手出版社で雑誌編集長を務める速水。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…。斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!

7「すごいトシヨリBOOK : トシをとると楽しみがふえる」池内紀*2 著(毎日新聞出版

2人生の楽しみは70歳からの「下り坂」にあり。ドイツ文学者の楽しく老いる極意。リタイア後を豊かに生きるヒント。

8「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」森功 著(講談社

小田剛一は高倉健を演じきった。高倉健、2014年に没した戦後最大の映画スター、様々な役を演じきった男は、実は私生活でも多くの顔を隠し持っていた!!亡くなった後に現れた養女。高倉健の痕跡を一切捨ててしまう仕打ちには唖然とする。

9「森のノート」酒井駒子 著(筑摩書房

小さなトンネルの向こう側の森は、秘密のような、よその世界のような感じがする。静謐な絵と驚きに満ちた言葉が、ともに響きあう珠玉の1冊。

10「メタ倫理学入門 : 道徳のそもそもを考える」佐藤岳詩 著 (勁草書房

善いとか悪いってどういうこと?一歩下がって考えることで、深くて広い新しい世界が見えてくる。丁寧に論点を解きほぐし、読者が自分の倫理を考える旅へといざなう日本初、待望の「メタ倫理学」入門書! 

*1:ルポライター。風俗専門誌編集長、週刊誌記者などを経てフリーに。主に社会・風俗の犯罪事件を取材・執筆。著書に「サラリーマンより稼ぐ女子高生たち〜JKビジネスのすべて」(コアマガジン)、「風俗開業経営マニュアル〜極秘公開」

*2:1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト。主な著書に『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『二列目の人生』、『恩地孝四郎』(読売文学賞)、『亡き人へのレクイエム』など